異郷日記: 1998年10月アーカイブ

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普段メール送受信だけなので余り気にしてもみなかったが、実は通信費は結構な額である。
グローバルローミングとやらの御利益にあずかっているので電話代こそかからないが、
その接続手数料(?)が一分につき三十円も取られるのだ。
利用方法は上海市内のアクセスポイントにただダイヤルするだけなので至って簡単。
SMTPサーバーとダイヤル先の設定をいじれば、他に手続きは不要という手軽さである。
まぁ国際電話で日本のどこぞに接続するよりは安いのだろうから致し方ない。
因みに中国-日本間の電話料金は標準で一分につき二百円ぐらい(レートによる)。
上海の市内通話が三分につき今で七円ぐらいなので、まだ割安感がある。
問題は、電話回線の質かアクセスポイントの処理能力か接続に時間がかかること。
たった一通のメールを受信するのに四十秒ほど待たされる時すらある。
心もちサーバの反応も遅く感じられるので、本当にメールチェックぐらいにしか使えない。
そんなわけで日記の追加掲載もためらわれてしまうのだ。
もし現地のプロバイダが見つかるなら乗り換えようかとも思ったのだが、ない。
寮の並びに「電子網絡、国際網絡」「電子郵件」との看板をあげた店はあるのだが、
覗いてみたら接続料は一分につき三角(五円ちょっと)、しかもサイト閲覧だけらしい。
そしてメールは一通につき二元半(四十円弱)という奇妙な別料金制だった。
どうやらインターネットカフェに相当するサービスがあるだけで、プロバイダではないらしい。
かくなる上はその辺の店で検索してプロバイダを探し当てるしかないのか?!

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今日は「今月の打ち上げ」とのことで、市内の5ツ星ホテル「花園飯店」へ赴く。
ここのレストランで二ヶ月ぶりの洋食にありつけるという話だ。
師匠は慣れているそうで何気なくすすっと歩いて行ってしまうが、怖くてなかなか進めない。
回転扉にはボーイが数人ついているし、やけに広い通路は高そうな絨毯で思わず息を呑んだ。
ここは金持ちの来るところだぁ、余りにも分不相応すぎるぅぅ!と心が悲鳴を上げている。
多少は覚悟していたはずなのにやはり怖じ気づいてしまった私。
しかし料理は思ったほど高くない。ランチタイムとやらのせいかは定かでないが、
カジキのグリルにサラダと主食、それに飲み物が付いて九十五元。許せる値段ではある。
学食で出るのは中華かつ肉料理ばかりなので魚がいいとばかりそれを注文。
サラダは各自で取るようになっていたので、久々に生のトマトを拝んだ。
パンを頼んだら、三種類を籠一杯に詰めて係の人が現れた。とりあえず二つもらう。
フランスパンよりロールパンの方が硬かったのでやや意表を突かれた気分。
そしてメインディッシュ。七ミリ前後に切られたカジキの網焼きが出てきた。
二枚の重なる部分に刻み葱が載っていて、バターソースが回しかけてある。
そして付け合わせがカレー味の馬鈴薯と温野菜のサラダ。流石にどれも美味。
問題は、葱が長葱だったことである。繊維がナイフでは切れない。
音はしていなかったと思うがカチャカチャ頑張っていると、師匠に「もういいよ」と言われた。
なまじちゃんとできないなら恥ずかしいからフォークだけで食べていいとの仰せ。
身の程を一気に思い知らされた気分で思わず泣きそうになった。来なけりゃよかった。
出際に他の客を目にして閉口する。私どころでなくめちゃめちゃな食べ方ばかりだった。
建物も出すものもサービスも一流だって、客が一流だとは限らないということか。
まぁ私なんかが紛れ込んでるんだから致し方ないが、妙に後味の悪い思いをした。

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昨日の通知こそ、学生課が仲介する本学の「互相」学生と対面させるというものだった。
しかも昨日の夜に手渡されたってのに期日は今日の四時半。会議室集合、時間厳守とある。
申請からげに一ヶ月は経っている。今更と思いつつ、興味はあるので出席してみた。
と、驚いたことに中国側の面々が既に揃って円卓を囲んでいるではないか!
当地の人々はことごとく時間に無頓着なものだとばかり思っていたので結構たまげた。
そして日本人学生達は律義にも四時半ぴったりに入って来る。全部で七人。
更に他国出身者(英語で中国語の説明を受けるらしい)が更に数人いたが、詳細不明。
中国側は思うに二十人ほどいたのだろう。ともあれ日本人より多かったことは確か。
円卓の周囲は塞がっていたので、我々には窓際の比較的いい椅子を勧められた。
椅子が柱を挟んで東西に五客ずつ置いてあったので、まず私を含む五人が東側に座った。
少し時間をおいて中国側の日本語学習者が椅子持参でわらわらと我々の前に集合。
男性が二人に女性が四人。反して日本側は男性が一人に女性が三人。
柱の向こうを見ても中国側が三人に日本側が二人。どう見ても数が合わない。
まさか浮いた学生が空しく引き下がるとも思えない。本学の学生は非常に勉強熱心だからだ。
とりあえず各人がたどたどしく自己紹介して、相手を限らずみんなで適当に喋る。
そのうち、柱の正面に座っていた二人の女の子が私に改めて名前を聞いてきた。
当地で作った名刺を二人に渡し、代わりに名前を書いてくれるよう頼んでみる。
彼女達は親切にも名前に仮名をふってくれて、かつ連絡先も併記してくれた。
標準語の発音もいいし、なかなか気の利くところもあっていい子達だなとひとまず感心。
唯一最大の問題は、二人とも日本語がうまくないということである。
較べては悪いのかもしれないが、財経の彼女の方が上手だと認めざるを得ない。
幸い私の拙い中国語でも聞き取れるらしいので止む無く「商談」は中国語で進める。
ここでもまた「発音が正しい」と喜ばれた(中国人にはよく言われる)。
私にはいまいち理解しきれていないのだが、どうやら二人が同時に来るらしい。
恐らく中国語を教えてもらう暇なんぞなくて「日本語の授業」になるのでは.....。
まぁ説明に使う中国語だってそう簡単ではないだけに実力養成にはなるのだろうが。

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今日は何の事前告知もなく、午前八時前から停電だった。
おかげで黒板の字も教科書も良く見えないため、六時間の授業は苦痛そのもの。
さらに寮の公共給湯器も電熱器を利用しているので帰ってもお茶も飲めない。
生水の飲めない中国で「お湯断ち」というのは結構むごいものだと実感した。
お湯がなくても喉は容赦なく渇くので、止む無く近所のスーパーで「キリンライチ」を買う。
飲んで一息ついた頃にようやく電力が回復したらしく、一安心して部屋に戻る。
と、一難去って何とやら。隣のTVの音がやかましくて仕方ないのだ。
壁越しですら中国語の発音どころか言っている内容まで聞き取れる音量である。
ここのTVは何故か電源を入れた直後フル音量になってしまう作りなので、
見ている最中もしくはスタンバイ状態の時にに停電に遭うと
回復してしばらくがその大騒音に見舞われるというのが原因。
私は節電のために主電源を断つ習慣が身に付いているが、
リモコン操作だけで「切った」と思っているとこういうことになるのである。
耐え難いので管理人に電話をかけたら「ここは学生サービス部じゃない!」の一喝で切られる。
普通ならここで何とかしてくれるはずなのに、当直が性悪だったようだ。
言われたんだから聞いてみようかと学生サービス部に電話してみたら、部屋番号を聞かれた。
不審に思いつつ教えると、何故か私の名前を呼ぶ。こっちの話なんざ聞いちゃいない。
とにかく購買の横に来いとのことなので、致し方なく行ってみた。
すると私を待っていたのは全く今回の件とは関係ない学生課からの通知が一枚。
それだけ持って帰るのも不本意なのでそこにいたおばさんに窮状を訴える。
曰く、停電にはつきものの日常茶飯事なので処理の手配はしてあるそうな.....。
不承不承そのまま戻って数分後、よりによって最初の電話の相手が処理をしていた。
どうせやる羽目になるんなら最初から話を聞いてくれりゃいいだろっての(怒)。

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昨日の現像は午前中にできあがっていた。休み時間に出来栄えを見せてもらう。
ぼけもなく、悪くはない。しかも写真一枚あたり五角はお値打ちと言えるだろう。
午後にでも取りに行くのかと思っていたので用事がなくなり、ちょっとだけ困る(笑)。
火曜も授業がお昼前で終わるため、残り半日することがないと退屈してしまうのだ。
とりあえず、暇に任せて彼女の買い物に付き合い遠出する。チャリで3kmほど。
スーパーの入り口には有料ロッカーがあり、荷物は強制的に預けさせられた。
暗証番号式だったので意外と面白かったがやっぱり損した気分。
結構ゆっくり買い物をしていたはずが、帰ってもまだ二時を過ぎたばかりだった。
お互い暇で仕方ないのでそのまま二時間ちかく語る。
今月の打ち上げは花園飯店、テスト明けは旅行、来月末に大使館そばの太平洋飯店.....
いつの間にか私と彼女で行くことになってしまっている目的地の数々。
私は繁華街に不案内なので出かけるのは好きだし、彼女はホームシックの真っ最中。
彼女にはあと何日で帰れるかの節目であり、私には物見遊山ということになる。
そんなこんなで知り合った初めの頃に突発で行われたイベント(?)だったのが、
いつの間にか二人の恒例行事になってしまっていた.....いささか懐が心配(笑)。

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彼女の「写るんです」が最後まで巻き取られたというので、午後の暇つぶしがてら
近所で現像屋を探すことになった。うろ覚えでは、確か本学構内にあったのだが。
初めはフィルムが売っているということで正門わきのスーパーを覗いたが、はずれ。
雑貨屋を彷彿とさせる購買の小さな店あたりにはフィルムさえ見当たらない。
でも富士フィルムの看板そのものを構内で見掛けた記憶だけは間違いないので、
何件か売店の集まっている食堂わきに首を突っ込んでみた。二人でも勇気が要った。
奥から二間目に、確かに富士の看板がある。しかも焼き増しまで扱っているらしい。
店名を確認したら「復旦大学照片復印字中心」とある。これが「中心」かぁぁ?
ともあれ現像を頼んで「写るんです」を差し出すと.....おばはん、おもむろに破壊。
べりべりと音を立てて外装紙を破り、中のフィルムをいじり出した。
当然ながら、二人とも呆然とする。いつかは壊す物とは知っていても、まさか目の前で!
客の心配をよそに、おばはんは傍らのガキと記念撮影ごっこなんぞに昂じている。
をいをいと思いつつ師匠が「あの.....」と声をかけると、何故か封筒を差し出された。
「名前!」と言ったきり、おばはんは一顧だにせずまた遊び出した。
念のため寮の部屋番号を名前の上に書き添え、半ば恐る恐る差し出す師匠。
明日できるとの返事だったが、そもそも中身は無事なのか??

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勉強が要るとは言え分かりきったことまで復習するのも気が引けるので、
会話文などの口語表現を重点的に追いかけ、英文と対比して意味を覚える。
重要と思われる文法や目新しい単語(特に動詞・量詞)がある例文を書き写す。
たったそれだけの作業をするだけでも三十課もある教本なので今日までかかった。
何例か書き写しているだけでも文型の法則性が分かってくるのは、今の授業のおかげだろう。
生徒の作った例文に間違いがあるとその場で直してくれる先生がいるのだ。
しかも時によっては「悪くはないが、こうするともっといい」などと助言をくれたりする。
こっちの気分によって有り難かったり鬱陶しかったりする教え方だが、
自習の役にも立つのかと今更になって感心させられた。

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午前中はだらだらしながら勉強していたので別に退屈でもなかったが、目が疲れた。
私は体が頑丈な割に目は弱いので、少しでも疲れを覚えたら自習はしないことにしている。
しかし部屋にいても勉強ぐらいしかすることがない。しないとなると暇なのだ。
ともあれ昼食を摂りに出ようとした時ふと見ると師匠の部屋の戸が開いている。
そういえば帰っていたのかと思い出し、土産話を聞きがてら一緒に学食に行った。
聞くに彼女も暇を持て余しているらしい。どう時間を潰したものかという相談になった。
折角このいい天気に出かけないのも勿体無いのでどこかに行きたいのだが、思い付かない。
うだうだ討論(?)した揚げ句、徒歩四十分ほどの距離にある「蘭生」へ行くことにした。
お目当ては先週の金曜に食べたケーキだったりする。ま、運動するからいいか、と。
直射日光を浴びてしまい暑かったが、空気は割に良かったのでいい運動になったと思う。
そして師匠が一つと私が二つケーキを取り、一服して四方山話。
4ツ星ホテルでもタイムサービスなるものはあるらしく、飲み物が三割引だった。
店員さん達も暇そうで、我々も暇で.....妙にのどかな時間を過ごしてしまった。
帰りも暇に任せて徒歩だったのはいいが、流石に出費が懐に来たので夕飯は抜き。
豆乳を一杯と「養生羹」なるお汁粉のようなものを飲んだだけで終わる。これが現実。

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昨日の帰り、前回いいレートだった店に寄ったが取引を断られた。
往々にしてあることなのだが、多額の人民元が用意できないからである。
今日の十時には店側の資金が調達できると聞いていたので、昼間に行ってみた。
いけるかと尋ねたら「あんまり良くないけど?」との返事。確かに昨日よりは安い。
一旦そこを離れ余所で聞いてみると今度は昨日の公式相場なみに安いではないか!
結局さっさと先の店に戻って「やっぱり換えて」と言ったら通じたが苦笑された。
昨日に較べれば安いのかもしれないが、前回より高値だった。
差益は昨日のタクシー代を軽く上回る。満足満足。
しかも何気なく見ていた夜のニュースでは長銀の国有化が話題になっている。
週末を挟むだけに不透明ではあるが、きっと円安は進むだろう。
一万円が七百元を上回っているうちに残りも換えておくべきだろうか、少し迷う。

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公安からもらった伝票によると、ビザは今日までに発給される予定である。
とはいえ今日は木曜日。授業が午後三時まであり、しかも本学での受講である。
公安は四時半までしかやっていないので、今日中に行くにはタクシーを拾うしかない。
本学からバス停までは宿舎からよりも更に一回り遠いので心もとないのだ。
しかしバスで行けば片道二元以下、タクシーだと軽く十倍は取られる。
パスポートの再発給に大枚を費やしてしまったため、懐はたいがい寒い。
だが悩ましいことに今日は怪しいほどの円高。換金するなら今のような気がする。
T/Cの換金にはパスポートが必要なので、取りに行かなければ円高の御利益はない。
かくして午後の授業中ずっと虚ろに算盤を弾いていたのは言うまでもない。
結果、善は急げ!に決定した。授業終了すぐに本学の正門でタクシーを拾う。
幸い血気盛んな兄ちゃんの運転手で路上かなり飛ばしてくれたが、
どうも意味なく警笛を鳴らす頻度が高い。道端の風景をふと見ると騒音測定器.....。
もしかして上海の路上が無用にやかましいのは遊び半分これを動かす人が多いからなのか?
有り得る。何たってここは中国だ。大人さえエレベーター珍しさに悪戯運転する国.....。
ともあれ伝票と引き換えにパスポートを受け取り、ビザの交付料を払う。
これで晴れてT/Cが換金できる!すぐさまその足で銀行の両替窓口へ向かった。
.....いかんせん公式相場は余りおいしくない。これは"裏"を使うべし!
幸い私のT/Cは円建てなので日本円に換金してもらうこともできる。当然そうした。
そして帰りは急ぐ必要がないので二元のバス(笑)。足どりは軽い。

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このところ何をしていいものか分からないまま日を送ってばかりいたが、
何時の間に私は自主的な勉強から遠ざかってしまっていたんだろう。
予習・復習もすれば宿題も出していたが、それで十分だと感じた訳ではないのに。
新華書店で教材を漁ってみたが、どうもこれといったものが見当たらない。
口語の応用テキストみたいなものがあったので買ってみたが、まだ私には早そうだ。
その間することと言えば.....来てすぐに買った「大衆英語」の本がある。
これの解説部分と本文の対訳を写すだけでも文型を覚える助けにはなるだろう。
幸い内容はNHKの「基礎英悟」程度なので難しくない。その気になれば辞書なしでも読める。
だがここは敢えて辞書に頼りつつ精読に励む。語彙の拡充も重要課題だからだ。
もし何か疑問が湧いてきたら先生なり中国の子なりに聞けばいい。
まずは自分の持っている問題点を見つけないと.....今更もう手後れかしらん?

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何故か仲良くなった韓国人が部屋に遊びに来ることは以前からあった。
しかしわざわざ呼び出されたのは今日が初めてである。
夕方いきなり電話で呼び出されて、何事かと思って出ていったら一緒に食事しようと言われた。
別に用事もないのでついて行ったのが、入ったことのない韓国料理店。
高そうだから入ったことがなかったのだが、実際そう高い料理はなかった。
何より参ったのが、同席者どころか店内の客が全て韓国人だったことである。
「気にするな」とは言われても、回りの会話が全く分からないので気分は悪い。
もし日本人の集団に韓国人が一人で紛れ込んだらやっぱりこんな感覚なんだろうか。
多分そうではなかろう。まがりなりにもお互いここの留学生で中国語をやっているのに、
母国語ばかりで話して他民族を無視するなんてことは、少なくとも私はやっていない。
やや不機嫌になりかけて気づいてもらえたのか、しばらくしてから女の子が話し掛けてきた。
発音はまあいいが語彙は私より少ないらしい。聞いてみると下の級だった。
私を連れ込んだ人いわく、みんな余り喋れるほど中国語が達者でないそうである。
それでもちょっと納得いかない。借り猫ないし拉致された気分だった。
でも祝辞の言える子には口々に祝ってもらえたんだし、おごってもらえたんだからいいか。

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領事館に電話をしてみたら、もう再発行されているから取りに来るようにとのお達し。
授業もそっちのけで朝っぱらからバスを乗り継ぎ受け取りに出かける。
道が異常に混んでいたこともあり、領事館まで二時間以上かかった。
明確でない記憶をあてに当地のバスを途中下車するのは非常にサバイバルである。
日本と違って降車ボタンなどなく「各停」なのだが、地名も聞き取りにくいことこの上ない。
テープが悪いのかスピーカーが弱いのか、知っている単語ですら自信がなくなるほど割れている。
怖いし能率も悪いのだが、一本につき高くても二元なので許すしかない。
タクシーで行っていたら(乗車時間で料金が決まる)とっくに破産していたろう。
その分の差益(?)で時計の電池を交換し、秋冬物の服を一枚だけ買う。
午前中の開館時間に五分ほど間に合わなかったため、暇つぶしに必死だったのだ。
しかも当地の公共機関は一時半から開くところが大半なのに、ここに限って二時から。
一人で行ったこともあり、穴が空くほど暇で仕方なかった。かといって帰る暇はない。
師匠のお使いに行って時計を直してもまだ正午にもならない。服を買ってもまだ。
致し方ないので大通りに引き返し、そこのマクドナルドで昼食を摂ることにした。
フィレオフィッシュのバリューセットが十六元八角(およそ二百七十円)だったが、
飲み物は選択の余地もなくコカコーラ(日本ではLに相当するサイズ)。
このコーラが妙に水臭い(何だか塩素っぽい)感じで妙に不味かった。
綺麗な店内で衛生的に食事ができて、果たしてこれは高いか安いか?
頑張って一時半までねばり、のそのそと領事館に出向いたがまだ五分あった。
門番の武装警官にきっかり待たされる間、しっかり蚊に咬まれる。
何とも言えず恵俊彰そっくりで軍服を着た兄ちゃんだったが、やはり愛想は悪い。
やっと通されて窓口へ行くと、受領書とパスポート本体に署名を求められた。
そろそろと丁寧に書いて差し出すと、何故かしばし待てとの返事。
手に入ったはずのパスポートがみすみす取り上げられてしまった感じ。
名前を呼ぶから座っていろと言われたので、呆然と座って待つこと三十分。
何のことはない、署名の上からラミネート加工をするのに時間がかかっていたのだ。
そう気づいた瞬間、手元の有り難いパスポート様様が妙に安っぽく見えてきた。
しかもそれで払った額は九百四十四元!何なのだこの高さは(泣)。
疲れが倍加してタクシーを拾いたくなったが、その余裕は全くなくなった。
とぼとぼとバスに乗り、帰りついてみれば五時。たいがいな誕生日だった。

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流石に書くもののねたが尽きてきた。特に今日は何もしていない。
学院の敷地からものの一歩も出ていないのだから、何もある訳がない。
最近もらった手紙(&メール)によると日本の友達はみんなちゃんと勉強して
今という時間を自分に投資しているらしい。読みつつ焦る。何してんねん、私。
でも中国ではさしあたって中国語の勉強ぐらいしかすることがないのだ。
人文科学も自然科学も結局のところ悔しいほど日本の方が上である。
TVでニュースなりCMなりを見ていると分かる。少し先進的なものとなると合弁企業、
すっきり垢抜けた宣伝や衣装は外資系そのものの商品だったりする。
そう言えば一時期の日本もそんな感じだったのかもしれないが.....。
ただ中国の場合、香港・台湾と本土との「両岸関係」があるだけに事態は複雑らしい。
このところ上海市のおえらから江沢民まで、がんばって「向こう岸」と交流している。
果たして伸びようとしているのか、心が貧しくなってきているのか。
来年の自分も想像できないくせにそんなことが気になってしまう今日この頃。

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日曜に約束した通り、「互相」の子がやってきた。厳密には十分ほど遅れているが。
中国人の時間(待ち合わせ)感覚は個人の性格によるところが大きいので、責めるには値しない。
ともあれ「ビジネス日本語大全(中国人が日本語を勉強するための本)」を読み始める。
本文は読めば解るし、実用例も暗記すればそれまでという常用句が多い。
だからといって朗読してもらうのも折角の機会なのに勿体無いので少し迷った。
揚げ句、本文中の実用例に対する回答の方法を教えてもらうことにする。
例文には疑問文が多く、仮に内容を覚えて聞き取れるようになっても
答えが出なければ会話は成立しないので勉強する意味も半減してしまう。
そこで「より自然な中国語表現を」とお願いして例を出してもらい、数例メモした。
進めていくうち「これは古い」「違いますよ」などと彼女がコメントしてくれて勉強になる。
やはり本だけでは勉強できないことというのも結構あるものだ。
彼女の日本語の方は授業が今度の土曜からということなので、かなり半端になった。
いきなり「聞き取りのために日本語の口語表現を知りたい」と言われ困惑する。
話していれば自然に出てくるし、言われれば分かることなのだが、難しい。
とりあえず「では」→「じゃ」や「していない」→「してない」などを枚挙する。
そのうち思いあたったらまた教えてあげねば。次回は日曜日。

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私は残り日数が減ったところで別に嬉しくないのだが、師匠は違うのだ。
逆算する日めくりをつくって帰国の日を心待ちにしているぐらい日本シック。
そんな彼女のための「百日祭」と私の誕生日&旅券再発行祝い(泣)を兼ねて、
今週の打ち上げを贅沢にも遠出して挙行することにした。
まずは友諠商店でお買い物。師匠はお父さんの誕生日プレゼントとやらで高い買い物。
七宝焼きの虫眼鏡とペン立て、そして花文字の飾りを購入。私は見立てただけ(笑)。
この花文字というのが面白い。遠目に見ると文字で、近くで見ると吉祥文様に見える。
「家内安全」などの定形句のほか、名前などの好きな文字も書いてもらえる。
彩色と墨があって、どちらも一文字につき五十元。墨の方が文字としては見やすい。
漢字は部首ごとに使う文様が決まっているらしいので落ち着いた仕上がりになるが、
欧米圏のお客のためか無理矢理アルファベット文字も用意してあるらしい。見本があった。
したたかさに感心するやら、呆れるやら.....帰りには一つ作ってもらおうっと。
友誼スーパーでは私もお菓子だけ少し買った。クッキーとケーキと何故かお汁粉。
百合(球根部分だと思う)と緑豆の即席お汁粉なんて近所では見掛けられないのでつい。
中国では水道水が飲めず沸騰してからしか使えないので、お湯で溶く飲料が多い。
お汁粉やコーヒーは無論、粉乳(牛乳と豆乳あり)からオレンジジュース(??)まである。
しかも冬はだいぶ冷えるそうなので、暖かい飲料の備えは意外にも肝心なのだ。
買い物の後、某4ツ星ホテルで贅沢にディナー.....のはずが、裏切られた。
何と料亭が結婚式で貸し切りにされていて入れなかったのである。
師匠もこんなのは初めてらしく、不満を抱きながら階下の食堂部で夕食を摂る。
予定より安くついたのと量が余りなかったのとで、懐にも胃にも余裕ができた。
そこで「折角なんだし」とばかり、ロビーの喫茶部でケーキとジュースをとる。
皮肉にも、そこのサービスで出されたピザの方が食堂の炒め物より美味しかった。
ま、ケーキが美味しかったから許すとするか(苦笑)。

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無難に一日が過ぎたなぁなどと思いつつメールチェックしていると、思わぬ連絡が。
とっくの昔に提出しておいたはずの卒論の題目が受理されていないという。
幸い担当の教授が「私が不注意でなくしたのかも」と言ってくれたので、
うちの先生が提出し直してくれるだけで済むらしい。済まなかったらどうしよう。
しかもまずいことに、私が自分の書いた論文の題名を覚えていなかったりする(笑)。
重いから消そうかと思っていたのだが、残しておいて結果的に正解だった。
しかしこんなのを卒業させちゃっていいんだろうか、うちの学校.....。

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昨日の今日で問題の石鹸とクリームを使い始める。意外にも石鹸の方が無難。
クリームは石鹸と違って余り匂わないのだが、それでも化粧ぎらいの私には苦痛。
そして最大の困ったちゃんは余りにもの白さ(爆笑)。これじゃまるでドーランだってば。
日本の最も白い白粉よりも更に白い。しかも伸びが半端に悪い。非常に不気味。
顔と首の色が明らかに違う(本来は首にも塗るべきものらしいが耐えられなかった)。
能書きをにらみ直してみると、どうやら日焼け止め成分のせいらしい。
確かにこれだけ分厚い皮膜ができれば日焼けはしないんだろうが、それにしても。
どうせ半年の滞在なので恥はかき捨てることに決めたものの、流石にノーメイクではいられない。
しばらく使っていなかった口紅を引き、授業に出てみた。ばれなかった(笑)。
「浮いてません?」と師匠に聞いてみたが、そうでもないとのお返事。ほんまやろか。
放課後すぐに洗い落としたことは言うまでもない。しかも例の石鹸で.....。

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どうにか公安の紛失証明をもらうことができたので、大使館に行くことができた。
その辺の打ち上げと称して師匠に一食おごる。何だか財布の紐がゆるい今日この頃。
たるみついでに、中国の化粧品にも手出ししてみることにした。
TVで盛んに宣伝している美白クリームと、かなり怪しいパパイヤ石鹸。
まぁ三十元しない程度のものなので効果がなくとも悔しくはないが、あったらもうけもの。
折良く証明写真の余りが手元にあるので「使用前」の顔も分かる。
帰宅してすぐ早速パパイヤ石鹸で洗顔してみたが、臭いが強烈で参った。でも頑張る(笑)。
クリーム一個を使い切る程度でどこまで効果が出るかが見物になるが、はてさて。
気に入ったら続けて買うつもりでいるので、最終的には帰国までの間が実験期間となる。
もし本当に気に入ったら輸入だな(笑)。

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このところ妙に円高が続いていて気になってはいたのだが、遂に手出ししてしまった。
ふと近所のスーパーでレートを聞いたところ、その高さに驚いた。公式相場よりずっと高い。
一万円につき五十元(学食でなら一週間の食費に相当)は違う。
こんな優遇レートで一体どこが儲けるんだろうか。人事ながら気になる。
噂によると円高の材料がそろそろなくなりそうなので、買うなら今だと判断。
T/Cが使えるまでのつなぎとして、とりあえず一万円だけ換えてもらう。
七百といくらかという話だったが、四十つけてもらえた。逆算して一元=十四円弱。
調べたところ偽札もなさそうだし、いい取り引きをした気分。
でも味をしめる頃にはまた引っかかるのかもな。

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昨日の今日で師匠ルートで回って来た方の「互相」の子に引き合わせてもらった。
山西省出身の一年生だそうだが、標準語の発音が綺麗で更に日本語もうまい。
臆病なのか控えめなのか余り喋ろうとしなかったが、真面目そうな好感の持てる子だった。
唯一の難点は私が中国語を話さなくても会話できてしまうこと。
もしかすると中国語の勉強という目的は達せないかもしれないなと思うが、まあいいか。
見たところお友達になれそうなタイプなので、他の御利益がちょっと期待できるかも?
折角わざわざ中国に来てるんだし、中国人の友達も欲しいと思っていたところなのだ。
拙い中国語でそれも伝えたが、「私もお友達になりたいです」と綺麗な日本語での返事が来た。
有り難いことは確かだが、どうも恥ずかしさが先に立ってしまう。
でも頑張って色々な表現を教えてもらわねば!

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お昼に学食で最近できた知りあいと再会し、ついつい長話。
授業か何かの話題から「互相」(自国語を教えあう家庭教師)の話になり、
もしよかったら人づてに紹介しようかと言われ、安易にお願いする。
先から学生課には頼んでいるのだが脈がないので誰か老同学(ここの先輩)を頼ろうかと
思っていた矢先だったので渡りに船という訳である。
来週中ぐらいには連絡をくれるということで一応その場はお開きになった。
ところが、部屋に帰って一服していると師匠から電話が。
彼女の「互相」がその友達を紹介しようと言って来たそうなのだ。
本来は去年の同級生に充てるはずの人を事情あって私に回してくれると言う。
さっきの今なので二つ返事とはいかないが、折角のご厚意なので受けることにした。
時間や内容などは原則として本人同志が決めるとのことで、とりあえず明日ご対面。
師匠とその「互相」が私に「互相」を引き合わせ、紹介してくれるという話になった。
日本語がある程度できる子だそうだが、はてさてどんな子が来るのやら。

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打ち上げは昨日やったというのに、今日もお茶に誘われた。
実は渡航以来まだ喫茶店というものに行ったことがなかったので二つ返事。
予想外に費用が高く、師匠に立て替えてもらってしまった。
ともあれその喫茶店の名物らしい「珍珠」入りのジュースとサンドイッチをとる。
何故か近所ではコンビニもパン屋もあるのにサンドイッチが売られていないため、
当地では初めてのサンドイッチということになる。考えてみれば一ヶ月ぶり!
名前は「三明治」。当て字らしい。具はトマトと胡瓜に玉子ペースト、そして謎のそぼろ。
しかもパンがご丁寧に一枚ずつ焼き色をつけられている。面妖な食物だった。
結局そぼろが何でできていて何の味なのか判定できず。これが十八元!
普通の菓子パンが二~三元なので高いか安いか(場所代も含めて)何とも言えない。
そして問題の「珍珠」入りココナツミルク。値段は奇しくもサンドと同額。
日本ではビールかパフェでも入れて出すような容器に満杯で出てきた。
図太いストロー(直径が標準の三倍はある)が堂々たる奇観を呈している。
乳白色の液体の底に沈む黒っぽい数mmの物体こそが「珍珠」らしい。
そいつを吸って飲むためにストローが異様に太いのだとは一目で分かった。
ココナツミルクの味は悪くない。普通ないし少しあっさりめといったところか。
本来「珍珠」は真珠という意味なのだが、何故に黒いのか一抹の不審を感じる。
いざ、食す。師匠はゼリーみたいなもんだとのたまっていたが、むしろ葛餅だ!
噛んだ触感はグミに似ているが、多分これは澱粉質のあれである。
以前うちで作り損ねたわらび餅の感覚が蘇った(笑)。色は紅茶のものらしい。
わずかに渋さを感じる程度で味がほとんどないので断定しかねるが、紅茶だろう。
何故なら、シリーズのうち紅茶だけが安いから(笑)。

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師匠との約束(?)で、木曜は「打ち上げの日」と決まっている。
水・木は六限まであるため、木曜がまさに週の峠を越す日と言えるのだ。
もともと疲れやすく仕事もある師匠のための行事(?)だったのだが、
今週は不祥事(旅日記参照)の始末と体の不調で私も打ち上げたい気分だった。
五号棟の五階から一号棟の四階に移動するだけでも相当な苦痛で、
階段を上るたび頭がひどく疼いて苦しかった。熱も多分あっただろう。
自室に戻る気力を無くして師匠の部屋にお邪魔したのも一度ではなかった。
でも明日で今週が終わりだ!何とか生き抜こう.....。

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更に病状が悪化し、本格的に体調が狂ってきた。でも授業には出る。
どうせ部屋にいてもおとなしく寝ていられそうではないので、気晴らし半分。
六限までぎっしりという日程は参加してみると予想外につらかったのだが。
それに今日は書類が揃ったこともあって公安に行くと宣言してしまっている。
直接には公安の発行する書類がないと大使館に交渉できないのだ。
余り他人様に迷惑をかけるわけにもいかないし、当てになる人ももういない。
かくなる上はと腹を括り、放課後すぐにタクシーを拾う。これだけでも一仕事。
来校以来ずっと団体行動だったので自ら方向を告げた経験すらなかったからである。
三人目の運ちゃんがやっと場所を分かったらしく、公安前まで走ってくれた。
その間じゅう、メーターが気になって仕方がない。羹に懲りて何とやら、である。
何とかぼられもせず到着。とりあえず最寄りの窓口で係がどこか聞いてみる。
幸い聞いた相手が担当している仕事らしく、すぐに関係書類を要求された。
国籍証明がないと分かっても焦らず航空券がないか聞いてくるあたり慣れたものだ。
往復切符で来ていたのが私の最後のツキだったな、と実感してため息が出た。
言われるままに航空券のコピーを用意して質問表と一緒に提出。
四五日かかると言われて不審がると、係の人は英語で丁寧に言い直してくれた。
とりあえず部屋に電話をくれるそうなので、まあいいか。
だるいのでバスを探す気力もなく、再びタクシーを拾って帰る。
案外こんな語学力でも何とかなることはあるものだ。でもつけあがると後が怖い。
思うに、それが中国である。多分。

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学校が余りにも何もしてくれないので、師匠が中国人の知りあいに連絡してくれた。
すると本学の公安に詳しい教授が一人と日本語検定一級の女の子が一人
一面識もない私のためにわざわざ時間を割いて色々と面倒を見てくれた。
通訳、代理での書類申請、いずれにも情がこもっていて非常に有り難く、恩義を感じる。
女の子は非常にしっかりしているのに顔を見ると若く、聞いてみると同い年だった。
「こんなに子供で恥ずかしいです」と言うと、「外国ではみんなそうでしょう」との返事。
間なしに日本へ留学すると聞いてどこかと尋ねたら神戸大学だそうで感心した。
帰国後もし会えたらお礼をしようと思い、大阪の連絡先を名刺に書きつけて渡す。
私の語学力ではどうにもできなかった書類が手に入り、恐縮至極。
いよいよもって師匠に頭が上げられなくなってしまった。

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昨日より痛くなった頭を抱え、朝っぱらから学生課で書類申請。
ここまでしてもすげない人というのはいるもので、「公安へ行け」とさ。
行っても碌に喋れないから学校に頼んでるんぢゃないか(怒)!
ともあれ一旦おとなしく諦めて授業に出てみる。人が少なくていい感じだった。
二十人前後のはずの面々が十人ほどしかいなかったのだが、狭い教室にはこれでいいのかも。
同級生の人数も把握できていないとは、我ながら.....そういう所なのである。
連休ボケで先生もだるいのか、珍しいほどペースが遅い。後が恐ろしいほど。
月曜は三限と四限だけという奇妙な日程なのだが、今日ばかりは有り難かった。
朝は自分の用事に使えるし、昼からは寝ていられるし。
しかし普段これをやられて一番だるがっているのは私だったりする。

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睡眠不足がたたってか慣れないことが続いた疲れか、起きられなかった。
朝御飯を抜いたのは渡航以来(というか初めて?)のことである。
しかも目覚めが妙に不快で、風邪を引いてしまったらしい。
無性に暑く、しかも喉が渇いて仕方がない。これが大陸の風邪というやつか?
床にも戻れず止む無く起き出して旅行中の分の洗濯を済ませる。
改めて上海の水を見る。やっぱり黄色い。電車で一時間の蘇州の倍は汚いぞ。
ホームシックではないと思うが、一瞬で日本どころか田舎が恋しくなってしまった。
日本の皆さん、空気も水も貴重な幸せです。本当に。

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