翻訳の最近のブログ記事

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ヤフー・ジャパン(Yahoo! JAPAN)は1日、中国最大の消費者向けEコマースサイト「陶宝(タオバオ)」と提携して「Yahoo!チャイナモール」を開設した。(サーチナのニュースより)
この陶宝網という存在は日本で言う楽天市場のようなもので、たくさんの個人や企業が出店している。
Yahoo!チャイナモール」は陶宝網との連絡を担い、日本語で中国の商品が個人輸入できるというサービスだ。
ところが、上記のニュースを見てのとおり中の日本語がかなり怪しい。
決済機能に関わるところだけはしっかり日本語で作成されているのだが、商品内容は機械翻訳なのだ。
「思う。霓のはかま/チャイナドレス/白い純棉の黒い絹織物は23#を飾って/類をカスタマイズして」
機械翻訳であることが明示されているだけ良心的ではあるが。
商品分類が分かりやすいとはいえ、個別がこれで大丈夫なのだろうか。
むしろ、この字面が普通の日本人に受け入れられてしまうと私は商売あがったりだ。
「意味が分かるならいいや」を体現すると、極論こうなってしまう。
流石にここまですごい「日本語」はそうそう歓迎されないだろうと楽観しているが。
尤も、値段が十分に安いと思う人が多ければ、サービス自体が支持される可能性は十分にある。
※国際送料抜きの値段で中国の倍額が安いのかどうか。
しかも一部の商品カテゴリ/商品は掲載されていない。
今の時点で断言できるのは、私は陶宝網で十分、ということだ。

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世の中には、市町村の国民健康保険とは別に「国民健康保険組合」なるものも存在する。
少し前に建設国保が無資格加入とかで新聞沙汰になっていたが、言わば既得権益の一つだ。
何がありがたいのかと言うと、ずばり保険料が安い。
フリーランスの翻訳者が加入できる組合はないかと思っていたのだが、さにあらず。
・東京の「文芸美術国民健康保険組合 (文美国保)
・大阪の「大阪文化芸能国民健康保険組合(芸国)」(ホームページなし)
この二つにはフリーランスの翻訳者が加入し得るのだ。
但し誰でもというわけにはいかない。
東京の場合は組合加盟団体の会員であること。
翻訳者の場合、日本文芸家協会経由となるだろう。この時点で訳著(共著は不可)が必要なので敷居は高い。
大阪の場合は、個人が対象で、住所に制約があり紹介者も必要である。
私は文芸関係の訳著として名前が出せている本がないので、その時点で文美は無理だ。
(詩集を翻訳したことはあるが、出版されたかどうかの話は聞いていない)
ところが芸国は紹介者というのが加入の肝で、必ずしも同業者でなくともよいという。
芸国の対象職種一覧をtwitpicに上げてくれた人がいたので目を通してみると、他分野ならどうにか知り合いがいた。
知り合いと言ってもtwitter上の交流しかないわけだが、不躾にもお一人に紹介をお願いしてみる。
後で思うとあまりに非常識なアプローチだったが、その方は困惑しながらも承諾してくださった。
何たる僥倖!芸国の事務局から加入届がもらえることに。
必要書類は加入届一式の中で指定されているものが簡単に揃えられた。
保険証は初回保険料と引き換えとのことなので、後は保険料通知の電話を待つ。
家族は職業不問で一人3000円とのこと、出費が抑えられることは間違いない。

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昼前にゲーム翻訳の案件が来た。
いつもと違うのは、ゲーム内の文字列ではないこと。
取扱説明書らしいのだが、前置きが長すぎてちとつらい。
普通、日本のゲームだったらストーリーに何頁も割かないのではと思う。
これでは文芸分野だ。
#そこの会社には工業分野で登録されている
元から知っている物語が背景なのでどうにか追いつくが、予備知識がなかったら、さぞや辛かろう。
漢文だらけ、固有名詞だらけで、しかも固有名詞が一般名詞とだいぶ紛らわしいのだ。
夕食後にどうにか作業が進み出したと思っていたら、時速換算1頁。
朝刊経済面が時速2~3頁であることを考えると、かなり手こずっている。
しかも報酬は朝刊の7割...経済的にはあまりおいしくない。
報酬と難易度に相関がない悲しさ。
結局こちらには引き受けるか断るかしか選択肢がない。
ま、内容が面白いのでよしとするか。

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ついったーの話題。
字幕翻訳をしている人が、登録してから5年も経つ会社に声を掛けられた。
・露骨に学生の尻ぬぐいと言っている
・大量で短納期
・他社での通常料金を提示したら渋られる
という、見るだに黒い案件。
しかしその引き合いの時点で、彼女は引き受けようか少しだけ迷っていたらしい。
「皆さんならどうしますか」と呼びかけがあった。
私はすぐさま反応して「私なら断ります」と書き込んだのだが、他の人はどう考えるのか気になった。
すると、続く2~3人も同様の反応。
「翻訳の相場を破壊したくないので断ります」との書き込みを見て安心。
願わくばそういう人が多くいてほしい。
決して不当に高い料金をむしり取れというのではないし、そんなことはこのご時世ほぼ無理だ。
ただ、せめて、不当に安い料金で翻訳を提供しないでほしいと願うのみ。
・安くて低品質→客先が品質に期待してくれなくなる
・安くて高品質→相場が崩壊する
正直なところ、品質に期待しなくてよいのであれば日本人が和訳をする必要もないと思っている。
そうなると、特に中国語の場合、翻訳料金は簡単に倍以上も安くなる。
日本人として自然に感じる文章という品質の提供が、日本人翻訳者の価値であるはず。
分かればいい、という程度なら今日び自動翻訳でも結構いけるのだ。
なので、私が恐れているのは「分かればいい」水準を求める客先が増えていくことだ。
何だか自分が古くて狭量な人間のように感じてしまうが、否定はできない。
結局、件の彼女は再打診を受けたときに断ったという。拍手。


夜になって、違う方面からまた気になる「つぶやき」が入ってきた。
日本語が絡む翻訳は日本人にしか発注しないよう規制を望み、働きかける人がいるという。
それはいくらなんでもおかしい。
和訳ならまだしも、外国語訳を日本人がするべき理由は特にないはずだ。
しかも競争で仕事を勝ち取るならまだしも、競争を自ら阻害するという発想が信じがたい。
本質的に国際業務であるはずの翻訳で食う人間が鎖国してどうするの。

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連休前に引き受けた翻訳の原稿には「速記原稿」とあった。
講演会の全発言を書き起こしたものらしい。
中国語は話し言葉と書き言葉がそれほど違わないのだが、今回はひどかった。
・句点から句点までの間が一文とは思えない長さ
・話が何度も重複する
・構文を素直に訳すと文意が逆になり、前後とつながらない
・固有名詞がどう見ても怪しい
発言者が言い間違えた(または音声としては普通に聞こえた)のか、速記がおかしかったのか。
私の理解が追いついていない可能性も残念ながら否定できない。
それにしても、日本人が講演した内容だったら元原稿を見た方が早いのではと思う。
「答案」が手元にある状態で私の訳文を見たら、お客さんはどう思うだろうか。
訳が間違っていると責めてくるだろうか。
思いがけず、文字しかないことのつらさを感じた。
せめて講演録の音声があれば、どこで話が切れているのか、どういう語調だったのか、判断材料が増えたものを。

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昔、「お客さんが文句を言ってきたら感謝しなさい」とどこかで教わった記憶がある。
いわく、「本当に製品を嫌いな人なら何も文句は言わずに二度と来ないから」。
いつ誰が教えてくれた話なのかも思い出せないが、「製品」は「サービス」でも「店」でもいいだろう。
そして、そのどれでもない「態度」も該当するのだと思った次第。
翻訳会社の人から私にかかってきた電話なので、サービスの提供者はむしろ私なのだが。
もう二度と利用しない/させない、と心に決めてしまった。
恐らく相手に悪気はなく、ただ音声が聞き取りにくかっただけなのだろうとは思う。
それにしてもあの言い方はない。
電話の前に渡されていた原稿も誤記だらけ。
#客先支給原稿ではなく、翻訳会社側が画像を文字に書き起こしたもの
原稿の件は納品時に指摘しようかと思っていたが、そうする気も一挙に失せた。
電話か原稿か一方の問題であったら受け流していたかもしれない。
だが問題は両方とも、半日以内に起きた。
要はこの人(会社)、翻訳者のことを考えてくれていないのだ。と思ってしまったのだ。
甘えた考えかもしれないが、翻訳者の方を全く向いてくれない会社とはつきあいたくない。
せめて報酬が他社より高いならいざ知らず...

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副業の方が元データ待ちで手空きだったところに中文和訳校正の打診。
断るのも面倒だ、ぐらいの気持ちで引き受けた。
分野は経済。ある会社の株主向け四半期報なので、よく出る単語や言い回しは頭にある。
原文を印刷している間に訳文を一瞥したところ、早速おかしな箇所を発見。
たいてい序盤で間違いの見つかる訳文は、全体的に品質が悪い。
「辞書は引きました」と言いたげなぐらい、経済用語そのものには問題がない。
ただ、文書の用途と言い回しが合っていない箇所や、純粋に日本語としておかしい箇所が多かった。
刷り上がった原文と比較してみると、固有名詞に間違いを発見。
単語区切りを間違えたのかもしれない。
「~建設会社との契約」が、「~会社と建設する契約」になっていた。
直感的におかしいと思い百度で検索してみたところ、図星だった。
ちょっと検索するだけで分かるところなのに、経験不足なのか不注意なのか。
先日トライアルで不合格にした訳文の方がよほどよくできていた。
別会社の案件だったのでどうすることもできないが、とても皮肉に感じる。
優秀なのに惜しいところで登録翻訳者になれなかった人と、雑なのになれてしまった人。
あるいは自身も後者なのかもしれないが、どうも後味が悪い仕事だった。

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これまで引き受けた仕事の中で最も難易度が高いと感じたのは料理名の翻訳である。
中国の料理名も日本でのそれと同じように、お店の造語だったりしてその文字列から意味が拾えなかったりする。
まあ造語だと分からないのはともかく、全く一般的な名前でもいざ考えると分からないものだ。
例えば有名な中華料理「八宝菜」をおなじみの翻訳エンジンが知っているのか試してみた。


「八宝菜」を日英翻訳
Google:Eight Treasure Vegetables←漢字を一個ずつ訳しましたね。分かります。
Excite:Eight [takarasai]←途中で放棄?
Yahoo:A Chinese dish containing eight kinds of ingredients←正しい説明文。だが文。


ついでに「八宝菜」を中英翻訳すると
Google:Eight dishes←文脈によっては正しそうな気もするが、よほどの低頻度。
ナンダコノチガイハ。


当てにならないことは一目瞭然といったところか。
Web機械翻訳が対応していないとなると、ひたすら検索するしかない。
受注頻度を考えると料理専門辞書を買うのも合理的ではないし......いっそ断るしかないのか?

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先日の西日本セミナーとその後の懇親会で話題になっていたのが中国勢の脅威。
・日本語を学ぶ中国人の熱気が凄まじい
・なかなか流暢な日本語を使いこなす中国人も相当数いる
・企業によっては中国語+英日トライリンガルしか採用しないほど
・とにかく安くて優秀な人材が集まる@大連
.....と続いて、「日本人翻訳者の仕事は奪われてしまうのでは?」という話で盛り上がった。
要求品質と料金のバランスによっては十分ありえる話だ。


が、同じ「バランスの問題」で日本人翻訳者の需要もあり続けるだろうと私は思っている。
現に中国語訳のクロスチェック(日本人から見た妥当性の確認)依頼が来るからだ。
日中翻訳は中国人のほうが高品質になるのは当然だろうが、
それでも日本人(日本語ネイティブ)にしか認識しがたい誤訳が発生する。


・日本語には欧米言語のような「分かち書き」がないため、単語の区切りが明示されていない。
→かな部分の単語区切りの誤解による誤訳
・固有名詞の訳出が不自然になる。
→ビル名や商品名などの造語はその語句だけを訳すと死んでしまう。
→→由来や命名意図が考慮されない訳語になる。


いずれも程度問題と言ってしまえばそれまでだし、そういう誤訳をしない人も存在しうる。
中文和訳となると更に「見た目の自然さ」という難関がそびえてはいるが、
本当に「バランスの問題」だけで我々(私だけ?)が生かされているような気がしてならない。

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ここのところ毎朝やっている経済記事翻訳の原稿が9:40になっても来なかったので煽る。
煽りなんてガラでもないのでかなり苦手なのだが、持ち時間が削られるより多少まし。
それにしても遅いなぁと思いつつPCに張り付いていると、S社長から(副業の)引き合いが来た。
すぐやれすぐ出せという感じではないので引き受ける旨を返事すると「レス早っ」との反応。
それはそうだろう、普段なら30分おきぐらいにしかメールチェックしないのだから。
結局、翻訳原稿が届いたのは9:48だった。最低記録更新。
担当者が「ゴメンナサイね、お客さんからもらうの遅れて」と冒頭で言っていたので許す。
でも流石に納品は納期ぎりぎり。
こういうときに限って分量が普段より多かったりする。


昼前には副業ネタも頂いていたのだが、まずは本業優先。
年に数回という微妙な頻度の定期案件が手元にある。
納期が金曜ということで急ぐまでもなかったのだが、存外さくさくと進んだ。
昨年分と重複が多い報告書だったのでTRADOS大活躍。
半日で20枚も処理すると、手指がつってくる。この処理速度は恐らく最高記録。


一息ついてから、副業に着手。
3問中の1問ぐらい終われるかと思っていたが、意外と進まず。
まだ感覚が取り戻し切れていないのかもしれない。