翻訳: 2009年12月アーカイブ

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やっと終わった。以下、愚痴。
今回の受注は昨日と今日の2回分なので、ようやくこの緊張から解放される。
それにしても、わざわざNotesのシステムにアップロードさせる意味が分からない。
折角アップロードしたのに、20分も経ってから(納期が過ぎてから)「まだ来てないよ」と電話があった。
メールで送ってと言うので送ったはいいが何とも納得いかない。
だったら最初からメール納品を許可なり指定なりしてくれればよかったのに。
納期に遅れたのは私ぢゃないんだってば。で、誰?

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......やっと一日目が終わった。
短い故に長い一日だ。
「予行演習」が先週あったものの、やはり本番は緊張感が違う。
そもそも送られてくるメール自体が
「ナルダケ早ク訳シテネ」
「届イタ?返事クレ」
しか書かれていない(1件に1行)。
当初の説明が丁重だったことから、この担当者がぞんざいな人でないことは知っている。
まぁ私もメール本文には「納品します」ぐらいしか書いていない訳だが、
返事も当然?「届イタ。サンクス。」だけだった。


これが少なくとももう一回ある......
それなりにやりがいもあるし勉強にもなったが、モウヤダ。

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じっくり良訳を練って提出という翻訳者の方は聞いて呆れるのではなかろうか。
タイムトライアルと呼ぶほかない案件が飛び込んできた。
・原稿到着は9:10過ぎ、納期は同日10:45
・中国語700文字前後
・経済分野(日経NETの株式面と似たノリ)
外部発信用文書なので拙速に出せばいいというものではない。


今回ほど極端ではないものの、短納期案件とてほとんどどれもが「高品質で急げ」である。
「早さ重視で品質は二の次」などという案件は見たことがない。
競合は中国人という環境を考えるに、恐らく品質が二の次でよいならば日本人には回さないのだろう。

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某超大手翻訳会社からWordfastを買えと煽るメールが来た。
年内いっぱいなら優待価格で斡旋するとのことだが、納得がいかない。
要は「うちの会社がTradosからWordfastに乗り換えるから、下請けも買え」ということなのだ。
乗り換えるという案内は半年ほど前にもらっていた気がする。
だがここ半年の受注実績から考えて、個人的にはWordfastを買うに値しないと判断した。
Trados/Wordfast案件どころか中国語案件の引き合いがなかったのだ。
かといって私がこの半年ずっと暇だった訳でもない。
自ずとこの会社(との取引)の重要度は下がる。
問題はここが超のつく大手なだけに、他社が追随して乗り換えるかどうかだ。
「そんなのどこかが追随してからでいいんぢゃない」とダンナに言われ、あっさり納得。


前にも書いたかもしれないが、翻訳支援ツール同士の相性の悪さにはただでさえ辟易している。
一方が必要とするランタイムをもう一方では書き換えろと言ってきたりして、文系ちゃんのレベルでは自分の世話もままならない
#よしんばレベルが十分でも工数がかかって割に合わない。
そもそもランタイム(他社が開発、提供している)を翻訳者個人が探してきて組み込めという態度はどうなのだ、と常々思うのだが皆さんは平気なのだろうか。
ついでに言うと、似たような理由で電子納税システムe-taxとはさらに相性が悪い。
私はどうせ所得税の還付申告しかしないのでe-taxの使用継続を諦めた。


末端の翻訳者が幸せになれるツールってないのかしら。

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特に今が冬休みというわけではないが、手空きなので自由研究?に手をつけている。
ProZでGB規格の経験ありと謳っている手前、依頼がなくとも何本か訳してみようという個人企画。


GBもJISと似たような発行形態で
・特定の版元が出版している
・取り扱い店舗が限られている(明示されているのに売っていなかったりする)
・「規格票」なる薄い冊子に1本ずつ収録(数枚しかなかったりする)
なので、本屋に行けばほいと買えるものではない。
そこで今回は、JISでいう「JISハンドブック」に相当する「标准汇编」を買ってみた。
GBの目録や索引に類するものがよく分からないので、まずは目に付いた「産業用機械の試験機」を購入。
#正しくはお買い物代行サービスで取り寄せた。
色々なことが行き当たりばったりだが、自由研究なので気にしない。
先日規格文の同一性に書いたような経験を積むのが目的なので、分野はあまり問題ではないのだ。
#と書くと英語専業の方々には驚かれ(呆れられ)そうだが
訳しあがり次第、「主な翻訳実績」に題名だけ書いていく予定。
ごく稀にここを見て問い合わせしていただける場合があるので。

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某翻訳会社から「明日Tstream指定案件が来るんだけど、できる?」と引き合いがあった。
Tstreamなんて聞いたこともないが、TRADOSの類似品らしい。
聞いたこともないソフトをいきなり本番案件で使うのはリスクが高すぎるので
「対応ファイルが使えないから」と断った。
数時間後「は~いみんな、Tstreamの説明書だよぉ」って......。
どうも同じ対応をした翻訳者が複数いたらしい。


その説明書とやらが示すリンク先を見ると、無料とも有料とも書いていない。
どうも個人翻訳者が使うソフトは課金しないようだ。
それにしても何となくあちこちが怪しいので、ダウンロードする勇気が出ない。
ただでさえこの手のソフトは特定バージョンの.NETだとかJAVAランタイムだとか要求が多くて面倒なのだ。
うっかり新しいものを入れて今の環境が潰れたらという心配がどうしてもぬぐえない。
しかも「Tstream」と入れて検索しても説明文に出会えない。
何かのプログラミング言語で使われている単語らしく、ググれたものではなかった。
そんな名前を付ける時点でちょっと......

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数年前JTF翻訳環境研究会で出会った人から中国語訳の引き合いをもらった。
#先週の会にも参加していながら、何故か互いに見つけ出せなかった。
レートを尋ねられたので心持ち安めに答えると、「それでは少なすぎます」とフォローしてくれた。
まぁ今回は量が少ないので料金の変動も知れているのだが、向こうから上げてくれるとはありがたい。
それ以上に、名刺交換が元で仕事に結びついた初の案件ということで感慨深いものがあった。

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昼間から固定電話が鳴った。平日にかかってくる電話は仕事関係が多い。
出てみると「上海から」中国語だった。
幸い聞き取りやすい発音をしてくれる人ではあったのだが、早口で目が回りそうになる。
脳内で逐次和訳していたら追いつきようがない。
最も肝心な「中文和訳」「納期は28日」だけ聞き取るのが精一杯だった。


中国語翻訳の仕事をしていると、よく初対面の人に「じゃあ中国語はぺらぺらなんですね」と言われるが、喋れたものではない。
厳密に言うと、中国(語圏)に足を踏み入れれば喋れる。旅行や買い物の用は足せる。
言語が問題なのではなく、電話で話すのが異常なほど苦手なのだ。
(日本企業に電話で問い合わせするのさえ苦痛でならない)
まして国際電話だと通信上の雑音も入り、難易度が高くなる。


二週連続で英語翻訳をしている人々にあれだけ会っておきながら、「英語ぺらぺらなんですか?」とは一人にさえ聞けなかった。
何となく敬意に欠ける気もするし、そういう雰囲気の場でもなく尻込みしてしまったのだが。
自分は聞かれることを相手には聞けない、というのはやはり修行で克服すべき弱点なのだろうか?

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わざわざ東京に出てJTF翻訳環境研究会「IT翻訳の現状と翻訳の未来」に参加したのは、話題がまさに業界の環境を取り巻くものだったからだ。
講師はもとより聴衆もほとんどがIT翻訳の中の人。
翻訳会社から来た人も、フリーランス翻訳者も相当数いたが、基本的利害は共通している模様。


第一部が「IT翻訳の現状」。
IT翻訳の顧客は多国籍企業が多いようで、昨年来の不景気がとても響いているとのことだった。
・翻訳単価の切り下げ
・もはや「翻訳」の手応えがない「作業」
・優秀な人材でも仕事にあぶれる景気
とまあ、印象に残っているのは暗い話題ばかりだ。
出席者からは苦笑やらため息やら声にならないような反応が漏れたりしていた。


第二部は「翻訳の未来」。
・Googleの翻訳関連ツールが革命を起こすのか?
・起きるとしたら影響は?翻訳業界としてのすべきことは?
・日本でも英語を公用語にすべきでは?
といった講師の推測と意見が熱く語られた。
翻訳するということの意義や歴史などについても言及があり、考えさせられる内容ではあった。


その後ややあって懇親会に移ったわけだが、やはり出席者は誰もが「英語の人」。
私だけいまいち利害(蚊帳?)の外にいる感じがやはりぬぐえなかった。
講師じきじきに聴講の動機を尋ねられたほどだ。
......ぃゃだって、要項を見る限り、自分が対象外とは思えなかったのだが。
○翻訳業界の将来に関心のあるすべての方(IT翻訳の予備知識は不要です)
業界の末席を汚している以上、関心は大いにある。
それに、講義内容も英日・日英の翻訳に特化されたものではなかった。
・業界の構造と動向
・仕事の流れ
・翻訳対象の変遷(文脈のある一連の文章→大量の断片)
・最近の翻訳関連ツール
など、いずれも中日翻訳だからといってありえない話ではない。
大幅に違ったのは受注単価ぐらいのものだ。
昔は高かったという話は「歴史」なのでさておき、十分以上に値下がりした英日の単価でも聞くと高く感じる。
懇親会で「だって安かったら家族が養えないでしょ」という声があったが、それはどうなのか。
コスト積算でいくら欲しい、というのは違う気がする。
翻訳者に家族がいようといまいと、客先には何ら関係がない。
まぁそこを主張する、できるのがグローバルな発想とやらかもしれないが。

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GB230.2という中国の規格は、ISO 6508-2:1999 の中国語訳を元に作られている。
表紙を見るとMODとあるので完全一致(ただの英文中訳)ではない。
国会図書館リサーチ・ナビの「ISO規格やIEC規格を翻訳して作成されたJIS規格」によると
▼Modified (MOD)
国際規格を修正して国家規格に採用。国際規格との技術的内容及び規格の構成の変更が必要最低限で、技術的差異が明確に識別され、かつ、説明されている。

とあるので、JISならぬGBでも似たようなものかと思っていたところ。
まえがきの「我が国の標準作成に関する規定に従って編集上の修正」が曲者で、
同じISO規格に対応する「技術的内容を変更することなく作成した」JISB7726とは文言がほぼ合わない
GBでも「文書の構成および技術的内容についてはISO 6508-2:1999と一致」と明言しているのに、何故か数字がちょこちょこ違う。
よくよく見ると、JISでは「5個の数字の平均」としか書かれていない箇所がGBでは代数を用いた計算式で表されていたりして、より具体的なのだ。
用語の訳はそのまま使えるとして、GB230.2(の和訳)がJISB7726で代用できないということが確定。
仕事が減らなくて幸いだったのかそうでもないのか。

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昔、翻訳学校に通い始めた頃。
中国語で「棒」と言うとかなり太い棒を指すので、「綿棒」を「棉棒」と訳してはいけない、と教わった。
綿棒の太さを反映させると「棉尖」になるのだとかなんとか。


ところが今「棉棒」で検索しても普通に綿棒の商品説明が出る。
つまりは「綿棒」という日本語が輸入されて外来語として定着しているのだ。
#まあ検索結果の上位を占める「棉棒」も日本製なのはご愛嬌


漢字を並べて作られている熟語は漢語だと信じてしまいがちだが、意外と日本語由来のものは多い。
化学用語には特に日本語訳を漢字変換だけして使っている例が多いそうだ。


日本人は横文字の新語をそのままカタカナ表記して使うのが得意なようだが、
お隣の国ではその日本で(昔)作られた漢字表記をそのまま使って語彙を豊かにしているという話。

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某海外翻訳会社からダメ出しをくらった。
・余裕ある納期を提示してやったのに何をそんなに急いでいたわけ?
・お客さんから赤が戻ってきたから、どこが悪いのか考えて


そのメールを見るなり妙に脈が速くなり、急に寒くなってしまった。
悪い予感とかいう感情的なものではない。
客先からのフィードバック(赤字修正)をもらうこと自体が珍しいので緊張したせいだろう。


ともあれ、反省すべきものは反省しないと。
その赤字修正を見るなり、悲しくなってしまった。
「この製品は、~できます」が直されて「この製品は、~できる製品です」とある。
詳細は書けないが、要は「名詞は名詞として訳せ」としか読み取れない赤字だった。
後出しジャンケンでそれはないだろう。
あらかじめそういう指示があれば従うこともできたが、納品物をみて「誤訳」だとさ。
「規格書」としか原文にないところが「納品仕様書」になっていたりの「誤訳」指摘も多数。
これを見せられて何が悪かったのかと聞かれても困る。
金曜の夜中~日曜の正午までの時間に資料の請求や質問をしなかったのが悪いのか?
・とっとと提出した=拙速だったのか?


「できるだけのことはした、意味に間違いはなかったが表現上の差異があった」とひとまず翻訳会社には返信した。
努めて冷静に反省事項をまとめ、そうしたつもりだ。


悲しくなった、というのは、客先からと翻訳会社からの「不信感」をどことなく感じたからだ。
初めて発注する相手、それも試訳なしだったので、全幅の信頼を置けないというのは分かる。
それでも、その条件で発注したのは誰の判断?
心配なことがあるなら釘を刺しておいてくれれば、対処するなり断るなり、こちらにも手はあった。
特に何の注意もなく、金曜の晩に「納期は日曜の正午」とだけ言われて原稿を渡されたのだ。
いつものとおり訳して提出する以外に考えが及ばなかったのだが、浅はかだったのだろうか?
私としては、何か問題点があっても翻訳会社(と当方)で手直しできる時間をとって対処できる、との考えから、特に指示のない限り早めの納品を心がけている。
#無論、だからといって適当にさっさと仕事をしているつもりはない。
それが「拙速に過ぎる」と映ったのだとすると、この上なく悲しい。
それならそうと、客先提出の前に意見をくれれば再考の余地もあったはずだ。


合わせられるところは合わせる、それ以上のことはしない。
本件の責任はできるだけ負うが次回以降のつきあいはしない。
それだけのことなのだが。
頭では分かっているのに神経が落ち着かない。
未熟さ故のこと、と飲み込むほかないのだが。

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西日本セミナーから帰ってみると、上海からメールが来ていた。
中国語案件に応募したはずなのに、英文和訳の引き合いで思わずため息が出る。
ともあれ数百字ですぐ対応できそうなので引き受けることに。


納期が日曜という時点で「?」なのだが、日付が変わるような時間に納品しても返事が来るとは。
自由業者たる個人翻訳者が宵っ張りだったりするのは珍しくもないだろうが、翻訳会社まで?!
中国人は定時で帰る、なんていうのは過去の話なのかもしれない。
尤も、今回の「担当者」は「社長」なので「労働者」ではないと言われればそれまでだが。

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日本翻訳連盟の西日本セミナーなるものに初めて参加してきた。
「翻訳力」ステップアップとのことで、プレスリリースの英文和訳について講義を受ける。
原文が英語だから出てくる問題やら、プレスリリースだから出てくる形やら、かなり個別性が高かった。
ふむふむと参考にはなったものの、やはり本業の中文和訳にまで響く内容ではなかった。


収穫があったかも、と思うのはむしろその後の交流会。
事務局によると今年は例年になく参加者が少なかったようで、何となく話しかけやすかった。
初対面の人と話すのは極端に苦手なのだが、どうにか講師を含め5人との名刺交換に成功。
やはりと言うべきか、皆さん英語翻訳の方ばかりだった。


交流会の場で驚いたのが、一日の翻訳可能文字数。
先生ですら平均3000ワード、最高15000ワードとのこと。それでも十分に早い(多い?)ようだった。
Proz.comのプロフィールに平均5000ワードなんて書いている私の立場は......
決して拙速を尊んでいるわけではないが、TRADOSを使っているという違いもあるのかもしれない。
どうしてもその手のツールを使うと早さ勝負のような案件がかさんでしまうことも確かなので。

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