みんなでごはん

今回の翻訳祭、実は公認?実況ツイートという珍しい形で参加する。
実行委員の方に依頼されて聴講という不思議な事態だ。
会場が5つに分かれているので、私の他にも4人の方が同様に構えてくれている。
全員が9月のProject Tokyoでご一緒した東京近郊の同業仲間。
唐突に人選を頼まれて声をかけてみたら、こちらも驚くほどすんなりと快諾してくれたのだった。
翻訳祭前日である今日、その皆さんと夕食をご一緒できることに。
各人かなりご多忙だとは聞いていたので、まさか全員が集まれるとは思わず望外の喜び。


待ち合わせ場所に行くと、既に2人が立ち話をしていた。
顔を見るのはちょうど3ヶ月ぶりなのだが、お久しぶりという感じもなくごく自然に合流。
集合時刻の少し前にはみんな集まった。
幹線道路から少し奥に入った住宅地らしき場所のお店へ、にぎやかに移動。
席を予約しておいたはずなのに、どうもお店の人が人数分の確保を忘れていたらしい。
4人卓に所謂お誕生席を添える対応になったので、そこに座ることにした。
フォークが人数分なかったり、補充を頼むと倍ほど持ってきたり。
みんなでくすくすと笑いながら、仕事関連の具体的な近況を話し合ったりした。
誰もが相当の忙しさの中わざわざ集まってくれていることが分かる。
決して誰も恩着せがましいそぶりはしないのだが。
「わー珍しい、仕事の話してるー」
「じゃいつもは?」
「食べ物の話ばっかり」
全員が知らないというペルー料理。飲み物も敢えて想像が付かないものばかりを注文。
美味しいとか不味いとかではなく珍しい味だった。
写真を撮ってみたり、みんなで味見をしたり。


皆さん唐突に巻き込んで済みませんね、と依頼の経緯をかいつまんで説明し、少しだけ打ち合わせ。
「声をかけてくれなかったら参加しなかったかもしれないです」
「貴重な体験ができて本当にうれしいです」
などとお礼を言われてしまって恐縮した。
実況ツイート自体が翻訳祭としても初めての試みなので、まあのびのびやりましょうということに。
「ちゃんと実況できるのかなあ」
「むしろ最初に大失敗しておいたほうが、後の人も気楽だったりして」
「まずは思い出づくりってことで」
大阪土産を配りながら、ああでもないこうでもないと盛り上がる。
こうして集まって一緒に楽しんでくれる仲間ができて、純粋にうれしい。


わいわいしているうち、お店の人がおまけデザートを出してくれた。
ふと気づくと他の卓がすっかり無人になっている。
時計を見ると22時半。
あわてるでもなく精算を済ませ、やや迷子になりながら駅へ移動して解散。
私の宿泊先と方面が同じ人が1人だけいたので、話し足りなかった分?電車で談笑の続き。
本当に楽しいひとときだった。