早いものでもう一ヶ月。そして明日から四連休!

授業が午後まであるのは辛かったが、気を取り直して旅支度。
今週どころか今月の授業がもう終わりなんて、何だかぴんとこない。
ともあれ換えの下着や貴重品類を鞄に移し、天気予報に見入る。
上海は連休中いい天気だそうだが、目的地は大丈夫なんだろうか。
ここの天気予報は日本のそれどころでなくあてにならないので困る。
空を見ると西の方が明るい。蘇州は確か西の方だったはず…..いけるかも。
硬座とやらで南京まで四時間ゆられると思うと早くも疲れを感じる。
要は教室の長椅子みたいな(クッションが一切ない)もんがその指定席らしい。
しかも到着が早くて八時前…..結構すごいことになりそう。

ひょんなことから知り合いが増える。

ぽつねんと一人で夕飯を食べていたら、不意に声をかけられた。
誰かと思って振り返ると、開学典礼より前に知り合った日本人である。
男の人だしクラスも違うので話す機会もなく今日に到っていたのだが、
おかげで話題に困ることなく適当に流すことができた。すると、その知人が登場。
一人は日本人、一人はアメリカ人の女の子である。二人とも面識すらなかった。
彼等もこの連休に旅行するとかで最初は私の頭越しに仲間同士その話をしていたが、
料理を買ってきて私の向かいに座ったので成り行き上あれこれ喋ることになる。
日本人とは身の上話もろもろで盛り上がり、アメリカ人とは例に倣っていんちき英会話。
さらに同席した日本人のうそ通訳までしてしまい、それなりに打ち解ける。
名字とクラスと部屋番号だけ教えてもらった。そのうち名刺ができたら渡そう。

更に予定変更。換骨奪胎!本末転倒!

むちゃくちゃなことになった。頼みにしていた中国人が勝手なことをしたらしい。
三十日の夕方が取れなかったらやめておく、と主張しておいたにも関わらず、
その便が取れなかったからということで一日の昼間しかもノンストップ便を手配したという。
何で中国人の勝手で旅程が変更になるんだぁ(怒)!しかも本来の目的地には行けない!
南京と蘇州に一泊ずつして帰ってくるということになったわけである。
まぁ誘ってくれた側が行きたいと言っていた場所なだけに最悪の結果ではないかもしれない。
でも悔しいものは悔しい。かと言って自力で旅行できる訳でもないので開き直る。
師匠と打ち合わせた結果、今回はただの観光でいいかということになった。
その代わり腹いせ半分マニアック小旅行をいつかの週末にでもやろうということで。

旅程変更。果たして実現できるのか?!

夕方、師匠から電話を受けて部屋にお邪魔する。
漉し餡の月餅をごちそうになりながら、旅程の再検討。
南京へ行くのはやめて代わりに揚州を観光し、宿は鎮江で連泊ということで。
問題は、電車の切符がまだ取れていないということである。
手配を頼んだ人によると、中国では二日前からしか切符を売らないのだそうだ。
明日の朝イチで取ってくれるそうだが、果たしてその便は鎮江に止まるんだろうか?
もし上海〜南京ノンストップ便だったらホテルも取り直しになってしまう。
行けるものとして大体の予定は立てようか、と蘇州での宿探しの相談。
予約する宿をどこにするかの相談も詰めに入り、条件を並べてうだうだ考える。
駅からバス一本で降りてすぐの所か、それとも駅から歩いて数分の方がいいか。
結局、レンタサイクル屋が近くにあるという方のホテルで決まった。
ただでさえ不案内な地を夜の九時過ぎに女二人で歩くのは怖い。
乗り換えがないならバスを拾う方が賢いだろうということになった。

アメリカの友達と夕食に行く。いんちき英会話。

今日は午前中ずっと惰眠を貪っていたので、全く何もしていなかった。
その行いが災いして、昼下がり買い物に出た帰り通り雨に遭う。
余りにも強い雨脚だったので止む無くその辺の屋台に首を突っ込むと、意外な顔があった。
以前シャングリラに行った時タクシーが一緒だったデビィ(経済専攻)である。
水曜あたりに奇妙な電話(日本語〜中国語〜ちょっと英語)をかけてきたのは彼女だった。
訳がわからなすぎて「不知道(しらん)」の一言で切ってしまって申し訳ないと謝った。
気に病まずにいてくれたらしく、夕食に誘われる。とはいえどこかに行くだけだが。
学校の通りにあるピザ屋で「上海ピザ」なるものと「サラダサンド」を半分こした。
その間じゅう何かしら喋っていた訳だが、だいたいは英語で時たま中国語。
何で日本人が英語で喋りかけてアメリカ人が中国語で答えるもんだか。

師匠&その旧知(?)と旅行計画を練る。

今学期中にただ一度だけの祝日、そして四連休が来週の木曜からある。
ここの学生みんなが旅行に行くと聞いていたので、師匠に伺いを立ててみた。
鎮江に行ってみないかということになって、何を手配すべきか相談し始める。
当初は我々二人だけで甘露寺とその界隈だけ行けばいいかと言っていたのだが、
昼下がり彼女の旧知(去年の同級生らしい)に会ってしまい、南京旅行に誘われる。
交通機関の手配をしてもらえるなら楽でいいか、ということで話に乗ってみた。
でもその人に切符がとれるかどうかは分からない。失敗したらどうするんだろ。
ともあれ予定では男二人に女二人で三泊四日ということになった。
来週の水曜に出発して、南京・鎮江・蘇州にそれぞれ一泊する。
男性陣はどうでもいいが我々は滅多な宿に泊まれないぞということで、宿だけ別々に。
彼等は多分どこぞの安宿にでも行くんだろうが、目的地はどこも上海より治安が悪いらしい。
出先で暴行に遭っては話にならないので、多少いい宿を手配することにした。
それでも三泊で予算が一万円しないなんて、やっぱり大陸は違う。

学生課で「家庭教師」の申し込みをする。

希望者は学生課にて登記のこと、と掲示板にあったので恐る恐る行ってみた。
さぞや頼むのも大変で出す書類も多かろうと思っていたら意表を突かれ、呆気に取られる。
「家庭教師が欲しいんですけど」と言っただけで登記用紙を出してもらえた。
項目は質問するまでもなくただ氏名・部屋番号と希望言語だけ。
しかも何かの印刷物だった紙の裏面という簡単さである。
ここで言う「家庭教師」は日本のそれと少し違い、「互相」なんてものもある。
お金を払って中国語を教えてもらうという場合もあれば、
無償で自国語を教え合う契約なんてもの(これが互相)もあったりしてしまう。
料金を惜しむ訳じゃあないが、互相の方がいいな〜。さっぱり意思が通じなくても困るので。
それにお互い無償の方が友達になれそうな気がする…..って贅沢かしらん。

やっと学生証をもらう。

どうしたことかここの学校では入学してこのかた学生証をくれなかった。
それが昨日付の掲示で交付が始まったとある。…..掲示板は昨日も見たはずなのに!
とりあえず授業を終えてから学生課に行ってみる。人がたくさんいた。
恐らく掲示に気づいた連中が一挙に来ているんだろう。何度か割り込まれた。
どう言って申請したものか分からなかったので、とりあえず「新入生なんですけど…..」
それでも反応がぱっとしないので「学生証が欲しいんですが」と単刀直入に言ってみた。
私の語学力ではこれが精一杯なので致し方ないが、かなり乱暴な表現のような気がする。
居留証の有無を聞かれ、またしても途惑う。そんなもん持ってないっての。
「半年なんで確か要らないんじゃ…..?」それでも分かってくれない。
「ビザがFなんですよ」でやっと事情を察してもらえた。短期滞在者のつらいところ。
やっと学生証を探し始めてもらえたところ、右足に異様な感覚を覚える。
無性に痒いのだが、まさか人前でスカートをたくしあげて掻く訳にも行かない。
ことが済んでから確かめてみると、どうやら当地の蚊に咬まれたようだった。
しかも僅かな待ち時間の間に三個所も。やっぱり美味しいのか?私。
部屋で全く被害に遭わないせいか油断していたこともあったが、狂いそうに痒い。
免疫がないのか、一度やられると十日は腫れていたりする。前途多難。

学食でビーフシチュー発見!ぼられる。

最近ここの学食が出す物を覚えてきたので余り危険な賭けはしないことにして、
大抵いつも肉もの一品と野菜もの一品を盛り合わせてもらって食べている。
そうすると栄養のバランスも取れるし経済的でもあるからだ(笑)。
仕組みとしては、肉ものは一皿三元、野菜ものは一皿二元、御飯が一杯二角。
おかずは盛り合わせにすると半額ずつしか取られない。
どう見ても半人前分以上あるのに、かなりお得な話である。
閑話休題。そんなわけで、今日はお昼に青菜の塩炒めと酢豚を食べようとした。
真っ赤なとろみのある液体を見て、私は酢豚のたれだと思ったのだ。
しかもいい感じで肉片が入っているので、疑いもなくそれを注文してみた。
炒め物は明らかに二元なので、何の気なく二元七角を出すと、
例によって愛想のないおばさんに「四元二角!」と怒鳴られた(忙しいので機嫌が悪い)。
妙な値上げだと思いながら仕方なく要求されただけ払い、席につく。
ふと皿を見ると、どうも酢豚の顔色ではない。ここでやっと間違いに気づいた。
つついてみると牛肉(らしいが不明)、しかも骨つきである。やられた。
何でこんなもんに六元も払わないかんのぢゃ!…..ここは安いのが取り得なのに。

日本人に韓国人(?)と間違われる。ショック!

近所の百貨店で店員に「韓国人かい?」って聞かれたことはあるけど、
何でよりによって日本人に?…..その人いわく、一人だったからだそうで。
確かに日本人は群れる。異郷となると余計なのかもしれないが、とりあえず固まる。
そうされると浮きやすい体質の私なんかは孤独なもんなのよね〜。
でも、そう言えば韓国人だって群れてるぞ。理由になってないやんけ!
要は私って出自が怪しいのか?う〜む…..原因が見当たらない。
スーパーの店員に上海語で話し掛けられたこともあったことはあった。
確か上海人は外地(外国のみならず)の人を見ると標準語で話すんだったんじゃ…..。
いよいよ分からなくなってきたぞ、私。