上級試験は甘くない、のか?

TRADOS認定試験(上級)を受けてみた。
PDF資料と受験料(3回挑戦可能)で2万円也。
受かったとしてもマイナーな資格だし、とは思っていたものの。
2連敗
資料は全て読んだし、何も疑問を感じていなかったのだが
いざ試験問題を見ると「???」で全く進まない。
使わない知識は身につかないということか。
遠吠えをさせてもらえば、別にそこまでできなくても……な内容だった。
大規模プロジェクトの一員(翻訳会社の担当者を含む)にならない限り、
ファイルの共有やら権限設定やらに腐心する機会はない。
これまで何件かTRADOS指定で仕事をもらったことはあるが、
作業の共有も引き継ぎもした例しがない。
……あるいは英語が本業の人ならば必要な知識なのかもしれないが、
実際のところどうなのだろう。
使用歴5年で数件しかTRADOS指定の案件を受けたことがない。
大規模案件ですらせいぜいExcelの一覧表が訳語の統一用に回ってくる程度で、
翻訳資産(と言われているもの)の活用は専ら私個人の中でだけ行ってきた。
発注元が言及することといえば「繰り返し文節は30%(の報酬)ね」程度。
持っていることで収入が減る希有な技能……

不思議な課金単位

Proz経由でドイツの会社から登録のお誘いがあった。
登録事項には連絡先情報のほか、言語別の専門分野と最低料金の単価がある。
この単価の数え方が「1行=原文55文字あたり(料金)」だそうなのだが、
中国語はともかく英語の文字あたり料金なんぞ考えたこともなかった。
1ページあたり、1語あたりのいずれかしか聞かれたことがない。
とりあえず自分のCV(英文職務経歴書)が何語で何文字なのか数えてみる。
単純平均6.8文字/語だった。
1語単価に55をかけて7で割って……だいぶ小さい数字だが大丈夫だろうか。
中国語の2割もないが……これで「英語は例外で1語単位」とか言われた日にゃorz

懐かしい声

大学時代の恩師から電話を頂いた。
卒業してから2度ほど顔を見せた程度だったので、とても懐かしい。
実は調べてほしいことがあって去年からお願いしていたのだが、
その回答自体はあまり芳しくないものだった。
ともあれ、声も話しぶりもまるで変わっていない。
なのでその調子で近況を語られると余計に驚いた。
先生ご自身ではなくそのお嬢さんの就職話……そんな年か、もう。
お嬢さんとも面識はあるので、そのうち話をする機会でもあればと思う。
そのうち時間が取れたら食事でも、という話になった。
まぁ当分は入試から新入生の世話にかかる時期でそれどころではないだろうが
純粋にお会いしたいのと何か得られそうな欲目のようなものが混濁している。

ありえないのはどっちだ

国内分の案件を納品して一息ついていると、英語で引き合いメールが入った。
内容はPowerPointの中文和訳で、見積を聞かれている。
送信元アドレスがMSNだったり社名とおぼしき文字列で検索しても何も出なかったりと、
翻訳会社の素性がだいぶ怪しい。
原稿がWordファイルでなかったため文字数がすぐには分からず、
TRADOSの解析機能で数えてみると5000字弱あった。
海外の業者を相手に下手に出ても何もいいことはないので、とりあえず250ドルと見積もってみた。
と、「何でそうなんの~!1文字3セントだったら80ドルでしょ!!」
……その漲る自信は何だ。どうして前提が3セントなのだ。
ぃゃそれより文字数が3000弱だと分かっているなら先に提示してくれれば間違いもしなかったのだが。
#どうも途中に英語ページが挟まっていたせいで文字数が跳ね上がっていたらしい
やむなく「TRADOSいわく5000字弱だったからそう見積もったまで。
文字数がおっしゃるとおりだとしても普通6セントもらってるから最低130ドルは欲しいのよ」と返すと
「3セントしかありえないし……まぁ別件で何かあれば」
……ないと思う。ありえないんでしょ。

PDF内の表をWordに取り込む方法

昨年末の案件で使った方法をメモ。
PDFが文字情報を(画像としてではなく)含んでいる場合、
Adobe Readerで「ファイル」→「テキストとして保存」するとテキストファイルにできる。
良くも悪くも単純なテキストとして書き出されるため、
・日本語版での中国語の書き出しは失敗する(多言語でもあるかも)
・表がべた打ち文字列になる
これを一挙に解決する対症療法を思いついた。
0. PDFファイルと貼り付け先のWord文書を開いておく
1. PDF上の使いたい文字列を全て選択
2. Wordで「編集」→「形式を選択して貼り付け」→「Unicodeテキスト」を選ぶ
3. 貼り付けた結果をよく見る(笑)
 A・表の各行が段落記号で区切られている
 B・表の各列が半角スペースなどで区切られている
 #この2点が目視できない場合、「ツール」→「オプション」→「表示」タブで
  「編集記号の表示」をいじる
4. Word上で表にしたい文字列を全て選択し、「罫線」→「変換」→「文字列を表にする」
5. 「区切り記号」に上記3Bの区切り記号を指定する
6. Wordの表できあがり
ところどころ区切り記号の過不足がある場合は「元に戻す」で3.の段階に戻り、
半角スペースの挿入なり削除なりの調整をして4.に進む。
……文で説明するとややこしそうだが、やってみると便利。
自分で書いた表に一部ずつ貼り付けるより数倍お手軽なはず。

円高なのに

以前から気になっていたSDL Trados認定なるものを受けてみることにした。
字面どおり?Tradosが使えるよん、というSDL社(販売元)のお墨付きをもらう試験。
何ら公的でない資格ではあるが、受験料に教材費も含むというので専ら教材が目当て。
と言うのも、Tradosはやたらマニアックで複雑なソフトのくせに日本語の独習本が1冊しかないのだ。
しかもその本は某社の中の人に貸して数年……
その受験料とやらが何だか損した気分なのだが、定価のせいと言い切ってよいものか否か。
199米ドル/ユーロと表示されていたのに、いざ申し込んだら2万円だった。
今朝の為替相場では1ドル90.34-90.39円、1ユーロ117.68-117.73円なのに。
手数料を考慮すると1000円とはいかないが、500円ぐらい損した気分。
円決済にする分のリスクを見込んで日本(人)向けを2万円に設定しているのだろうか?
昨今の円高を少しでも利用してやろうと思った私が浅はかだっただけなのか……
……外貨収入はしっかり目減りしているorz

カジュアルな中国語

先週、片言の日本語で電話をもらった。
本人ですかというのではいと答えた途端、相当な早口の中国語に変更。
国際電話のせいなのか、私の電話の子機が悪いのか、実に聞き取りにくかったので
聞き取れないからメールにして、とだけほぼ一方的に伝えて切ってしまった。
十数分後、電話の主からと思われるメールを受信。全文が中国語。
最初こそ「お忙しいところ失礼いたします」から入るご丁寧な文面だったのだが、
よく見ると最後の方に「返信お待ちしてま~す」……「~」が入っている。
とりあえず受諾の旨を返信すると原稿が送られてきた。
宛名が姓でなく名になっている。英語圏ぢゃあるまいし「ハ~イ」はどうなんだ担当者。
二日あまりを費やして納品したところ、受領連絡には冒頭に絵文字が。
……今まで見たことがない。若い人は国を問わずこうなのか?
不快とまでは思わないが、何とも拍子抜けした。

「お正月」のない年明け

気づいたら年が変わって3日目になっている。
そう言いたくなるぐらい、今年は「年を越した」実感がない。
・御用納め?
複数の翻訳会社から12月26日で「年内営業終了」だと通知をもらった。
とはいえ手元には半月ほどかかる大型案件の仕掛品。
・帰省ラッシュ?
結婚してこのかた、毎年ダンナの実家に帰省して年を越してきた。
しかし今は徒歩二十分という近所なので「帰省」が成立しない。
1日に挨拶だけしようかということになり、朝ご飯をごちそうになってきた。
・ゆく年くる年?
自慢ではないが我が家のテレビはいまだにアンテナ線を接続していない。
テレビ=実家で見る(目に入る)もの、なので当然のように年末年始もつけず。
ちらほら届く年賀状だけが「お正月」らしい代物。
しかしこちらは喪中なのでこれまた……
さすがに寒中見舞いは出す予定である。