私は普段、自宅でしかパソコンを使っていない。
持って移動すると言っても帰省ぐらいなのだが、
一泊で旅行に出るときにはどうしたものか迷ったりする。
前回は、背負っていった。
そんなときに限って?仕事が入ったりするのでたちが悪い。
ダンナのe-mobile接続を当てにしていたのだが、圏外だった。
さて、ではそういうとき原稿受領やら訳文納品やらはどうするか。
1.携帯でG-mailを開く(いつものメールチェックと同じ)
2.依頼メールの添付ファイルを携帯のSDメモリにダウンロード
3.携帯をパソコンにUSB接続(マスストレージモード)、パソコンにファイルを移す
で、翻訳作業をパソコンで行ない、逆の流れで納品すればよかったりする。
携帯でG-mailが扱えてGoogleサマサマだとも言えるが、
運悪く原稿ファイルが重かったりすると泣くに泣けないだろうな……
#画像PDFだと10MBぐらいあることもちらほら。
恥ずかしい旅券
旅券の有効期限が今年5月に迫ってきた。
手すきな今のうちに切り換え申請をしようかと思っている。
やっと、恥ずかしい旅券から合理的に卒業できる。
何が恥ずかしいのかというと。
そもそもの原因:10年前(!)の留学中に鎮江でパスポートをすられた
→上海総領事館で再発行
結果1:番号がTZから始まっている(いかにも再発行)
結果2:写真が貼ってある(その上から透明テープのようなもの)しかも写真がひどい(のは被写体のせいか)
結果3:「NOT MACHINE READABLE」なので入国審査に時間がかかる
とはいえ実用上に問題と言うほどの問題はないので今まで使っていた次第。
1万5000円(今や1万6000円)は決して安くはないので、
結婚して名字が変わっても記載事項訂正で対応していた。
そのせいで航空券とビザの名前が合わない珍事にも……あ、実害あったぢゃん。
まぁ海外なんて中華圏しか行っていなかったので事情説明はできたのだが。
電卓の修理
帰省のついでに(!)故障した電卓を修理に出してきた。
何故かキー入力が1回しか受け付けられなくなってしまい、
演算はおろか2桁以上の数字を表示することもできなかったのだ。
メーカーの修理受付部門を訪れると、来客も担当者もいないようだった。
銀行窓口のような整理券発行機がある。
そして待合い用のソファには何故か血圧計と足元用マッサージ機。
まずは番号札を、と書いてあるので引っ張ると、音もなく制服姿の女性が登場。
状況を話して現物を出すと、少し困った表情で手元のパソコンを操作した後
「ご購入って最近ですよね……あ、先月……ほんと、申し訳ありませんです」と
必要以上に恐縮しながら複写式伝票を出してきた。
部品取り寄せが必要なため修理にはかれこれ月曜までかかるとのこと。
「もし……よろしかったら、送料当方負担でお送りいたします」
ありがたく提案を受け入れ、送付先住所を記入した。
流石に初期不良対応は無償でやってくれるのね。
にゃーにゃーは何て鳴くの
語感がいいか悪いかは母語話者にしか分からないよね、という話をしていて思い出した。
そういえば中国語には日本語ほど擬音表現がない。
「猫は猫って鳴くんだよ」とダンナに教えると狐につままれたような顔。
それはそうだろう、猫をネコと読んでしまったらおかしい。
中国語では「猫」の発音は「まぁお」に近い。
同様に「狗(犬より一般的に使われるイヌの字)」は「ごぉぅ」
「牛」は「にぃう」
「雀」は「ちゅぇ」
声調をしっかりつけると鳴き声の擬音に当たらずとも遠からずな感じはしまいか。
これらの単語(文字)は意味と音が結合しているとも言える。
日本語では意味と音が分離しているので「猫がにゃーにゃー鳴く」と言えるのだ。
「にゃーにゃーは何て鳴くの?」と聞かれても……ということになるので、
この句は直訳不能。
カセットテープ
中国語の勉強をしようと思い立ち、やや高い教材を取り寄せてみた。合計8180円也。
中国語の公式資格であるHSK(中国漢語水平考試)の対策教材で、まずは試験に出る問題の聞き取りでもしようかと。
■輸入中国語教材■HSK中国漢語水平考試 模擬試題集(初、中級)(テキスト1冊&カセット6巻)
■輸入中国語教材■HSK中国漢語水平考試 応試指南(初、中級)(テキスト1冊&CD8枚)
そして……分かってはいたことだが、片方の教材は本+カセットで構成されている。
が、今日び音楽はCDから携帯に移して聞いているのが常、カセットデッキが手元にない。
自宅にあるコンポは一応テープデッキもついているが、取り出しボダンを押すと「くきゅっ」と痛そうな音がする。
しかもヘッドが古いのか音源があれなのか悩ましいほどの音質。
さてさて、どうしたものか。
再生専用のカセット再生機でも買って来ようかしらん。
#それはそれで頭出しなんかがしにくいのでパソコンに移そうかとも検討中。
言ってはいけない言葉
翻訳原稿の内容を漏洩させまいとすると表現はおかしくなるかもしれないが。
どうしても気にかかる、と言うより心を刺す原文があり、紹介せずにはいられない。
中国人に「バカヤロー」と言ってはいけない。
#その中国語訳ではなく日本語の「バカヤロー」が問題である
昔、旅行ガイドか何かの本で見かけた記憶がある。
そりゃ普通そうだろう、ぐらいにしか思っていなかったのだが、
実は歴史的問題であるということに改めて気づかされた。
「バカヤロー」には日本軍の影がべったりとついている。
恐ろしい記憶を呼び起こしてしまうに違いない呪詛だったのだ。
そんなことも知らずに翻訳業をしていたのか、と嘲笑するなかれ。
私が気になっているのは、それを指摘しているのが今の中国の大学生だということだ。
幸いその学生は「一部の人の観点であり、これは解きうる誤解だ」と考えてくれているが
果たして普通の日本人は自分が知らない、相手だけが覚えていることを忘れることができるだろうか?
結論やら対処やらを一人で考えられる問題ではないが、考える必要はありそうだ。
国際取引のお約束、Invoice
何度か書いているとおり、翻訳の仕事が日本でばかり発生するとは限らない。
会員制サイトprozやTRADOSユーザサイトtranslationzone経由でやってくる案件は、ほぼ国外からのものだ。
国外からの案件を引き受けるということは、とりもなおさず国際取引をするということだ(当たり前)。
納品をしてお金をもらうという行為は輸出にあたる。
そこで必要になる帳票がInvoiceというのだが、送付書だとか請求書だとかいろいろな訳があてられている。
役割としては納品書と請求書を兼ねているようなものだ。
ふと、このお約束(Invoiceについて)が分からないばかりに海外との取引を躊躇している翻訳者がいたら勿体ないと思った。
ほぼ定型の書式があって埋めていけばいいだけなのだが、
国内用の請求書と違って帳票そのものがそのへんで売られていたりしない。
こういう帳票やら雛形やらを作る能力も探す能力も翻訳そのものの実力には関係ないだけに、
惜しいことをしている人が実は結構いるのではないかと勝手に思いついたまでである。
そこで、自分がいつも使っているWordの帳票をExcelに移して改変してみた。
Excelファイルのほうが後々で手直ししやすいし、特に知識がなくても利用しやすい。
「メールで訳文を納品」に特化した雛形は珍しいのではなかろうか。
記入例で初歩的なお約束が分かれば「メールで」を「郵送で」に変えたりすることは造作なかろうと思う。
誰かの役に立てる機会があるといいが……我ながらやや偽善くさい。
invoice_form.xls
ええ加減な会社(担当者?)
気が向いたのでProz経由の英文和訳案件を受けた。
……という私の態度もたいがいなものだが、相手担当者も負けてはいない。
応募条件が「サンプル文を訳すこと」「CV(職務経歴書)を見えるようにすること」
とあったので早速サンプル文を訳して提出したのだが、
返事は「おいら日本語は読まないから英語のCV見せて」
英語のCVならProzに置いてあるのに。
単純にダウンロードして送りつけると、ほんの4分後に翻訳原稿が来た。
「やる気があるなら返事してね」とのこと。
やりまっせ、と返答すると何故か返事は「謝謝」しかも簡体字。
住所も名前もアメリカ人なのに。
こっちのJapaneseって名乗ってるのに。
数時間後、訳文を納品。
まだPO(発注書)が来ていないことに気づき、PO番号を尋ねると
本当にPO番号だけが返ってきた。
果たしてこの会社から支払いはあるのかもしれないが、何だか軽く後悔に似た気分。
勉強のための勉強
唐突だが、中国語の勉強がしたい。
とはいえ曲がりなりにも翻訳業を4年以上やっている身、そうそう伸びしろはない。
今世紀に入った頃から巷の中国語教材も増えてきたが、
大部分はやはりと言うべきか学習者人口を広げるべく出された初心者向けのものだ。
持っている資格でいうと中国語検定2級に過ぎない私は上級とまでいかないはずだが、
中級以上のレベルから更に上を目指せる国内での独学は無理な気がしている。
かといってまた語学留学と言うのもいまいちぴんとこない。
もう「就職」する気はないので「学歴」が欲しいともあまり思わないのだが、
「資格」がこれではやはり心許ないのでは、と思い始めた今日この頃。
国際的には翻訳専門の学位がある、と以前にも書いた気はするが今の日本にはない。
となると中国語の国際標準(笑)「漢語水平考試」でせめて中等A級を取ろうかと思い立った。
(中等A級があれば中国で初歩的通訳レベルと見なされるらしい)
手持ちの古い証書を見ると中等C級。
ところが分野別の得点はリスニング以外A級の水準だった。
文法やら読解やらは流石にそれなりの成績だったということである。
よっしゃ、んではリスニング対策でA級だ!とまで意気込んだはいいが、……CD教材は聞き飽きている。
昔から復習が苦手なクチなので、全く同じものを反復学習するという苦行には耐え難い。
逡巡の結果、中国語会話教室に行ってみることにした。
まだ通うとまでは決めていない。まずは体験レッスン。
その日が待ち遠しいやら、なんだか怖いやら。
これもお仕事その2・小切手入金
つきあいのある翻訳会社のうち、何故か1社だけ支払いがチェック(小切手)だったりする。
小切手には換金期限(発行日から90日間)もあるので、放置していると報酬が吹っ飛んでしまう。
振り込み入金より手数料が安いのはありがたいのだが、近所で手続きできないのが難点。
外貨小切手の回収は邦銀でも一応やっているものの手数料が割高らしいので、
数件まとまったところで銀座か横浜のシティバンクへ持ち込むことにしている。
シティバンクは回収手数料1000円。手数料は現金でも円口座引き落としでも扱っている。
何より、米ドルを米ドルのまま入金してくれるので、為替リスクを背負うことがないのがありがたい。
1ドル110円ぐらいまで円安になってくれないと、せっかくの報酬が目減りしてしまうので。
手続きの所要時間は書類記入を入れても10分ぐらい。
難点はちと恥ずかしいことぐらいか。
流石シティバンクと言うべきなのかよく分からないが、利用客はお金持ちが多いのでやや恐縮する。
隣の窓口のお客は9000ドルの定期を組むとかで現金入金していた。9000ドルの現金って、あんた。