たらい回しにされる、という表現がある。
お役所やら病院やらで私も味わったことのある、「次は(それは)○○へ行ってね」のことだが。
今般、言わばたらいが勝手に回っている。
シンガポールから着電→同国からメール(→返信)→上海から着電(→封書で返信)
→上海からメール(→返信)→香港からメール(ここでやっと仕事の依頼)
→ネット上で納品→シンガポールへ請求(担当者は香港の人)
ちなみにメールは全て英語、電話は「Chinese, please」で中国語。
振り回されている感はあるが、たらい回しにされているという感覚ではない。
よく分からないがかなり国際的な企業に首を突っ込んでしまったようだ。
住所が余りに長いので
現住所は一年前と比べて文字列が倍ほど長い。
地番までの漢字だけで11文字もある。
まして英語表記すると、10.5ポイントでもA4の1行に収まらない。
住所を書く機会などそうそうないと思っていたら案外あるので、
対策を二つほど打ってしまった。
・住所角印
・PDF編集ソフト
前者はオフィスデポに発注した。電話番号とダンナの氏名も別の行として作成。
使用頻度が高いのはやはり住所+自分の氏名。
会社やら役所やらの定型書面に押しても今のところ文句を言われないので便利。
後者はジャストシステムからダウンロード購入した。
アドビのを買うとかパッケージ版を漁るとかいう選択肢は一応あったものの、
急に使いたくなったので「まともなダウンロード版」で落ち着いた。
ちょっと使ってみたところ操作感はアドビのAcrobat Proと大差ない。
行き当たりばったりの割にはいい買い物をした。
喋れない
やや久々に国際電話を受けた。
早口の英語であれやこれや言われて唖然としていたら
中国語にするか、と聞かれたのだけ聞き取れて中国語にしてもらった。
が、やはり早口であれやこれや言われて唖然。
相手の言っていることは分かるのだがとっさに返事が出せない。
対面ならば平気であろう内容の会話が、何故か電話だとどもったようになってしまう。
相手がどこの会社であるかも釈然としないまま。#社名しか分からない
とりあえず用件をメールしてほしいと頼んだら、アドレスを確認して電話は切ってくれた。
いざ用件の書かれたメールを読む。英語だが内容は難なく理解できた。
取引先登録をしてくれというのでその会社のページを開き、手続きをする。
やれやれ、とメールチェックするとまた用件が増えていた。
中文和訳の翻訳実績をくれとな。
間もなく再び電話が鳴った。実績一覧は日本語でいいかと尋ねて却下される。
仕方ないので時間をくれと言ったら「何時まで?」
何の気なしに14時と答えて了承を得たが、どこ時間の14時なのか確認していなかった……
改めて先刻のメールを見ると差出人はシンガポールの人らしいので、早くて日本の14時でいい。
昼過ぎにどうにか少しだけまとまったので送付。
何とも、それにしても私は電話が苦手だ。
日本語ですら電話だとまともに話せない気がする。
嘘のような街
再びフェリーで香港へ向かい、帰国した。
地元の街が妙に落ち着いて見える。
パチンコ屋だらけなのに。
マカオのカジノホテル群と比べたらおもちゃのようなものだ。
彼の地ではサッカー賭博もあるらしい。
滞在中には気づかなかったが、ホテルでもらった新聞に記事があった。
何と日本のJリーグ2部まで賭けの対象になっている。
ちなみに本日のJ1は
東京FC 対 京都不死鳥
岩田山葉 対 大宮松鼠
大分三神 対 橫濱水手
千葉市原 対 廣島三箭
山形山神 対 新潟天鶴
……東京FCと市原はともかく、他チームはお分かりだろうか。
私には分からない(調べる気が起きない)。
ローカル?
中華圏へ旅行に行くと必ず訪ねるのが地元の本屋。
今回は商務印書館のマカオ支店に行くつもりだったが、
店先までたどり着いて営業時間外であることが判明。
#10時半ごろに着いたら開店が11時だった
待つ価値がありそうなほど広い店舗でもなかったので、
隣にあった別の書店へ行ってみた。開いていたので。
マカオは公用語が中国語(広東語)とポルトガル語なせいか、
当然のように本も二言語で揃っている。
気になる本を何冊か手に取ってみると何か違和感を感じた。想像より高いのだ。
これまで上海、台北、香港で本を何冊かずつ購入してきたが、
そのどこよりも何だか高い。
もしやと思って奥付を見ると、発行元が台湾。そりゃ輸入書だったら高いわな。
町の規模からして版元がマカオという本は期待していなかったが、
てっきり繁体字の本=香港の本、と思っていただけに唖然。
でも日本では手に入れがたいことも確かなので、やはり購入した。
おそるべし国際都市。
捨て佛
はぢめてのマカオ
中華圏(中国語圏)を踏破すべく、今回はマカオ特別行政区に上陸。
公用語は中国語、とは言え広東語(こんとんわー)なので会話はほぼ無理。
こんとんわーには香港で泣かされた?記憶がある。
普通の中国語(ぷーとんふぁー)が相手に全く通じず、片言の英語で凌いだのだった。
やはり町の人々もホテルの中の人も基本はこんとんわーらしく、まるで聞き取れない。
「Talk Now!」で基礎単語は勉強しておいたが、それを使う場面には出くわさない。
それどころか……ぷーとんふぁーが意外と普通に通じてしまうのだった。
買い物も食事も不便しない。相手もぷーとんふぁーで話してくれるので楽ちんだ。
呆気にとられているうち、夜の帳が降りた。
カジノホテル群のライトアップが嘘のようにけばけばしい。
何ら音を放つわけでもないのに「うるさい」という希有な感覚。
日本のパチンコ屋なんてまだまだ素人だ。
面積だけで数十倍、点灯パターンだけで数倍はある。
……ちうか球体上に張り巡らせたLEDのイルミネーション(電光掲示板用ではない)で
漢字(しかも繁体字)の文字列をカラフルに流す、その発想がすでに不思議。
![]()
小心者ゆえカジノそのものには入っていないのだが、出入り口を通りかかっても音がしない。
大音量のBGMにかき消されているとかそういうのではなく、本当に静かなのだ。
やはりギャンブルとして大人なんだろうか、と勝手に納得。
夜市を楽しもうと思ったらそこいらの市場は18時そこそこに畳みはじめるあたり、
期待していたアジア臭はやや足りない。
……まぁ目の前でライトアップされている建物がポルトガル式の教会だったりするので
アジアも何も、といった独特な感覚ではあるのだが。
奇妙な船旅
マカオ旅行なのだが直行便は時間がむちゃくちゃなので乗り継ぎを選択、
香港国際空港からマカオへ高速フェリーにて移動した。
着陸した香港で入国せず出国というかなり不思議な状態。
そもそも手元に予約証憑がないのでフェリーに乗れるのか不安だったが、
フェリー乗り継ぎカウンターで旅券を出すと乗船券がもらえた。
飛行機同士の乗り継ぎよろしく空港内を移動するのはいいが、
270度ぐらい回らされたのか港へのバス待合室ではもう何がなんだか。
そしてそのバス、どうも空港の敷地内だけを走っているらしい。
整備作業車なんぞに紛れて飛行機の鼻先をのろのろ通過。
スカイピアなるフェリーの待合所でバスを降りると、待合所の椅子が見るからに不足。
出航まで30分ほど立ったまま待つことに。
いざ乗船。二等席だが、客席の幅が飛行機のエコノミー席より広いぐらいに感じる。
船は200席を超える大きさのせいか全く混雑していなかったが、やはり待合所は狭すぎだ。
走り出しはとても滑らかで横揺れもほとんどなく、バスほども揺れない快適さだった。
それにしてもそこはかとなく漂う違和感。
しばらくして違和感の原因が海の色であることに気づいた。
黄色いのだ。
最初は湾の水が濁っているだけだろうと思っていたのだが、いつになっても黄色いままだ。
大阪湾の緑色も美しいと言えるものではないが、黄色い海……。
そんなことを思っているうち揺れが強くなり、僅かながら船酔いの兆候が。
脂汗が滲んできたころまもなく到着との放送が入ってほっとした。
数秒後。特に音もなく2~3mは落下しただろうか。
船内のあちらこちらで悲鳴とも歓声ともつかない声が「わぁお!」と上がる。
急減速?にしてもそんなにストンと落ちるものだろうか。
ともあれ無事に上陸し、入境検査。
マカオ住民より香港住民の方が多く入るのか、検査レーンが多かった。
そして何故か台湾住民専用レーンがあるのに中国本土住民用はない……
土地柄?政治的問題?
どのみち全くの外国人である私には関係ないが。
