カフェごはんの法則

私の勤務先は、東京の某再開発地区にある。
職場も含め、周りは巨大なビルだらけ。
そして申し合わせたように小洒落た飲食店がひしめいている。
居酒屋だろうとラーメン屋だろうと、みんな似たような空気だ。
だからお昼は「カフェごはん」。
「飯を食いに」行けるところはない。「ランチをしに」行くのだ。
カフェになぞ行かないが「カフェごはん」ばかり食べている。
法則その壱:白無地の食器。たまに黒いのも見るが、やはり無地。
形も正方形や楕円形のそっけないものが多い。
法則その弐:料理名にどうでもいい修飾語がつく。
「キャベツのパスタ」→「新鮮キャベツのパスタ」
「ごはん」→「おいしいごはん」
どちらの例も、そうでなければ困るのは私だけか。
この「法則その弐」を書いていて、ある通訳技法を思い出した。
日本語を中国語に訳す場合だけかもしれないが、
文字数や語呂を合わせたり、雰囲気をそれらしくしたりするため、
「預金する」を「銀行に預金する」と言ったり、
「会社に行く」を「会社に仕事しに行く」と言ったりするのだ。
逆に中国語を日本語訳する場合はそういった言葉を省いたりもする。
ええと。この再開発地区の出店者って発想が大陸的なのか?

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