国際化四考

●その一、勤務先のビルにて
お手洗いに席を立ち、ビル共用部へ向かう。
すると前からやって来た白人女性2人。
全く会話が聞き取れない。英語ではなさそうだ。
と、向かう先はお手洗いではないか。
あいにく個室は4箇所とも使用中。
「おぅまいがっ」
2人のどちらかから、ひらがなっぽい呟きが聞こえた。
席に戻り、はす向かいの人に報告。
私「絶対うちの人じゃないと思うんですけど」
相手「迷い込む場所でもないですよね、ここ」
かといって来る者ほぼ拒まずのフロアではある。
以前よそのフロアでエレベータを降りてしまったところ、
エレベータホールと廊下の間にセキュリティ装置があった。
●その二、中華っぽいもの屋にて
メニュー表を見ると、どうも定番以外の中国語があやしい。
「昼飯」が「昼飯」なのはともかくとして、「トマト丸ごとラーメン」は「赤玉麺」ぢゃないと思う。
せめて「赤」を「紅」って書いてくれ。
#「昼飯」は「午餐」が正解のはず
●その三、某スーパーにて(一)
細身の若い女性2人組。
片方は中国語で話しかけてくるのに、相方は日本語で返事している。
中国語「これは私が買うから」と私の後ろへ並びかける。
日本語「イイノ、イッショ」彼女は私の前で会計待ち。
中「払うの別々じゃん」
日「イイカラ、並ブカラ」
なんて日本語な日本語だ、と感心した。
いいから(よこせ)(さもないと)並ぶ(ことになる)から。
ざっと三つの要素を省いている。中国語ネイティブらしくない。
発音こそカタカナだが、立派なものだ。
●その三、某スーパーにて(二)
私の2人前にいた人も、どうやら日本人ではなかったらしい。
見た目ではわからなかったが、会計後お店の人に駆け寄ってきた。
店員「どうしました?レシート?」
男性客「すてき、すてっく」
店員「ステック?…..スティック?」
その店員さんがこれかい、というふうに割り箸を見せると男性客はニヤリとして受け取っていた。
言われてみれば箸はチョップスティックとかいうらしいがよく気づいたものだ、この人。
白人さんなだけで部外者と信じ込む私なんかよりよっぽど国際化できていると見た。

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