タフ?

その名も『「もうムリっ!」と思ったら読む本』読了。
具体的に何かに追い詰められていたわけでもないのだが、ふと気になったので手に取ってみた。
標題から察しがつくとおり、ストレス対処の方法論が紹介されている。
要は発想を転換しなされということだが、そう言ってしまっては身も蓋もない。


あなたの周りの「タフな人」を見てほしい。あんがい、「柔らかい雰囲気」の人ではないかと思うが、どうだろうか。(本文P164)
「タフな人」は、自分を責めないという共通点を有している。(本文P166)


ここで「タフな人」と鉤括弧がついているのには意味がある。
周囲からそう言われている、ということの強調だ。
本人がそう意識しているかに関わらず、「タフな人」と評価される人とは。
頑強というより、むしろしなやかな人なのだろうと思う。
まあストレスをどうにかしたい読者に向けて頑強になれと勧める理屈もなかろうが。
あきらめ、妥協、開き直りといったアレな言葉が踊る同書の終盤で「タフな人」が出てくる。
そこにある種の安心感を覚えたということは、この本が効いたということか。

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