Make: Tokyo Meetingなるものに行ってきた。
おもちゃ箱をひっくり返したとはまさにこのこと。
フェルト手芸からプログラムまで、「つくる」以外に共通項はないのかという自由な世界だった。
かの有名なテオ・ヤンセンの機構を再現したもの
が展示されているかと思えば、
産業廃棄物を細分化して手芸用?素材として売り出されているもの
が出ていたり、混沌としているのだが有無を言わせぬ面白さがある。
せんとくんになれる?手編み帽子
など手芸作品も一癖あって感心する。
一番のお気に入りはこれなのだが、何と紹介したものか解らない。
回路を接続したり並べ替えたりすると振る舞いが変わる素材たち。
出展者と思しき女性がいくつかつないだり動かしたりしてくれたのに目を丸くした。
「これとこれで、…ね、こうなるんですよ」言われれば解るがまず思いつかない。
何とも自由な発想でいろいろ作っては使い回し、辺りを笑顔で満たしていく。
他の出展者の皆さんも生き生きと輝いていて本当に楽しそうだった。
それが伝染してなのか元からある好奇心を刺激されたからか、こちらも笑いが止まらない。
壮大なカラクリやら複雑な道具やらをこしらえてしまった人々がこともなげに言っていた。
「こういうの欲しいなと思うじゃないですか。…で、できちゃったんですよ」
ただただ凄いとしか言いようがない。
夢中になって作り込んだ結果の一部だけを見せてくれているのだろうが、十分以上に凄い。
知っているもの、知っている概念に押し込んで理解するのが馬鹿馬鹿しくなった。
お手上げだが笑いが止まらない、頭がお腹いっぱいな感じ。
純粋に本気を注ぎ込むと、ここまでできるのか。
或いはものづくりではないかもしれないが、いつかそういうものに出会いたいと思った。