このところ、日本語入力の効率を改めて考えるようになった。
入力の所要時間は少なくて済んでいるほうだろうが、これといって工夫はしていない。
扱う文書の幅が広いこともあり、変換機能の類はほぼ頼らずに来た。
予測変換や自動学習はおろか、連文節変換すら滅多にしない。
端末を持ち替えても入力速度が落ちない利点はあるが、疲れるということに気づいた。
業務用環境に手を入れたら、あるいは効率が上がり楽になるかもしれない。
模索を始めたところに折良くATOKの特価情報メールが来た。
購入したのは「ATOK 2012 for Windows オールインワンパック AAA優待版」である。
新機能や性能向上よりも、「角川類語新辞典」などの追加辞書が魅力だった。
これまでも明鏡国語辞典などは使ってきたので、便利さは分かっているつもりだ。
変換するだけの手間暇で意味まで確認できるのはありがたい。
そこでもう一声、類語辞典や「広辞苑」が欲しいとは思っていたのだ。
最新版ATOK専用追加辞書とのことなので、主客転倒ぐらいの気分で購入に至る。
届いた製品を一式インストールしたところで、ふと新機能が目に入った。
エクスプローラーの右クリックメニューに「ATOKで学習する」という項目が増えている。
試しにそのまま実行しても何も起きないので、説明書を開いてみた。
文書学習ツールなる機能で、既存のファイルから頻出単語を学習してくれるらしい。
Word2003までのファイルは学習対象なので、フォルダごと指定して一括処理。
一度に1574件は多すぎたのか、処理には小一時間かかった。
結果、「文書学習ツール辞書」に追加された単語は1万件。
あまりにもきりのいい数字なので、残りは処理されなかったということかもしれない。
よく見ると中国語も抽出されている。
また、読み仮名は自動で割り当てられるものらしく一概に正しくない。
不要なものを消して間違っているところを直す手間はかかるが、役には立ちそうだ。
…ただし、中国語ファイルは処理させない前提で。