痛くすぐったい日本語

そろそろ新しい専門用語辞書を仕入れに行こうかと上海のツアーを物色していたところ。
ツアーの宿泊先候補に見慣れないホテルがあちこち出てきた。
留学していたのが10年も昔になるせいか、頭の中では「上海=虹橋」なので
いまだに浦東地区(=今をときめく国際化地区)の情報がぴんとこないのだ。
外資系の素敵な?ホテルが出てきたので詳細を調べるべく公式ページを検索してみると、
いかにもな英語ページにいかにもな多言語対応。やはりどうも素敵なホテルのようだ。
英語で説明を読むのはしんどいので日本語表示に切り換えたところ、いたたたたたた……。
何も悪くない。間違っていない。恐らく日本人が訳している。だが堪らなく翻訳臭い。
「親しいサービスと居心地良いご滞在はいかがですか。 」
いかがと言われても。
訳した人の気持ちは勝手に分かる、引きつり笑いを禁じ得ない。
似たような文を書いた記憶があるので痛し痒し、他人目線で見るとくすぐったい。
どうしてもホテルの案内文はそうなりがちなのだと思う。
転がっている訳例がそんな感じのものばかりだし、
翻訳会社が細かく指示してくれない限り原文の表現を切り捨てるには勇気が要る。
意訳でカッコヨくしていいのか、ダサくなっても原文に忠実にすべきなのかは常にかなり迷うのだ。

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