集まる人々

我がダンナはいわゆるITエンジニアをしている。
IT界隈ではしょっちゅう勉強会やらカンファレンスやらのイベントがあり、業界の人々が交流しているようだ。
翻訳業界と比べて何と交流の機会が多いことか、とよく思っていた。
職人に近い仕事っぷりだったりフリーランスだったりと属性が近いようにも感じられる彼らだが、
情報交換の機会や手段となるとまるで世界が違う。
翻訳者の集うイベントに出るたび、「翻訳者は孤独を好むのかな」と思っていたのだが、むしろ「ITの人々が交流を好む」というほうが妥当なようだ。
特にソフト開発やウェブ製作に携わる人がそういうところへ顔を出しているらしい。
そう言えば「技術者交流会」を検索してもIT以外の話はほとんど出てこない。
(Googleの検索結果5ページ目にやっと他業界関連らしきものが見つかる)
ダンナの話を聞いていると、どうも彼らは同業者である互いをあまり競合相手だと認識していないらしい。
むしろ仕事を融通しあったり依頼しあったりしている。
正直、羨ましい。
仕事の機会うんぬんではなく、仲間がいること、交流の場があることが羨ましい。
私も翻訳関係のイベントがあれば努めて出るようにしているが、どうも疎外感があってならない。
……みんな英語の人。中国語の仕事をしているというだけで珍しがられるか浮いてしまう。
翻訳をしている、という接点だけではなかなか共有できるものがつかめない。
プログラマーとデザイナーほどの差はないはずなのに。
個人的に人間関係の構築が苦手だからこう感じるだけなのだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です