三田市の永沢寺(地名はエイタクジ、寺社名はヨウタクジ)に行ってきた。
芝桜が丘を埋め尽くすという「花のじゅうたん」観光が主目的。
三田駅からバス一本と聞いていたので気軽に出かけたところ大失敗。
この連休中は臨時バスが出ているが、今日は平日なので乗り継ぎが必要とのこと。
乗り継ぎがあるまではよかった…が、まさかの待ち時間90分。
ターミナルかと思っていたバス停にはターミナル施設どころか対面の標柱さえもない。
素直に待っていては現地観光の時間がなくなりそうだったので、タクシーを呼んだ。
電話から15分ほどでタクシーが現れ、乗車10分ほどで現地へ。
平日だからなのか、場所柄そうなったのか、見物客はまばらで若い人となると皆無。
犬を連れて入園していた人々が相対的に…といったところだった。
肝心の芝桜はと言うと、ところどころ地面の被覆が見える微妙な密度。
確かに複数の品種があって興味を引きはしたのだが、期待したほどの規模がなかった。
むしろ惹かれたのは岩ツツジ。
道中の山肌に見られたものと同じ青紫も透明感があってよい。
園芸品種なのか、紅が差した花色のものもあった。
「丹波の焼き栗」をおやつに園内のベンチで休憩。
面白い色のムスカリが植えてあった。
帰りのバスまで時間があるということで近接する牡丹園も覗いてみたが、こちらはさっぱり。
例年なら今が見頃のはずなのだが、一部の早咲き品種しか咲いていなかった。
しかもなんとなく貧弱。
期待もせず立ち寄った永沢寺そのものの植栽が一番よかったというのはどういう皮肉か。
曹洞宗で総持寺の次という高い序列の力なのか、敷地内全体の手入れが行き届いている。
百日紅の新芽。
標高が高いためか、八重桜がまだ三分咲きだった。
ちょっと上着の襟を立てたくなる風が吹く中、桜の風情を堪能。
しっかりと深呼吸できたので、よしとする。