専門書より専門誌?

以前にも書いたとおり、私にはこれといった専門分野がない。
しかし専門性が高いと言われる原稿は容赦なくやって来る。
従来は、用語辞典(中日で見あたらなければ中英)とネット検索が主な情報源だった。
検索するものは専門商社/メーカーの商品説明ページであることが多い。
学術論文に行き当たることもあるが、使える資料は合理的な手間では見つからないものだ。
そこで各分野の入門書や大学教科書などを浅く広く読んではみたが、当たる確率は低い。
求められる知識だけでなく、その世界の文脈を見て取れる資料はないものか。
これまで気づかなかった不明を恥じるばかりだが、実は各業界に特化した雑誌が一番だった。
想定読者が見慣れているであろう用語や文体がぱっと見に掴みやすい。
しかも本文だけでなく掲載広告までが分かりやすく参考になるものだ。
例えば産業用水調査会の月刊『用水と廃水』は、水の浄化施設/設備について詳しい。
広告も水処理プラント設備だったりする。
一方、日本ベアリング工業会の『月刊ベアリング』には機関誌らしい企画記事もあった。
他誌もそれぞれに有用で面白くもあるのだが、利用する上で未解決の課題はある。
目的の資料に辿り着く経路が通常の検索では追いつかないのだ。
漠然とした需要からでは、書架へ行って各誌を数枚めくるぐらいしか検索ができない。
納期に余裕がある案件なら、調べ物に集中する日を作って図書館を訪ねてもいいだろう。
問題は急ぎの場合。仕事環境ごと持ち込んだものだろうか。
と言うのは、専門誌は館内利用に限定されているのだ。
複写するほどのものでもないが、ざっと読んで覚えられるものではない。
…結論は出ているか。平時に定点観測をしておいて、いざという時に館内ノマド。
何だかかっこいいような、いまいち現実味がないような。

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