どこかではないこことそこ

書類棚を片付けていたら、2年前のフィットネス記録が出てきた。
運動などの記録を見る分には真面目にやっていたようだが、結果指標は一進一退。
「このままではいけない」と一念発起して始めたことはまだ覚えている。
挫折した記憶も力尽きた覚えもないのだが、気づけばその努力は風化していた。
書類を見る限り、2年前~1年前の取り組みに成果があったとは言い難い。
反して現在、体組成こそ測定していないが、体重は明らかに軽くなっている。
特に何か過激なことをしたわけではなく、むしろ地味に自宅で運動をしていただけだ。
気軽でもなく楽しみでもないのだが、日課として定着している。
それまでの失敗と何が違うのか考えてみると、気の持ちようだけだったかもしれない。


従前は「現状から抜け出す」という目標を掲げていた。
当時はそれでも具体的ではっきりした目標だと思っていたのだが、振り返ってみると疑問だ。
現状をマイナスだと認識するのはいいとして、マイナスいくつなのか把握していなかった。
今回は何度か目標変更を挟んでいるが、「姿勢をよくする」からのスタート。
よい姿勢の見本は本に載っていたりもしたので、より具体的に描けたのが大きい気がする。
思えば「具体的な目標設定」など何の本にでも説かれているのだが。
結局「どこか一箇所でも改善すれば」の「どこか」は存在していなかったのだろう。
改善する対象は背中であり腰であり、「どこか」ではなく具体的な部位だった。
無論、背中だけ腰だけが改善することもないので、結果的には全体の姿勢が向上。
姿勢が整ってきたから次は腰回りを細く、と軸足を移すこともできた。
さて次の目標はどこにしたものか。

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