芽生えの季節?

今度は本業がらみで久しぶりな人から声が掛かった。
何と名刺交換から1年半以上も経っている。
よくぞ覚えていてくれたものだと感謝より感心してしまった。


メールの差出人とは一昨年の末に某セミナーの懇親会で少し話をした。
彼女が途中で抜けたこともあり、それほど長い時間を割いたわけではない。
とりあえず名刺交換のお礼だけメールして、その返信をもらって以来の便りである。
案件規模が小さいので躍り上がって喜ぶほどではないが、蒔いた種が芽吹いた感じはした。


正直、こんなこともあるものかと半信半疑である。
名刺の肩書きに「中国語翻訳」と書いておいたのが功を奏したのだろうか。
たいていセミナーの類で出会う同業者は英日/日英の人なので、覚えやすいのかもしれない。
名刺交換の時点で「あら珍しい」と話のきっかけになる効果だけは実感として確かだ。
中国語を扱っているというだけで個性と認められるのは奇妙ながらありがたい。
もらった名刺を眺めてみると皆さんあれこれ工夫やら苦労やらされているように思う。
ブランディングだとかマーケティングだとか、たいそうなことではないのかもしれないが、
自分に何ができるのか、自分が何をしているのか端的に表現するのは悪くない。


失敗や不運の種は蒔いてすぐ忘れる間もなく芽吹いてしまうが、そうでない種は晩生だ。
いつでも気づく限りできるだけのことはやってきたつもりだが、果報は寝て待てということか。
まだまだ本葉も覚束ない芽吹き段階のものばかりとは言え、漸く展望に色がつき始めた。
次はどこにどういう種を蒔いたものだろう。

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