基準の基準?

職務経歴書の肥やしにもならない昔、ISO9001/9002の社内監査に関わっていた。
初めての仕事らしい仕事だったのでぼんやりとは覚えている。
図書館で実務書を見かけたのでふと手に取ってみた。


ISO9000:2000はJIS Q 9000:2000、同じく9001は9001に訳されている。
当時は何の疑いもなくJISのほうだけを読んでいた。
さほど日本語がおかしいと思った記憶はないのだが、これは成長なのか老化なのか。
直訳どころか機械的な一括置換に見えて仕方ない。
「否ならば」という表現にむずがゆいものを感じた。
規格文書には頻出するのだが、都度そうではない言い回しを捻出してきたものだ。
しかしJISのご本尊が「否ならば」と書くからには、そうするのが「正しい」のか悩ましい。
経験上、正解はないのだが。
読み手によって「もっと噛み砕け」とも「直訳しておけ」とも言われる。
「文の成分の順序を変えるな」とまで言われると、そのときの訳文には自信が持てない。
自分が読み書きする日本語から感覚的にほど遠い代物となっていまって気持ち悪いのだ。
一般論が確立できない以上、個別に対応するしかないのだろうか。

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