「35、6?これからひとっ働きよ」くすっと笑われた。
今の仕事に辿り着く転機を迎えたのが丁度その頃だったとのこと。
「フリーとしての仕事の幅って意味になるでしょけどね」そうですよね、と素直に思う。
今日は何故か職歴の話で盛り上がった。
彼女には彼女の時代の、私には私の田舎の悲喜こもごも。
通り過ぎてみれば笑える話なのだろうが、何かしら実にもなっているのだろうと思う。
辞職時の引き継ぎ相手が3人もいたという話が面白かった。
つまりは3人前の働きをしていたということ。
「勿論それで稼ぎが3人前だったりはしなかったのよね」
まあそれはそうだろう。
3人前の働きで3人前の実入りがあるのは、ある意味フリーの特権だ。
とは言え1人でできる仕事量の限界も無論あるが。
仕事が入る量に到っては発注側の事情もあり制御は更に難しい。
だからこそ仕事中毒同然になる人が多いのかもね、という話になった。
日々のあれもこれも、かなり色々なことが「あるある」で片付いて少し安心。
あながち自分が何か間違っているというわけではないようだ。
彼女が前職の関係者に週1日の事務仕事を打診された悩み?にも笑ってしまった。
拘束時間の代償は誰も払わないけど、勤め人はきっと誰も気づかないよね、と。
確かに在宅仕事は所要時間のほぼ全てを主要業務に使える。
手持ちの仕事を持ち込んでもいいと言われたところで、何割の効率で処理できるか。
反面、定期的に家を出る用件があるのも悪くない。
かなり独特であることは確かだが、贅沢な悩みだろうか。