特許翻訳勉強会の2回目に出てきた。
実用新案の実例とその訳文を見比べながら、特徴的な文型などの説明を受ける。
その形になる理由の説明などもあり、要件がおぼろげながら見えてきた。
- 1つの請求項に1文となるのは、修飾関係を明示するため。
- 附図で構造を把握してから請求項を見たほうが分かりやすい。
- 「一個」は被修飾語が単数であることを明示するため訳出が必要。
どれも特許文書を扱う人には当然の基本なのだろうが、意外と見落としがちである。
- 読みやすさのために訳文を短く切る。
- 技術文書でも図面が伴わないものは多い。
- 「一個」は英語の不定冠詞相当なので入れると文の通りが悪い。
別段「できない」言い訳を並べる趣味はないのだが、これも一面の現実。
だからこそ特許文書が特殊だと言われるのだろう。
用途に即した訳文を提供するのもまた翻訳者の務め。
その「用途」を詳述していただけたので、自分なりに納得して取り組めそうだ。