すごい名刺

JTF翻訳祭の初心者向けセッションを聴講した。
訴求力120%。絶対に覚えてもらえる最強名刺フォーマットがあるという。
一般的な名刺とはどこがどう違うのか。


まず形状。3つ折りで面積が通常品の3倍ある。
折れば名刺入れに納まるという発想は確かになかった。
「確実に覚えてもらう」ために何枚も顔写真を使用。
面によって記載内容が違うので写真もそれに合わされていた。
そして文字通り前から後ろからたたみかける宣伝文句。
名刺サイズに畳めるというだけで、さながら選挙ポスターのようだった。
作成者本人が「大げさ」「ださい」と形容するキャッチコピーがカラーで何本も踊る。
ここまで派手に色を使って信頼されるのか不思議なほどだった。
そのあたりが「名刺の再発明」と称する所以なのだろう。
当然、表面に通常品と同様の連絡先情報が入る。
他の面に記載される内容はほぼ職務経歴書のそれだ。
趣味、特技、関心事、翻訳以外も含む実績や技能。
些細な属性でもどんどん挙げていくことで自分の独自性や強みが浮き彫りにできる。
例えば
・中国語の和訳(工業分野)
・OCRソフトあり
・初級シスアド
・鳥好き(特にインコ)
・青魚にうるさい
・愛聴版は中島みゆきのSingles2とCANTAのセヴン
というように、相互の関係はあってもなくても構わないようだ。
ただ、得意分野やできることがあれば強調しておかないと本末転倒になる。
人柄を伝えるだけでは受注の役には立たない。
飽くまで目的は仕事上のつきあいなのだから、仕事ができると伝えるのが前提。
デザインはデザイナーを使うという発想も斬新だった。
文案から請け負う名刺専門業者も存在するとのことだが、翻訳者ももの書きの端くれ。
写真もデジカメで好きなだけ撮れば使えるものも出てこよう。
足りない力はデザインだ、ということでプロの力を借り見栄えをよくするのだ。
折角デザイナーを使うなら印刷業者も使ってきれいに仕上げるべきだという。
かくして政治家さながらの広報媒体ができあがるというわけだ。
以上を踏まえて、自分の名刺は現在どうか。どうしたいか。
むしろ敢えて今のままでいいような気がする。
自分を表わせばよいのだから。

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