受け入れる達人

農作業は面白いが就農の決意まではできそうにない。
面白がっていられないほど過酷な環境や条件での作業も多いはずだ。
耐え凌ぐもよし、目を転じるもよし、楽しみを見つけ出すもよし。
プロは現実と折り合いをつけることそのものがお上手なように見える。


ごく広義では自営業者として参考になるが、目指すお手本という存在とは違う。
何割が架空か疑わしい成功物語に見えている訳でもない。
「いいな」としか表現しようのない気持ちで夜な夜な奥さんと話をしていた。
人やものごととの出会いをとても大切に、いいように捉えるのが実にうまい。
お世辞にも慰めにも聞こえない人の褒め方はそこが根源だろうか。
「受動的」ゆえに前向きな性格を自認されてはいないようだが。
就農も移住もご主人が決められたことながら、「賛成したのは自分だから」。
その引き取り方は頑張れば真似できそうな気がする。
なるほど言われてみれば、何事も自分の見方や接し方は自分で判断し決めている。
そこだけは誰のせいでもなく自分の考えだ。
「信じられると思ったから、ついて来たの」
自分がその時そう判断したから今がある。
そして勿論、自分の判断なのだから自分の意思で変更もできる。
自分がどう捉えるかは変更するのもしないのも自分の判断。
誰かが何かが強いるからではなく。

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