ニッチな商売のニッチな道具

償却期限までもう少しあったのだがPCを買い換えた。
残量が100%でもバッテリー駆動ができなくなっただけなのだが。

8.1対応機を敢えて7 SP1に変更した構成ともお別れ。
買い換えで必然とWindows 10になった。
今回の環境移行は思いのほか手こずったので記録しておく。

まず「Cortana」とやらを黙らせるところから手を付けた。
大音量の不自由な日本語で話しかけられては仕事にならない。
スタート画面は「Classic Shell」を導入したのでよしとする。
尤も所謂パネル表示とやらは思ったほど苦痛ではなかったのだが。

手こずったのはコントロールパネルの用語変更によるところが大きい。
そもそも「コントロールパネル」がすぐ出て来ない。
「設定」が出るようになって、むしろ分かりやすくなったのだろうが。
そして以前あった「言語とキーボード」項目がない。
今度は「時刻と言語」→「地域と言語」だ。
恐らく大多数の日本人には用がない項目なので知る人は少なかろう。
中国語を入出力するためには、ここで「言語を追加する」必要がある。

ソフトを一通り入れたところで新規の引き合いが来た。
試運転にちょうどいいかと引き受けて、思わぬ事態に遭遇。
中日辞典を引くたび入力言語が中国語に変わってしまう。
※高電社「Chinese Writer 11」の「中国語デジタルマルチ大辞典」
辞典を引くタイミングで中国語なのは当然だし従前と変わらない。
問題なのは、WordなりChromeなり他のものを開いても、なのだ。
Windows 7までは「~大辞典」以外のものでは日本語だった。
さて、何がいけないのか。
答えは「地域と言語」→「キーボードの詳細設定」にあった。

ここで「アプリウインドウごとに異なる入力方式を設定する」。

そんなの聞いてないよ。
(以前は該当する設定項目がなかった)

まあ日本語環境で中国語を使う方法そのものがほぼ独学なのだが。
Windows 95の頃は他社製中国語環境が必要だった。
「Chinese Writer」は日中混在入力が売りだった時代。
Windows 98から純正の言語パッケージが使えるようになり十数年。
急に扱い方が変わったので当惑しただけのことではある。

しかし考えてみれば操作性がスマートフォンに近いゆえかもしれない。
スマートフォンの場合いちいち言語入力を切り替える。
「設定」やらメニューの一覧表示やらもスマートフォンに近い。
もしかすると初めてWindowsを使う人には親切なのだろうか。

 

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