愛読書は辞書だった

何故か昔から小説の類が苦手なので、私の本棚は参考書だらけだ。
翻訳領域が多岐に渡るので、高校の教科書類は手放せず重宝している。
実際には習わなかった生物や地学の教科書も、運良くもらいものにありつけた。
そういうわけで?見る頻度が最も高い参考書は高校の理科の教科書だったりするのだが、辞書もたくさんある。
留学中その価格差に味を占めた私は、中国語がらみの辞書は日本では買っていない。
小学館の中日辞典は大学に入ってすぐ買ったものだが、他は中華圏で仕入れてきたものだ。
ただ翻訳参考用の辞書はほとんどが対訳用語集のようなもので、あまり参考情報が載っていない。
語義の詳しい解釈やら囲み記事やらを読むのが好きな私には寂しい限りである。


電子辞書だと周辺の情報が視界に入らないので云々という話を見聞きしたことがあるが、
それより「検索しないと読めない」ので読むに適さない、という方が私には寂しい。
ただ検索するだけならこちらのほうが早いので私も持ってはいるが。
小学生の頃、よく授業中に辞書を読んでいた。
最初に与えられた小学館の国語と漢和は5周ぐらいずつは読んだと思う。
漢和辞書は特に言葉の出典などがあるため「読み物として」面白かったのを覚えている。
その習慣のせいか辞書を引くのも他人様より速いのがささやかな自慢だった。
……それが今や索引の位置すら忘れている。とほほ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です