引き出し

これからはじめるプログラミング基礎の基礎読了。
まがりなりにも大学でCとFORTRANを学んだことがあるせいか、何も目新しくは感じなかった。
むしろコードの実例などがないので、本当にプログラミングの本なのか首を傾げたほどだ。


要求仕様を具体化して所定の言語に置き換える行為。
実は翻訳と同じ脳の領域を使っているのではなかろうか?
求められているものを解釈、整理し、補足情報を調べて所定の形で書いていく仕事。
「言語」の位置づけがプログラミングと翻訳では違うが、仕事の流れは同じ気がしてならない。
特に仕様書や指示書の内容を解釈する段階が近いと思う。
解釈の段階で間違ってしまうと、その具現化がいくら正しくとも求められる製品にはならない。


この解釈作業は、数多の方法論が詰まった引き出しを選んで開く仕事のように思う。
課題を提示されたか発見したとき、いかに適切な引き出しを開くか。
手持ちの方法論だけで足りるか、作業負荷などが過剰になっていないか。
引き出しの選択肢を増やす取り組みと、引き出しを選ぶ訓練が自己研鑽として欠かせない。
前者は関連分野の全般知識を学べばいいとして、後者のほうが難しいような気もする。
日常生活そのものが無数の判断の蓄積ではあるのだが、意識的に行うことはまずない。
そうなるとやはり場数を踏んで、実践から何かを得ていくしかないのだろうか。
それとも例えばプログラミング講座のように似て非なるものから掴めることもあるのだろうか。

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