思うところあって、イラスト教室に通ってみることにした。
あまり本格的な専門学校ではついていけそうにないので大阪のカルチャースクールを選択。
受講者層が軒並み親より年上なのはともかく、まあまあ気軽に通えそうだ。
持参品はスケッチブック、4B鉛筆、色鉛筆。
最初にしたことはというと、ひたすら「丸を描く」。
注意事項は、「一筆書きにすること」のみ。
たくさん丸を描いて画用紙をいっぱいにしていくという単純作業なのだが意外と難しい。
描き上がるものが円にならないのだ。
何となく引き始めた線を円にするのはほぼ無理だということに途中で気づいた。
初めに「この位置でこの大きさの円を描く」と意識しないと、後からは鉛筆が制御できない。
何とかたくさんになったかと思ったら「描けばいいってもんじゃない、ありすぎだ」とダメ出しされた。
「色を塗って作品にするんだから、空間とレイアウトを考えないと」なんて後から言われても。
その時は少しむっとしたが、徐々に慣れて同情にも似た理解を示せるようになった。
この教室の講師はイラストレーターなのであり、先生ではないのだ。
「思ったことを後から言う」ことの是非は恐らく彼にとって問題ではないのだろう。
文書作法やビジネス関連のあれこれを教える人々ほど教え方ができていなくても仕方ない。
丸の次は四角、四角の次は三角。
練習中に少しずつ聞こえてきたレイアウトの基本(雑談の狭間に少々)を意識しつつ四角を描く。
描き直した丸たちと新しく描いた四角たちに色を塗ったところで声を掛けられた。
見せると案の定、ダメ出し。
まあいい、聞きたいことだけ聞けばモトは取れるだろう。
問題は講義中のものすごい雑談なのだが……
郷に入っては?
近所の商店街は、割と店舗の入れ替わりが頻繁にある。
昭和の空気が色濃く残っているので潰れっぱなしかと思いきや、意外と新しいお店ができるのだ。
お気に入りの八百屋の向かいでは、ケーキ屋が年末に潰れたが春にまたできた。
去年いたほうの店はついぞ利用しなかったが、気が向いたので新しい店を覗いてみると…。
覗くまでもなく、通路(一応公道)にショーケースからレジまで張り出している。
かつて店舗として利用されていた空間には厨房器具がぎっしりで工場のような有様。
いわゆる生ケーキは扱わず、菓子パンとケーキの中間にありそうなドーナツやらデニッシュやらが主力。
そのせいか商品単価が面白いほど低い。前の店の三割程度だ。
しかも店主と思しき男性が気軽に接客している。
土日680円と書かれたロールケーキが目に入ったので「これって週末だけこの値段なのかしら」と呟くと「あ、それ当面はその値段ですよ」とすかさず返事。
曰く1000個ぐらい売れてから「本来の値段」にするのだそうだ。
そんなことを軽く話してくれる気さくさが、商店街の空気とよくなじんでいる。
「スイーツショップ路面店」ではなく「商店街の洋菓子屋」なのだ。
これは長生きできそうな感じだね、と帰りにダンナと話していたら
「不法占拠ありきなのかな」と。言われてみれば何となくそんな気もする。
商店街の営業時間中は自動車が入れないので、路面占拠は普通に行われていて違和感がない。
杓子定規に法令遵守で店内で売っていたのでは客が付かないのでは…ってそれでいいのか?
明らかに対象外
クレジットカードの「プラチナ」切り換え案内が届いた。
プラチナカードのサービス概要を紹介する冊子と、切り換え申込用紙。
不思議なことに、申込用紙には職業(就業状況)の欄がなかった。
本人確認書類はコピーを添付せよとあるが、どうやって審査するつもりなのだろう。
審査があったら落ちる自信があるのに。
そもそも現住所に引っ越して以来クレジットカードの利用頻度も利用金額も減っている。
敢えて年会費のかかるような変更をしても何もいいことがありそうにない。
そして、冊子を一通り読んでみたが、どのサービスも欲しいとは思わなかった。
コンシェルジュ?何それおいしいの?
海外リゾート?プライベートパーティー?
ここで嫉妬やら憧れやらに火が付けばよいのだがそうでもなく。
純粋に興味が湧かない。その世界を目指す気がまるで起きなかった。
元々それほど物欲がないほうだという自覚はあったが、我ながら少し呆れる。
上の世代から見るとこれも「向上心がない」ということになるのだろうか。
サービス改悪?
PayPalから下記のようなメールが来た。
非商用の送金が日本国内のみ廃止?
まぁPayPalで仕送りの需要などないので個人的に支障はないのだが、国内法の規定によりというのが気に掛かる。
最近イーバンクや新生銀行も手数料を実質値上げしているし、せちがらくなってきたわ。
まあ銀行の営業時間にATMを利用できる自由業者はあまり困らないとも云えるが。
We wish to inform you that effective 31 March 2010, you will not be able to send funds using the “Send Money” function for non-commercial transactions only, until further notice.
The changes to our personal payment services are necessary in order for us to comply with new regulatory requirements in Japan. This does not affect anyone outside of Japan sending money to any Japanese residents.
Please note that you will also continue to be able to shop online and use the PayPal services for the payment of goods and services as you normally would.
興味はあるが怖い
現住所に転居してこのかた、商工会議所に興味を持っているが何となく怖くて接触していない。
歩いて十分少々のところに事務所があるのでその気になればすぐなのだが。
地元商工会議所はかなりご丁寧なホームページを持っているのだが、私の関心事は載っていない。
会員が誰なのか、入会したら他の会員に自分を売り込む機会はあるのか。
と言うのは、翻訳会社を通さない翻訳の仕事がないか模索しているためである。
電話帳をめくって片っ端から挑戦するというのは度胸が要る上に効率的でなさそうな気がする。
そういうものを対面で斡旋してくれやしないかと期待しているのだが。
どうしてもネット経由で仕事を探すと中抜きが発生する。
翻訳会社が邪魔というつもりは決してないのだが、直接もらえる仕事があったらと思うのだ。
ネット経由や会社経由で受ける仕事は翻訳そのもののみで、付随する雑務はただ働きになっている。
しかし発注側からすれば、翻訳だけを仕事として切り離す時点で手間暇がかかっているはずだ。
もしかすると本来用途から切り離さないほうが訳文の精度も上がるかもしれないし、できる提案や業務の幅が広がるかもしれない。
そのためには潜在顧客と出会いたいのだが…腹案はあるのに話す先がない。
もどかしいのだが一歩を踏み出せずにいる。
これぞカイロ
肩~背中の凝りが頭まで響くようになり、ダンナの手に負えなくなってしまった。
とはいえそこいらのマッサージでは碌に効かない。
一念発起してカイロプラクティックないし整体の受けられる施設を探すことに。
最終候補は自称「優秀なスタッフばかり」の院と自称「何でも言いやすい先生」が一人で診ている院の二箇所。
ホームページやらクチコミサイトやらを比較検討し、後者を試してみることにした。
雨で客足が鈍っているのか、平日の日中だからなのか、「ご予約はお早めに」と合ったが希望の時間に予約できた。
電話口でバスタオルを持参するよう指示される。
行ってみると、まずはパンツ一丁でそのタオルを体に巻けという。施術前にサウナへ案内されたのだった。
元々のぼせやすくサウナは苦手だったのだが、顔を出していられる形式のせいか意外と平気。
20分も入っていると自分でも驚くほどの汗をかいた。
タイマーが鳴って受付嬢が現れ、パイル地のワンピースを渡される。
汗を丁寧に拭ってから袖を通したつもりだったが、一部じとっとしてしまった。
整体ベッドで仰向けになり、タオルをかけてもらって待つこと数分。
特に挨拶もなく「先生」がやってきて検査だか視診だかを始めた。
私が起き上がるなり「首を左右、……上と下にも曲げてみて。……あ、動きませんね」
触られている箇所がナニスンノーと言いたくなるほど痛い。
肩胛骨のあたり、肘、二の腕の微妙な箇所を押されるたび痛くて仕方なかったのだがお構いなし。
「これ、骨ですわ。回しますね~。じゃ、仰向けにどうぞ」
よく分からない角度からよく分からない大きさの力がかけられている。
シャカシャカとこれまたよく分からない音がする。別に痛くはない。
足首をつかんで押したり引いたり?しかも手で押されて脚が負けている。
私の中では、この訳の分からなさがカイロだ。
痛くもなければ快くもない、よく分からない力の波にただ呆然とする。
それでいて終わってみると体が軽い。#そうでなければ意味がないのだが
「この歪みが治るには10回ぐらいかかりますね~」
そうですか、と素直に納得。
マッサージ屋と比べると些か高いが、しばらく通ってみることにした。
現実に戻った
愛鳥と戯れて寝て起きたら月曜日の朝。
日本の世間様は三連休の最終日なのだろうが、朝刊翻訳は本日も発生。
起床-ネット巡回-朝食-放鳥-仕事準備、とまあいつもの生活が始まった。
唯一の例外はダンナの不在。
いつもは二人で半分こするトーストを一人でたいらげ、愛鳥を出してやるとたいそう騒がれた。
どうもダンナをよこせと要求されているようだ。
適当になだめすかしてしばらく遊ばせ、強制収監して仕事部屋へ。もう奴の文句は受け付けない。
いつものように納品を済ませ、Twitterに目をやるとダンナが新快速に乗ったと言っている。
用事を終えて帰路についたようなので携帯メールで連絡を取った。
身繕いを整えて駅まで迎えに出ると、予想外の人出。
そうか、世間様は(以下略)。
昼食は駅前で済ませたものの、帰宅すれば全くいつもの一日。
これはこれで不満はない幸せな一日なのだが、敢えて日記にして公開するほどのものか悩ましい。
……と思いつつ他に書くこともないほどいつもの一日だった。
久々の花鳥園
午後、神戸花鳥園で遊んできた。
中の人が当日の混雑予測をつぶやいてくれるのだが、今日は終日余裕があるとのことで安心してゆっくり滞在。
平日のせいか本当に空いていて思う存分のんびりできた。
土日や夏休みなどは人間と鳥とどちらが多いかという勢いで混むので、夢のような快適さ。
子供連れも数組いたが、みんなペンギンとの写真撮影に並んでいてほぼ影響なし。
まずは一通り水鳥からフクロウまでを鑑賞し、本命のオウム・インコは最後のお楽しみ。
昼間だというのに、寝ている鳥の多いこと。
ただでさえふわふわな羽の塊なのに丸まって寝ていると、枕に見えてくる。
春の陽気と相まって眠気を注入されつつ、不意に轟く雄叫びに振り返ると……孔雀が鳴いていた。
花鳥園は鳥がたくさんいてにぎやかなところであるが、それにしても孔雀の声は群を抜いてでかい。
人間の子供が全力で叫ぶぐらいの音量はあるような気がする。ついでに音程も近い。
一部のお客が気に入らないらしく、瞳孔を小さくして叫んでいた。
オウム・インコ室は期待以上に客の入りが少なく、存分に楽しめた。
モモイロインコ三姉妹と戯れるべく接近を試みたところ、長女「りんごちゃん」が肩に乗ってくれた。
見た目は鳩ぐらい大きいのだが、持ってみると意外にも軽い。
しばらく会話にならない会話を楽しむと、彼女は誰もいない床の方へ飛び去っていった。
公式ブログでも紹介されているが、なぜか床を歩くのが好きらしい。そして遅い。こまの倍は遅い。
置き去りにされてふと振り返ると、視界の隅でにじり寄る黄色い影が。
ネズミガシラハネナガインコの「セネちゃん」が無言で少しずつ少しずつ私に接近してきていたのだった。
詰め寄って来るわけでもなく、ぴぃとも鳴かない。ごく控えめに、奥ゆかしい感じで彼はやってきた。
腕を出すと嬉しそうにぴょこんと乗る。見る間にちょこちょこと肩まで駆け上がった。
におい嗅ぎ放題。#この悦楽は鳥好きにしか分かるまい
インコというよりオウムのにおいがした。
そしてセネちゃん、ジャケットのファスナーをがじがじと噛んでいる。
そう言えば以前この子の同類にコートのボタン(木製)を破壊された記憶が……
でも恨みはない。実害は出なかったし、何より無防備にまったりしてくれるのが嬉しい(←おかしい)。
飼いたくても今の住まいでは許されないので、気が向いたら会いに来よう。
夢見心地で帰宅すると、オチのように愛鳥がすさまじい勢いで呼び鳴きしていた。
現実に引き戻された。
どっちもインコなのになぁ。
ひみつへいき
副業の分類業務やコード整理業務を行っているときだけ登板する「ひみつへいき」。
コンパクトフルキーボードを久々に出した。
数字入力が多いときはテンキーがとても活躍するのだが、独立テンキーはなんとなく落ち着かない。
Bluetoothテンキー電卓も持っているものの、マウスと置き場所を奪い合う気がするのだ。
キーボード一式で幅383mmに納まってくれる「ひみつへいき」の方がお気に入り。
難点はHomeキーがFn+←、EndキーがFn+→に割り付いていること。
Excelを使っているとShift+Home/End+↑/↓を同時に押して範囲選択をすることが多いのに、
上記のキー割り付けでは実現不可能なのだ。
まぁ数字入力と比べればはるかに低い頻度なので範囲選択のときはPC本体のキーを押すまでだが。
加えて、「ひみつへいき」はごくたまに出張する。
USBでもPS/2でも接続できるので、他のPCやらダンナのMacにも使えるのだ。
尤も普段はSynergyとやらのおかげで「ひみつへいき」の出番はないが。
重なるときは重なるもので
翻訳(週明けまで)と副業(来週中)とお茶を半日で受注。
英文和訳ながら担当者がせっぱ詰まってそうなので、少し助けるつもりで応諾したらお茶の注文が。
量り売り商品の用意をしていたら今度は副業の引き合いが入った。
三者の間には何ら関係がないあたりが妙味。
副業の納期に余裕があったので翻訳と両立できることになったが、心情的にはこちらを優先したい。
……よりによって翻訳のほうが取引先の中では最も安い部類の単価だったので。
単価が安かろうと納期が短かろうと、それに応じて品質を調整できない(手を抜けない)ので儲けは薄い。
引き受けたからには全力で誠実にこなすのが筋であろうし、急ぐには瞬発力のようなものも要る。
しかしそれが報酬に反映されないと最初から知っている(宣言されている)のが何とも。