やや早いが今月の打ち上げ。ご馳走と買い歩き。

今日は授業もそこそこに点心の有名な上海料理店で昼食を摂った。各種点心のコース五十元。
その店は観光地「豫園」の間近にあるので眺めも面白い。見渡す限り伝統的建築なのだ。
二階席の窓側に通されたので向かいの土産物屋の軒先なんかも見えてしまう。
どうやらご当地のものらしい民間芸術・絵文字の実演販売に人だかりができていた。
しかも列の先頭で買物をしているのは日本人観光客の二人組。何だか親近感を覚えてしまった。
食べているうちに店内が混んできたので追い立てるように勘定をつきつけられ、席を立つ。
どこかのパック旅行らしい団体客がどやどや押しかけてきたのだから致し方ない。
とりあえず窓から見ていた土産物屋で私も絵文字を書いてもらう。額つきで五十元。なかなかよい。
たかが漢字一字、されど吉祥模様で描かれた名前である。伝統美のようなものが感じられた。
珍しい動物のぬいぐるみを売っている店があったので各人それぞれ二つづつ買う。
師匠は犬を二種類、私はジュゴンと獏らしきもの。しかもしっかり値切る。
何とか雨に遭わないで済みそうなので食後の運動がてら「図書城」まで二十分ほど歩くことにした。
途中、不法露天営業者たちが「サツだ、早く逃げろ!」などと四散する姿を目撃。本当に速い。
図書城では折角なので素晴らしくマニアックな本を買った。隷書と篆書の精選作品集。
本当は立読みで名字さえ見ればいいかと思っていたのだが、何故か買ってしまった。
そして階下で印材と彫刻刀を入手。冬休みの暇にでも思い出しつつ篆刻をしよう。
それから道すがら師匠の買物につきあう。カレンダーとクリスマスカードと年賀状。
面白いことに福州路という通りは紙や文具を扱う大小の店が並んでいるのでよりどりみどりなのだ。
軒先に並んで売っている物はやはり色褪せや埃が気になるらしく、結局は本屋に落ちつく。
専用の売場を設けて頑張っている本屋に年末を感じ、やや無常を覚えた。

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