いつぞやの「商談」やっとまとまる。一安心。

日本人の知りあいに私の「互相」を補導要員として紹介する話が出てから十日は経つ。
希望条件を詳しく聞いていなかったので私は二人を引き合わせるだけのつもりだったが、
あいにく依頼側が風邪でつぶれてしまっていたので連れ出す訳にも行かず今日に到っていた。
いつも通り互相学習を終えてから彼女が思い出してくれたので、とりあえず電話してみる。
声を聞いたところ先週よりは回復してそうだと思った瞬間、電話機が壊れた。
「あのう、もしもし…..今ちょうど彼女がね」としか言わないうちにぷつり。
止む無く私が部屋まで足を運んで事情(午前中は中国人入構禁止)を説明する。
待ってくれているから起き出せたらでいいから来て欲しい、とだけ伝え急ぎ戻る。
彼が数分で現れただけほっとした。とりあえず会客室の空席に詰めて座る。
用件は先に話してあるので互いの名前だけを改め、しばらく当事者同士の商談を静観した。
私は単なる紹介者なので言わば高みの見物を決め込もうと思ったのだが、そう世間は甘くない。
彼女は私の癖ある中国語を聞き慣れてしまったので、普通の日本人の発音が判りにくいらしいのだ。
私とて流暢に喋れる訳ではないので二度なり三度なり言葉を変えて口を挟んだだけなのだが。
ともあれ話は円満にまとまった。去り際の彼女に謝謝とだけ言って見送る。
向うしばらくは今までと変わりなく来るだけなので、彼女の最後の一言はいつもの通り、
「ではまた、来週の、火曜日。一時、半」まで日本語で頑張って、再見!

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