余りにもすることがないので、久方ぶりに近所の本屋へ足を運んだ。
ゴミ・痰だらけのきちゃない通りに似つかわしくないほど本屋はきれいである。
暇つぶし用の本でも買おうかと思っていたのだが、立ち読みに方向転換した。
安いからといって余り本を買い込んでしまうと帰りの荷物が怖いからである。
一階は地図類や文具、二階は教材類と読物、三階はパソコン関係と実用書の売場だった。
とりあえず上から順にと思い、人気の少ない三階でだらだらと色々な本を見て歩く。
パソコン関係の本が想像以上に多かった。ワープロ指南書から開発言語まで、かなりの品揃えである。
用語辞典を買おうと思ったが我慢する。どうせあっても役に立つまいし、見ないに限る(笑)!
面白かったのは生活方面の売場に医学関連の本が多かったこと。医者の述懐まであった。
按摩の本には眼精疲労から癌まで、笑えるほど幅広い範囲で目的別の小冊子が出ている。
薬効から栽培方法まで載っているアロエの本をつい買ってしまった。解釈がやはり日本と違う。
素材別や地方別の料理本も色々あるが、今ひとつ食材や調理法の固有名詞が解らない。
食材まで図解してある本なんてそうそうある訳ないのだが、暇に任せて探し出してしまった。
流石に覚えるほど長時間は見ていられないので、やっぱり中の一冊を買うことに。…..。
二階へ。重いからという理由だけで、語学留学に来たくせに中国語の辞書は持っていなかった。
しかし考えてみると今ここで買って帰った方が日本で探すよりは経済的にお得である。
知っている本で値段を較べると、関税のせいか軽く三倍は違う。
日本でなら恐らく三千円はするであろう中型辞書が五十五元(八百円前後)!
これは買いだ!とばかり、あっさり節を枉げて買ってしまった。
辞書をぶら下げたまま立ち読み続行という訳にも行かないので、おとなしく帰る。
それにしても中国に来てまで本屋で散財する癖が抜けていなかったとは、うぅむ。