哀しきすれ違い

今日は会社仕事でちょこっと出張。
隣県まで打ち合わせに出かける用事があった。
出掛けに自席でメールチェックしてみると、香港の会社から英文和訳「急ぎ」の打診。
文面からは対象物も納期も不明なので、とりあえず「検討するから教えて」の一言だけ返信。
心残りのあまり携帯からも十分おきぐらいに確認したが、なかなか翻訳会社からの返事が来ない。
妙にそわそわしつつ、長距離電車に乗る。
揺られること小一時間。
降りる寸前になって再び携帯から覗くと、添付ファイル付きの返信が入っていた。
納期は今日の深夜?
ただでさえ帰りが遅くなるのに受けられるだろうか。
ファイルを見なければ作業量が見積もれない。
幸い打ち合わせの時間までに余裕があったので、下車するなり駅前のマンガ喫茶に駆け込んだ。
「当店は会員制となっており、ご登録が」
背に腹は変えられないのでとっとと登録を済ませる。
いざ!と息も切れ切れにパソコンの画面を覗くと。
どうにか4時間あればできるかも、という微妙な量だった。
「深夜ってことは日本時間23時まで大丈夫?」とメールし15分料金と入会費の210円を支払って店を出る。
打ち合わせを終えて再びメールを確認すると
「返事ないから他の人にしちゃったよん」
……あれ?入れ違ってしまったらしい。
マンガ喫茶で確認したときはそんなメールなかったのに。
よりによって出張のタイミングで急用なんかよこすから。
と脱力のあまりため息が出た。
この悲哀も兼業ならではと言えないでもないが。
香港の担当者、まめなのか人情家なのか、「別件で校正の仕事ちゃんと取っておくから」とのこと。
英語圏の人でも気休めなんて言うんだろうか。

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