奇妙な船旅

マカオ旅行なのだが直行便は時間がむちゃくちゃなので乗り継ぎを選択、
香港国際空港からマカオへ高速フェリーにて移動した。
着陸した香港で入国せず出国というかなり不思議な状態。
そもそも手元に予約証憑がないのでフェリーに乗れるのか不安だったが、
フェリー乗り継ぎカウンターで旅券を出すと乗船券がもらえた。
飛行機同士の乗り継ぎよろしく空港内を移動するのはいいが、
270度ぐらい回らされたのか港へのバス待合室ではもう何がなんだか。
そしてそのバス、どうも空港の敷地内だけを走っているらしい。
整備作業車なんぞに紛れて飛行機の鼻先をのろのろ通過。
スカイピアなるフェリーの待合所でバスを降りると、待合所の椅子が見るからに不足。
出航まで30分ほど立ったまま待つことに。
いざ乗船。二等席だが、客席の幅が飛行機のエコノミー席より広いぐらいに感じる。
船は200席を超える大きさのせいか全く混雑していなかったが、やはり待合所は狭すぎだ。
走り出しはとても滑らかで横揺れもほとんどなく、バスほども揺れない快適さだった。
それにしてもそこはかとなく漂う違和感。
しばらくして違和感の原因が海の色であることに気づいた。
黄色いのだ。
最初は湾の水が濁っているだけだろうと思っていたのだが、いつになっても黄色いままだ。
大阪湾の緑色も美しいと言えるものではないが、黄色い海……。
そんなことを思っているうち揺れが強くなり、僅かながら船酔いの兆候が。
脂汗が滲んできたころまもなく到着との放送が入ってほっとした。
数秒後。特に音もなく2~3mは落下しただろうか。
船内のあちらこちらで悲鳴とも歓声ともつかない声が「わぁお!」と上がる。
急減速?にしてもそんなにストンと落ちるものだろうか。
ともあれ無事に上陸し、入境検査。
マカオ住民より香港住民の方が多く入るのか、検査レーンが多かった。
そして何故か台湾住民専用レーンがあるのに中国本土住民用はない……
土地柄?政治的問題?
どのみち全くの外国人である私には関係ないが。

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