穴はどっちだ

ファイルの処理だけで半日も苦闘する羽目になった。
まあ正味翻訳の見積工数が2日だったので、進捗上の問題はないのだが。
仕事中の冷静さに欠けていたことに気づいた教訓をもってよしとしよう。


ことの次第はこうである。
1.支給された原稿がxls形式だった
2.記述に繰り返しが多いのでTradosで処理したい
3.早速TradosのTagEditorで開こうとして拒絶された
untitled0.jpg
4.思うところあってExcel2007でxlsx形式に変換
5.無事TradosのTagEditorで開くことができた
6.翻訳途中のファイルはttx形式で保存
7.訳出が完了し「訳文のみ保存」を選択したところでエラー
untitled1.jpg
8.検索しても当該エラーに関する記述が見つからない
半ば途方に暮れつつも家人に相談してみたところ、現象の切り分けを勧められた。
とは言えどこで何が起こっているのか皆目見当がつかない。
まずは原文ファイルを見直してみると、10枚目にある組織図が気になった。
もしやこのシートさえなかったら動くのでは、と10枚目だけ削除して別名で保存。
9.改めてTagEditorで処理(既存訳の再適用なので翻訳作業はなし)
10.「訳文のみ保存」を選択すると別のエラー
untitled2.jpg
11.「参照が正しくありません」から原文中の参照エラーを疑う
12.グラフ要素らしき2箇所に不正な参照を発見
13.原文ファイルに戻るがグラフそのものが登場せず
14.問題の不正参照は目視できず検索することもできない
15.グラフを削除できないため、当該シートの値と書式のみ新規シートに貼り付け
16.改めてTagEditorで処理
17.保留していた10枚目をxlsx形式に変換してTagEditorで処理
18.処理済み10枚目をxls形式に戻して訳文ファイルに差し込み、完了
とまあ試行錯誤を繰り返すうち半日が経過したというわけだ。
問題が複数あったので当然ではあるかもしれない。
指摘を受けなければシートごとに切り分けるという発想も出なかった気がする。
そもそも40枚組の大作なので1枚ずつ検証していたらそれこそ日が暮れてしまう。
幸いヤマが当たったので半日で済んだが、問題発見がいまいち科学的でなかった。
反省のためここに記しておく。

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