実績が実績を呼ぶ、か

採用面談をすると言われ、とある翻訳会社を訪ねてきた。
翻訳会社の人と顔を合わせることは珍しく、9年ほどの業務歴の中で3社しかない。
登録翻訳者として採用されることは決まっていたので、少しは気楽に話ができた。
(以下は自慢注意、無視を推奨)


ことの前段、採用決定までの流れが異様に速かった。
応募を受け付けた旨のメールが先週水曜の1時半。
履歴書もろもろを整えて返信したのが2時前。
4時前には(書類審査に通り)提出課題が届いた。
回答して提出したのは5時前なのだが、6時過ぎには面談の案内が来た。
そういった経緯があるので、お互い開口一番「早かったですね」となるのも道理。
こちらから見れば、採用過程が半日で完了というのは珍しい早さだ。
会社側にしても、課題提出の早さに驚いたという。
ありがたいことに「この早さでこの精度であれば」と即決だったとのこと。
何を質問されるのかと思っていたら、興味の焦点は翻訳実績だった。
履歴書の補足資料として作った実績表が目に止まったらしい。
機密保持契約に抵触しない範囲でとなると、文書名が規格類のそれに偏りがちだ。
おかげで機械系に強いと判断してもらえたようなので、他分野の話を補足。
「今後は工業系も積極的に営業できるようになると思います」と言われ当惑した。
いわく、会社としての得意分野は広告宣伝関連の「やわらかいもの」だとか。
それでも入ってくる「かたいもの」の得意なスタッフは少ないのだそうだ。
中国語の翻訳者であれば何でも屋だと思っていたが、一概には言えないものらしい。
「経験豊富で頼りになる」などと言われたのは初めてなのでくすぐったかった。
半分は社交辞令だろうが、せっかくそう見えるのであればそうなろうと思った次第。

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