逆時給

自営業者に有給休暇などないし、定義しなければ休みそのものもない。
勢い他人様との約束以外は手空きの折りにねじ込みがちになる。
家事から旅行まで「今すべきか」を基準に実現順を決めていくことが多い。
「今のこの時間をこの予定に充てる是非」を考えると意識してしまうのが時間効率だ。
例えば買い物などは数件まとめて行った方が合計時間は少なくて済む。


浮いた時間で何をするかは別に考えるとして、やはり無駄な時間は過ごしたくない。
前髪だけ切ろうと思い立って千円カットの軒先まで行ったが、待ち人数を見て保留した。
予約なしで入れる気軽さと所要時間の不確実さが裏表だとは承知している。
果たしてそこで待つという代償を払うべきか。
千円カットの利点には、安さだけでなく早さもあると思っているので、早くないと価値は半減。
サービスを受ける時間<そのために消費する時間、なのだが、その差は小さいほうがいい。
一方、店舗が身近にないと、出直す手間暇が埋没費用のように感じられてしまう。
今回は後回しにして別件のついで他店舗に寄ったのが正解だった。
この場合は「今やるか」の判断をする余地があったからそれでいい。
選択の余地なく時間を浪費するはめに陥ることもある。
冷蔵庫の都合により午前中に行かなければならなかった店で特売の大混雑。
会員は全商品1割引という優待セールで想像以上にごった返していた。
まっとうに並んだとして、他の店を当たるのと所要時間は変わらない。
もう少し空いていれば好きな物を見て回ったところだが、最低限の購入にとどめた。
こちらの消耗が1割増どころで済まないと判断したためだ。
先日の講義ではないが、持ち出しに見合うだけの報酬がない。
食料品などは買いだめや使い回しでこうした持ち出しを抑えたいものだ。
いかんせん、特にこれからの季節は賞味期限とのにらめっこにもなるのだが。
お金に対しても時間に対しても、けち(≠しみったれ)を旨としている。
仕事を含め、相手あることに対しては惜しまないつもりだ。
時間については急に空いたりして持て余すこともたびたびなのだが。

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