国立国会図書館に行ってみた。
撮影禁止なのでメモが必要なところだが、一計を案じてLynxを活用。
漢籍の読み下し文と(あれば)現代語訳をいくつか取得するのが今回の目的。
ともあれ利用するのが初めてなので利用者登録手続きから。
登録申請用紙は事前にダウンロードして記入できたため、手続きは早かった。
用紙を提出して身分証を提示すると渡された番号札は11番。
利用カードの発行はお手洗いの間に済んでいた。
鞄類は持ち込み禁止なので両替機を経由してコインロッカーへ。
両替機は2000円札にも対応していたが、ないので1000円札で。
手回り品だけ備え付けの袋に入れて諸準備完了。
駅かと思うような自動改札機にカードをかざして「入館」した。
利用者端末なるものの右奥にカードリーダーあり。
カードを置くと画面に利用者番号が表示されるのでパスワードを入れてログイン。
一見インターネットにつながった普通のパソコンで、資料の出庫依頼もできる。
検索結果に自分で当たりをつけていざ依頼。何も起きない。
手引き画面に戻ると、別途リンクを辿れば処理の進捗が見られるという。
また、そもそも資料の出庫には30分ほどかかるとのこと。
図書2冊と雑誌1冊を依頼したが何分かかるだろうか。
その間にデジタルデータなるものを漁る。
一部の図書はスキャンデータが端末上で閲覧できるのだ。
どこぞのデジタルカタログに近い操作感で痒いところに手が届かない。
もうちょっと拡大したい、あ、そこじゃないって、いや違う…。
なにしろ内容が文字情報として電子的に検索できず栞もない。
とある資料に至っては文字が手書きだった。
活字でさえない本まで収蔵している事実には頭が下がる。
そうこうしているうち画面右下に付箋のようなものが出た。
資料が出庫できた旨の連絡文である。
どの本がとは書かれていないが3件あれば漏れはない。
本館の図書カウンターに2冊、新館の雑誌カウンターに1冊。
カウンターの担当者は「承ります」で言葉が統一されているようだった。
利用者カードを渡すと奥の平台から取り置き済みの本を出してきてくれる。
こちらはカードの読み取りを待つだけで特に何をする必要もない。
近くの椅子で資料をめくり、めぼしいところだけ控えて返却カウンターへ。
広々とした空間にてきぱき動く職員さん達。
ある程度パソコン操作を知らないと最初の段階が難関かもしれないが、担当者はいる。
別段その指導を仰ぐまでもなく過ごせたせいか、快適そのものだった。
もう少し近かったら通いたいぐらいだが、と言うと極端か。