Word2013と格闘

WindowsXPほど騒がれていないようだが、Office2003も間なしにサポートが終わる。
個人的にWord2003の作業環境をこよなく愛していたが、一念発起してOffice2013に。
Word2013のメニューをいじって何とかTrados2007も起動できるようにした。
後は個別の操作にまとわりつく違和感との戦いになる、はず。


Word2013からTrados2007を起動するためには紆余曲折があった。
まず、「TRADOS8.dotm」のコピー先を探す。
Windows7もOfice2013も64bit版という前提では、
C:\Program Files\Microsoft Office 15\root\Templates\1041が正解だった。
dotm.png
おなじみのメニューが表示される。
w13menu.png
が、何故か「SDL Trados」メニューからTrados機能は呼び出せずエラーになる。
「アドイン」メニューに表示されるほうなら使えるが事情は解らない。
ともあれ、使えれば満足なので一件落着。
と思いきや、全く関係ないところで引っかかった。
支給原稿には入っていた図の索引が「フィールド更新」で消滅してしまったのだ。
目次と表の索引は問題なく更新できている。
はたと思い当たって探ってみると
fig0.png
「図」の字が訳せていない。
図番号の書式設定で直すべきなのは分かっている。問題はその手順だ。
まず、図の名称を右クリックして「スタイル」→「スタイルの適用」を選ぶ。
fig1.png
ここでいざスタイルの変更をしようと開いてみると
fig2.png
支給原稿の設定なので当然ながら、スタイルの「名前」が中国語である。
どうも、Wordがこの中国語をどこかで読めなくなり索引が生成できなかったようだ。
しかも何故かこの「スタイル」を何度編集しても実際の文書に反映されない。
致し方ないので、同じ目的を果たす日本語の「図表番号」を使うことにした。
fig4.png
日中混在しているのがお分かりだろうか。
並び順もよく分からないことになっているが、どうにか「図表番号」を発見。
fig5.png
左下の「書式」→「箇条書きと段落番号」を選び「図1」から始まる書式を選択。
fig3.png
その後しかるべき位置に戻り「参考資料」メニューから「図表目次の挿入」で完了。
恐らくこんな(書式設定の)苦労があるとは翻訳会社の中の人も知るまい。
知らなければ直せもしないが、直せなければ訳文は未完のまま納品となってしまう。
訳出より手間暇がかかりいまいち釈然としないが、まあそういうものだろう。
最終的には中国語を知らない人が自然に読めるものこそが必要なのだから。

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