必ずしも治さない

健康管理の一貫として成分献血を利用しだして10年ほどになる。
下手な検診より細かい血液検査が無料で受けられるいい機会。
たまに比重不足で献血不可のときもあるが、鉄分不足の目安にはなる。


このほど血液センターからの検査成績表で要注意をもらってしまった。
コレステロール値のところに注意喚起の記号が付いている。
「医療機関への受診を」に従って、かかりつけ医に診てもらうことにした。
かかりつけと言っても半年は足を向けていないので、これもひとつの機会。
検査成績表をそのまま差し出したところ、まず「他の値は何でもないね」。
一呼吸おいて「ところでコレステロールの何が問題か分かりますか?」
動脈硬化ですかね、と答えると不思議な笑顔で「そういうこと」。
治療を要するのは動脈硬化でありコレステロール値そのものではない由。
たいてい問答無用でコレステロール値を下げる薬を処方されるところだが、
院長は「一専門家の主義として、何でも薬で解決しようとは思わない」と。
よって、まず血管壁の状態を診てから治療の要否を判断しようとの話だった。
採血の後、血管壁の超音波検査と両手両足での血圧測定。
血圧はどこも問題なく、血管壁の検査結果である血管年齢も実年齢相当。
経過観察でいいでしょう、という結論になった。
「コレステロールは女性ホルモンの材料でもあり、一過性で増えることもあります」
「必要以上に減らしてしまうと更年期が早まるリスクも出るのでおすすめしません」
要は突飛な値でもない限り急いで「治療」するには当たらないとのこと。
特に生活習慣の見直しを指示されることもなかった。
検査を受けて診断を聞いて気分はすっきりした。
説明に納得できるだけで安心感が違う。
…その丁寧さゆえに大人気で恐ろしく込むのかもしれないが。

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