よく素人は「何もしてないのに」と主張してシステムの不具合を起こすと言われる。
無意識にしてしまった操作が無意識だけに問題が何か把握できないせいだ。
一方、今般の災難は思い当たる節がありすぎて袋小路に至っている。
きっかけは明らかに翻訳の本業だった。
Trados2007でWord文書の脚注を開いた瞬間、Word上のマクロボタンが消失。
なにしろ前者が9年も前のソフトなので動作保証などどこにもない。
しかし使えるのでついついそのまま使っていたというのが元凶だとも言える。
マクロボタンはTrados6.dotに記録されているはずだ。
なので同ファイルを古いもので上書きすれば直るかと思いきや変化なし。
ドロップダウンメニューからの操作は辛うじてできるので、取り急ぎ訳出を済ませた。
さて「訳文の生成」(原文の消去)をしようと思ったらメニューにない。
当該機能を持つマクロは分かっているので開いてみたがエラーで動かない。
Trados2007とWord(Office2013)の修復インストールをしてみたが解決せず。
前者を一旦アンインストールして入れ直そうかと思い立ったがこれも失敗した。
最後の最後で「致命的なエラー」とやらで消すことさえできない。
となるとやられているのはWindowsの方かもしれないと思い当たった。
実は半月ほど前にインストールしたAndroidエミュレーターも消せずにいるからだ。
しかし遡れる限り前の状態に「復元」したものの何も効果はない。
かくなる上はシステムイメージの上書きか。
ちょうど外付けHDDにバックアップが取ってある。
が、何とそのHDDそのものが壊れていた。
「フォーマットしますか?」だと…。
年明けに記録して以来、それこそ「何もしていない」。
データ復旧ソフトなるものをダウンロード購入して試しているが厭な音がする。
読み取れれば幸い、読めなくてなんぼ、ぐらいの期待しかできない。
最終手段は工場出荷時設定からのやり直しだ。
ソフト類の入れ直しや設定まで考えると手元に仕事があるうちは手が出ない。
幸いTrodosも2014ならば順調に動くようなので当面そちらで凌ぐことにする。
ちなみに「訳文を生成」できなかった問題は強引に解決した。
Word文書のバージョンを下げればTrados2007本体で処理できるのだ。
ここで書式が壊れなかったのはまったく不幸中の幸いとしか言いようがない。
教訓。直感に背く行為はしない方が無難だ。
エミュレーターを入れる羽目になったのも、当該案件には嫌な予感がしていた。
バックアップ先をHDDにしたのも今となっては動機が疑問である。
この年(業歴?)にもなると勘を信じていいのかもしれない。
お疲れ様でした…こういう機械絡みの問題って一旦起こるともうとりとめないですよね。
自分も、危ないと感じる直感を強引に振りきって進むと「あの時やめとけば…」っていうことに突き当たったって経験あります。
まだ闘いは終わってません…絶賛保留中です。