久々に料理本を見たところ、近年は2人分が基本であることを実感。
幸い我が家は2人なのでちょうどよいが、倍量では作りにくそうな料理なので複雑に感じた。
家族の多いご家庭こそ省力化メニューが活躍するはずなのだが。
白菜2枚、豚肉8枚、人参1/3本…逆に揃えにくい量だ。
どれもそんな単位では買えないので、その後の使い回しに知恵を絞る必要が出てくる。
使い切れないと材料の鮮度が落ちるし、少しずつ残すと管理が煩雑になる。
世の主婦はほぼ誰でも日々していらっしゃることであろうが、考え出すと頭が重い。
仕事が忙しいからと言って賞味期限は待ってくれないのだ。
更に外出で外食などが割り込むと、優先順位も大幅に変動したりする。
家族の行動時間がばらついていたりすると、もっと大変だろうと思う。
少しは主婦も敬ってください(誰がだ)
単位と言うと、手元の中国家庭料理の本は妙に単位が大きい。
何人前という分量表示はなく、「きゅうり350g、唐辛子100g」などと出ている。
作りやすい量で作って大人数で取り分ける発想のようだ。
唐辛子100gという量が現実のものに見えないのは個人的趣向としても空恐ろしい。
考えてみると、きゅうり350gは何本なのだろう。
大陸の市場で買い物をするときは量り売りなので350gとして買うのも便利なのか。
量り売りの単位はたいてい250gなので、それでも多少の手間は想定されるが。
いっぽうニュージーランドのケーキミックスには違う単位表現が見られた。
「ハンドミキサー低速で90秒。」
日本であれば「ダマが残らないよう滑らかに混ぜる」と無単位での表記が普通のはずだ。
斯くのごとく、日本語化してあっても日本人になじまない説明文は身近にある。
翻訳業務でそこまで消費者向けの話題を扱ったことはないが気になってしまう。
どこまで手を入れていいものなのだろうか。
原文から逸脱はしたくないが、読めない文も書きたくない。
そういうときには翻訳会社なり出版社なりの担当者が働いてくれるのだろうか。
もちろん問題提起はこちらからとして。