晴耕雨読なるか

朝から雨で、日中ずっと降る予報だったので、畑仕事は休みに。
半端な時間に雨があがっても、地面がぬかるんでは仕事にならないとのことだった。
代わりに午前中は買い物へ。
直売所ではジャム用の苺が1kg1000円という輝きを放っていた。
自分はジャムを煮るわけでもないのでどうしようかと思っていたところで電話。
本業は控えるつもりだったのだが、つい引き受けてしまった。


雨では散歩もままならないので退屈するより有意義だという動機はある。
また、そうして浮いた時間で進めるぶんには迷惑にもならないかという甘えもあった。
果たして原稿PDFファイルを開いてみると、数表だらけ。
翻訳以前に原稿の整理作業が必要だった。
見込んでいなかった時間を取られ、やや焦りつつも食卓を拝借して業務開始。
ほどなくしてウグイスの声が耳に入り、なかなか快適な就業環境となった。
「何だったら明日お休みしてくれてもいいのよ?」
そうはいかない。
農作業を休んでしまっては、わざわざお邪魔している意味がなくなってしまう。
まずは雨のうちにできるだけ進め、残りは夜に回すほかない。
幸い農家の就寝は早いので、特に心証を害する心配はないかと思う。
後はどれだけ自分が頑張れるかだ。
努力というより字面どおり、意地の範疇である。

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