数少ない(と私が勝手に思っている)翻訳業界の祭典に出てみた。
JTF(日本翻訳連盟)会員ではないので参加費は講演聴講とパーティ出席で1万円なり。
聞いた講演は以下の2本。もう1本は英語ネタが自明だったので席をはずした。
・「自動車製品の翻訳」~トヨタが求める品質と翻訳者の育成~
勉強にならなかったといえば嘘だが、想像とはまるで違う話だったのでいささか拍子抜け。
講師は自社での取り組みを丁寧に説明してくださったのだが、私には全く縁がなさそうだった。
教育のために客先OJTって……羨ましい以外の言葉が出ませんワ。
・「ツール活用で品質と効率の向上を両立する」~MT/TMワークフローの現状と未来~
こちらはパネルディスカッション。
翻訳ソフト(MT)と翻訳支援ツール(TM)の提供者、利用者、そのお客が入り乱れての論戦。
結局、新しいソフトはいかに便利であっても、誰かにそれが使いこなせなければ意味がない。
その誰かって誰?どうするの?という課題が改めてぶら下げられた感じ。
私は新しいソフトやサービスの話題が好きなので興味津々で聞いていたが、
そうでない普通の?翻訳者諸氏はどうだったのだろう。
講演に無関係の資料をぱらぱらさせている人も結構いたな……。
そして18時から交流パーティだった訳だが、やはり自分の臆病さを再認識した。
意を決して臨んだのに、こちらから知らない人に声をかけられない。
幸い、別の企画で去年お会いした方に見つけていただき孤独は免れた。
それどころかその方、翻訳会社を紹介してくださったのである。……拾う神あったか?
収穫としては名刺3社分。
ゼロじゃなくてよかったかな、というのが素直なところ。
しかし5000円の立席パーティで口にできたのがウーロン茶1杯だけ。高かった(笑)