普段着で歩く上海

余り日本人らしすぎるいでたちは防犯上の不安を感じる。
しかしある程度きちんとしていないとホテルに怪しまれかねない。
ということで上は普段着のニット、下はぴったりめのブーツカットパンツを選んでみたのだが。
思った以上に周りと同化してしまったらしく、行く先々の店員から上海語で話しかけられる。
聞き取れずおどおどしているとようやく標準語に直してくれたのが何人いたか。
ホテルにチェックインするときはすかさず「ちぇっくいんぷりーず!」と自分が外国人であることを強調。
外資系のせいか応対は英語でしてくれた。ぃゃ中国語でいいんだけどね、標準語だったら。
ホームページに日本語版があるからといって日本語要員がいつもいるとは限らないらしい。
朝昼兼用の食事は中山公園駅すぐのマクドナルドで摂った。
なにぶん一人で飲食店に入るのが苦手なので、どうしてもこういう店に頼ってしまう。
特に味の冒険を怖がる訳でもないのに勿体ないと思いつつ、注文したのは「チーズたまごバーガー」セット。
バーガーとは言うものの肉は入っていない(抜けと言ったわけではない)。
目玉焼きにとろけたチーズが乗っていて、ハンバーガー用のパンで挟んである一品。
決して不味くはないのだが、マクドナルドというよりネイサンズの味だった。チーズのせいか。
ちなみに100円マックのような商品群もあった。6元マック。ほぼ100円。
品揃えはチーズバーガー、チキンフィレオ、マックラップチキン?
時間帯が朝マックでさえなかったら6元マックのほうがよかったかもしれない。
市内の移動はもっぱら地下鉄を使った。
ホームにはご丁寧に「下車位置」と「乗車待機位置」がそれぞれ明示されているが、
誰もが平然と「下車位置」に並ぶ。人が降りる前に乗る。割り込む。相変わらずだ。
路線が増えたり切符がICカードになったりと地下鉄は変わっているのだが。
留学当時より混んでいるのは豊かな人が増えたのだろうか、気のせいだろうか。
かつては庶民はバス、小金持ちと外人は地下鉄やタクシーだった気がする。
そう言えば空港からのリニアモーターカーもほぼ満員で、中国人が多かった。
中国なんだからそれで当たり前、という感覚はない。
数年前に体験乗車したときは空席が多く、しかも白人だらけだった。
30kmを8分(拘束時間は20分弱)で移動することに40元も50元も払う人がこんなにいるとは。
上海の人は変わったのだろうか、そうでもないのだろうか。

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