失礼しちゃう

和訳を専門にしている私は、翻訳と関係ない畑の友人からも日本語表現を相談されたりする。
どういう表現が実務的に正しいのかは日ごろから意識しているのだが……
「パン、失礼します」
某ファミレスにて。
この人はパンを下げようとしているのではない。配膳中。
続くおかずも飲み物も「~~失礼します」で済ませていた。
これはもしや「~~になります」の次の表現か?
ちなみに丁寧に言うと「こちらパンのほう失礼いたします」らしい。
失礼しちゃうわ、全く。
つっこみどころ:「失礼します」一回だけならさほど耳にひっかからないが
何で「失礼」なのかと考えたら「お話中のところ失礼します、パンをお持ちしました」では?
「お荷物そちらにお願いいただいてよろしいでしょうか」
岩盤浴屋にて。
この人が相手に何をさせようとしているか、この文だけで分かるだろうか?
答え:「お荷物はそちらにお入れください」
その場に居合わせたからこそ意図が理解できただけのような気がする。
つっこみどころ:誰にお願いするのだ。
目的語が省かれ過ぎて日本語が暴走ぎみなのだろうか。

時速1400km

またもや?篁さんネタになってしまうのだが。
私が最も気に入っている曲のひとつに「1400km/h」というのがある。
特に何も気にせず音速(360m/m)か何かだと思っていたが、
某所のインタビュー記事によると、地球の自転速度だとか。
言われてみればそのとおり、24時間で1周なのだが。
敢えて指摘されると「思ったより速い!」と思ってしまう。
#経験上、時速140kmでも十分吹っ飛びそうなほど速く感じる。
なるほど、ぼやぼやしていたら置いて行かれてしまうわけだ。

勤め人と自由業者

好きな時間に好きな場所で仕事ができる。
勤め人であるダンナにはかなり羨ましいらしい。
定時があって勤務先があるのなんか、いたって普通のことなのだが
そうではない人間が近くにいると目に付くのだろうか。
半月ほど勤めに出てみて、改めて勤め人と自由業者の違いを振り返ってみる。
1.定時
 【勤め人】
 ・フレックス制度でかなり自由の利く会社もあるが、基本的には定時がある。
  決まった時間に稼動しうる態勢であることが勤め人の仕事の第一歩?
 【自由業者】
 ・何曜日の何時から何時といった勤務時間の定義はない。
  むしろ、決まった休日もない。
2.職場
 【勤め人】
 ・特定の一箇所に固定されているかはともかく、決まっている。
  少なくとも当該案件の開始前に通知されているのが普通。
 ・ただし短期派遣だと必ずしも席は用意してもらえないようだ(今回経験)。
 【自由業者】
 ・決めても決めなくてもよい。
 ・私の場合だいたい自宅で作業しているが、公私の境界線としての仕事場所は欲しいかも。
3.求められる「仕事」
 【勤め人】
 ・関連業務全体の流れを見通した働き。事務方だと特にスタンドプレーは好まれない。
 ・他人(特に前工程)の尻拭い。自分の本来の持分に手をつけられなくなることもざらにある。
 ・時間と「手」を業務のために確保すること。場合によっては業務ならぬ特定の人のためであることも。
 ・無駄に時間をかけないこと。
 【自由業者】
 ・自分の持分を完結すること。
 ・問い合わせには全て自分の責任において回答すること。
 ・コンディションを整えておくこと。体調を崩しながらだらだら働いても効果は出ない。
 ・商談から納品まで、関連業務の全て。
4.我慢のしどころ
 【勤め人】
 ・人間関係
 ・強制的な割り込み。担当業務の進捗は悪くなるが、実はツケは回せる。
 【自由業者】
 ・仕事の波。あるときは大量にあるが、断って減らしてよいものかは判断が分かれるところ。
 ・不条理に感じるクレーム。誰も弁護はしてくれない。
 ・貧しさ(笑)
改めて並べてみてもどこかで見たことのある文句ばかりだが、一番の違いはやはり安定性だろうか。
勤め人は出勤≒勤務=収入の元、だが自由業者は結果=収入の元、である。
商談中にせよ、作業中にせよ、結果の手前でひっくり返されたら何も残らない。
そして、よほど強い立場を築き上げない限り下請≒弱い立場である。
モノを言える立場になるための力になるのは実績のみ。
もちろんそうして死守した結果だったりする実績だけが自分を支えてくれる。
……派遣会社の登録やら採用やらでは余り実績を見ていない気がするのは外れくじでも引いたのだろうか?

ろはさない

LOHASなるうたい文句の商売は嫌いだ。
Life Of Healthy And Sustinability 要は「健康で持続可能な生活」のはず。
何も無理をしないのが最も健康で持続できるものではないか?
だがLOHASの連中が売るものは押しなべて高い。
地球に優しいとかで持続可能と言いたいのかもしれないが、
その消費水準での生活は私に持続できそうにない。
人並み以下の可処分所得だったりしないはずなのだが……
意義のある事業で富裕層からおこぼれを再分配ですか。そうですか。
としか思えない私は性根が卑しいのだろうか?

こまうす

折角ちょっと量のある案件を受注したのに、マウスの機嫌が悪い。
カーソルを動かすことはできるのだが、左クリックが利かない。
こじ開けてみたら……液状のペレットが異臭を放っていた。
写真はグロいので自粛。
これはこのマウス、こまの生贄に捧げるしかないな。
業務用のマウス明日にでも買おうっと。

すごいカバー版

デーモン小暮閣下(「閣下」まで含めてフルネームらしい)のGIRLS’ ROCKを聴いてみた。
アン・ルイスから中森明菜まで、物心ついたか否かの頃かかっていたポップスがカバーされたアルバムなのだが
編曲したのが北欧のメタルバンドなんだそうで、音のつくりがかっこいいったらない。
知っていたはずの歌がまるっきり違う音楽になっている。そもそも原曲を覚えていないもの以上に驚きが大きい。
ふと思った。歌詞こそ日本語のままだが、楽曲は翻訳されているのではないか?
既に作品として成立している曲がCodeのAnders Rydholm氏なる人物の解釈で別物になっている。
これは日本のポップ/ロックを彼がスウェーデンのメタルに訳しているということなのではないか?
そして、否しかし、恐らくこの作品群はRydoholm氏のものではなく閣下のものだと認識されているだろう。
名前が明記されているところこそ違うが、「顔」が表に出ないあたりやはり翻訳業に近いものを感じる。
原曲を知らない今の若い人たちが聞いたら(聞くかは分からないが)、古い歌とは感じないだろう。
同じように、きっと訳文だけを見ている人々もそれが中国語や英語だった頃のことは感じないはず。
感じ取らせてしまったら一種の負けだ。
こんなかっこいい仕事が私にもできたら、と思う。
畑は全く違うが、何か通じるものを感じる限り。信じられる限り。
……これって悪魔からの啓示なんだろうか?

初期化するのも楽じゃない

旧・愛機の歪みを午前中に修理。
来てくれた担当者によると「ありえない金属疲労」だったとのことで、
背面パネルを総取替えの大手術?となった。
見た目が直ったのを機に、オークション出品すべく初期化を開始。
買った当時のWindowsXPはSP1だったので、SP2が入っている状態からは一旦ダウングレードとなる。
……はずが、ダウングレードなのでできないと警告に阻まれ、あっさり挫折。
更新を外してやっとこさ入れ直したが、今度はデータフォルダが消えていない。
色々と試行錯誤すること実に2時間。
ようやくハードディスクの初期化に辿り着き、またしても延々と作業。
そして再びSP2を入れるのにまた1時間……「手垢」を消すのがこんなに大変だとは。
昔の機種はここまで手間じゃなかったのに、何が違うんだろう。

情報商材の書き方の本

「小冊子で稼ぐ!」とかいう本を読んでみた。
いわゆる情報起業、情報商材のノウハウ紹介本なのだが
循環参照というか自己言及的というか、この本そのものが情報商材臭ぷんぷん。
ノウハウ本なのに具体例がない。惹句だらけ。
そして見出しの構成からして既によくある情報商材の書式になっている
……と気づいたのは読み終わった後だった。

泡わわわわ

微妙に近所の温泉に行ったついで、
カネボウ改めクラシエの「いち髪」サンプルを使ってみた。
私は髪が長く量も結構あるので素洗いしてから一袋(12ml)全部を手に取った。
低刺激性のシャンプーだとだいたい泡が死んでしまうところだが、
泡立ててみてびっくり。もこもこと髪が持ち上がってきた。
拳大の塊を5回は搾り取ったと思う。
流すのが大変だった。

目立たない惨状

近所の図書館へ行った。
いつもは一般書のフロアしか見ないのだが、ふと気が向いて雑誌のフロアへ。
公務員受験ジャーナルから「なかよし」「ジャンプ」まで、思っていたより豊富な品揃え。
ただ残念なことに、ところどころ欠品が生じていた。
貸し出し中ではなく、「紛失多数につき、希望者はフロントまで」となっている。
全体の二割ぐらいその状態だった。
ファッション誌に至っては「切り抜きも弁償の対象になります」と痛々しいカバー付き。
……ここ、そんなに民度の低い地域だったのか?
かく言う自分も決してお上品なクチではないが、図書館の本に線を引いたり傷をつけたりしたことはない。
気に入った記事があったからといってそこを切り取るというのは理解できない。
コピー機だって近くにあるし、携帯で撮影してもいいのではないか。
著作権法違反かもしれないが、器物破損ないし窃盗よりは幾分ましな気がするのは私自身が一読者に過ぎないせいだろうか。