気づいたら年が変わって3日目になっている。
そう言いたくなるぐらい、今年は「年を越した」実感がない。
・御用納め?
複数の翻訳会社から12月26日で「年内営業終了」だと通知をもらった。
とはいえ手元には半月ほどかかる大型案件の仕掛品。
・帰省ラッシュ?
結婚してこのかた、毎年ダンナの実家に帰省して年を越してきた。
しかし今は徒歩二十分という近所なので「帰省」が成立しない。
1日に挨拶だけしようかということになり、朝ご飯をごちそうになってきた。
・ゆく年くる年?
自慢ではないが我が家のテレビはいまだにアンテナ線を接続していない。
テレビ=実家で見る(目に入る)もの、なので当然のように年末年始もつけず。
ちらほら届く年賀状だけが「お正月」らしい代物。
しかしこちらは喪中なのでこれまた……
さすがに寒中見舞いは出す予定である。
何故かお招きにあずかり
今週は具体的な仕事というより取引しませんかメールのほうが印象的だった。
その1。
中国にあるアメリカ系の会社の日本人から「一緒にお仕事しませんか?」とのお誘い。
どんだけニッチやねん、と思わずつぶやいてしまった。
海外の翻訳会社とも多少はつきあっているので特に抵抗は感じないが、
日本語で声がかかったのは今回が初めて。
#いつもは英語でメールやら書き込みやらが来て読むのに一苦労している。
その2。
「スタッフサイトへご招待!」と英語で書かれたイタリアからのメール。
心当たりがない人は云々とあるが、ちっともない。
さてはゴミか?と思ったものの一応ざっと目を通してみると、本気で招待状だった。
某サイトでの公開情報を見て送りました、とある。
早速そこのIDをもらって学歴やら実績やらを書き込んだ。
……まあイタリアのサイト経由で中文和訳の案件は来そうにもないが。
インクの詰め替え
自宅にはキヤノンの古いプリンタとBrotherのFAX複合機がある。
後者の方が新しいのだが、贔屓のようなもので通常印刷には前者を使っている。
型番はBJF300。とっくに保守部品がなくなっていてもおかしくない年代物。
幸い今年カートリッジを取り寄せることができたので、もうしばらく騙しだまし使おうと思っている。
そのBJF300でインク切れが起きた。
ドライバが古いので事前警告が通知されることもなく、打ち出した地図が赤潮状態。
シアンのインクが切れたのかと気づき、プリンタを開いてみると3色とも生インクがなかった。
キヤノンには悪いが、インクはオフィスデポの詰め替え用を常備している。
とはいえ去年まで他社製インクを使っていたのでデポのものは今回が初めてだった。
要領は変わるまいと思い、詰め替えインク一式と古新聞を用意。
シアンは全く問題なし。ほぼ外に垂れることもなく詰め替え完了。
次のマゼンタで新聞紙が赤潮状態に。
よく見ると隣のイエロー容器も赤く染まっている。
濡れティッシュで漏れインクを拭き取り、気を取り直して詰め替えると……赤潮拡大。
どうも、一息に注ごうとすると圧力で出口から噴き出すらしい。
試しにイエローの詰め替えをちびちびとやってみると、やはり問題は起きなかった。
それにしても染料インクが手に着いてしまって落ちない。
アルコールティッシュも、クレンジングも歯が立たない。
久々の休日(?)
ここ数日ばたばたしていたのが、今朝でどうにか一段落。
久々にS社長から頂いた案件も手離れしてふっと時間が空いた。
と、珍しくダンナも作業のきりがいいとのことなので、昼から出かけることに。
天気もまさにお出かけ日和だったので、大阪の街をうろついてきた。
平日万歳。1時過ぎのせいもあって、キタのど真ん中でも並ばずにランチにありつける。
雑踏に紛れず絶景スポットに行ける。←ただし献血ルーム
大わらわ
大わらわ、の語源は「大きな児童」、それが「いい年こいて子供の髪型」から「乱髪」、ひいては「なりふりかまっている暇がない」となったそうだが。
ここ数日まさにそんな状態だった。今日に至ってはまだ着替えていない。
得意先からの中国語案件に手をつけたと思ったら海外からも引き合いが入り、
更にその得意先からも追加が発生というてんやわんやの事態になっていた。
時系列で整理すると、引き合いメールが来たのは新顔、得意先、香港の順になる。
だが新顔はどこの会社だかよく分からない(ので相手国も分からない)ため返信のみ優先し、
得意先の仕事に手をつけたところで返信のまた返信が来たというところ。
原稿が数十語しかないようなので引き受けてみると、次から次へとよこすの何の……
面食らっているところに香港から「緊急」の依頼。
こっちが緊急だよと思いつつ「明日まで待って」と答えたら意外と通ってしまった。
どうにかこうにか得意先に納品し、「緊急」の英語案件を片付けてメールチェックをしてみると
得意先から更に追加……全くこの商売はいつが書き入れ時なのか読めない。
最速入金
また取引先が増えた。
所在地を調べたところ五反田にある会社なのだが、なぜかやりとりは英語。
少額決済ということもあり、料金をPayPALに振り込みたいと提示された。
特に何も考えず「じゃ、このアドレスで送ってね」と返信したところ。
まさか納品して数分後に入金されているとは思わなかった。
しかも入金先アドレスが表示用のではなくgmail宛になっていて二度びっくり。
慌ててPayPAL口座にgmailアドレスを追加し、まあ送金を受けることはできたのだが。
てっきりgmail設定は「From:」に表示用アドレスが来ていると思っていたのに、
実は「Return To:」に入っていたということか??
#翻訳料金が即日もらえたのは、生まれて初めて。
売掛が立つまでに1ヶ月かかる相手すら珍しくはない。
まして今回、売掛帳票(請求書/Invoice)を送ってすらいないのに。びっくりびっくり。
「普通」ほど難しいものはない
「難易度が低い一般の文章なので、少し安くなりますが」と引き合いが入る。
お金を払う方からみたら、簡単なほうが価値は低いであろうから料金も安くと考えるだろう。
裏返しで、専門性が高い文書ほど受注単価(料金)は大きくなる。
しかし実は(少なくとも私にとって)「普通」の人が使う「普通」の文章が最も難しい。
そのことに気づくのに五年もかかってしまった……。
「普通」の人が「普通」どう思ってどう表現するのか考えるのが実は大変なのだ。
専門性が高い文書ならば「業界の人」が誤解なく情報をやりとりするためにどう表現するのかを考える。
両者は目的も性質もかなり違うのではないか。
他人様から見ればそんなことは自明かもしれないが、気づかないときは気づかないものだ(反省)。
そしてもう一つ簡単(なはず)だが重要なこと。
普通の他国の人が考え、思うことを普通の日本人のそれに訳すこと。
これが思った以上に難しい。学習歴十余年でも実務歴五年でもまだまだ足りない。
「そんなこと普通の日本人が考えるかいな」と自分の脳内で抵抗が出てくるのだ。
しかし思ってもいないことを話す(書く)態度は「普通」でも「自然」でもない。
暫定対策として私は「そういう判断(感情)を招くのはどういう状況のときか」をさんざん考え、
「その状況なら仕方ないかな」という妥協点まで脳内人物を追い込んでそこで考えさせることにしている。
器用な人、本当に優秀な人ならそんな苦労もなく訳出できるのだろうか。
ただの考えすぎだろうか。
答えはまだ出ない。
訳抜け探し
全部で90枚か100枚かという大量の案件を受注。
一週間かかりきりでどうにかやっつけた。
が。目を通してみると訳抜けがちらほら出てきた。
どうしても抜けてしまうのは後で潰す必要がある。
目視で三週してもまだ見つかることに業を煮やしたり落胆したり。
そこで思いついたのはEXCELの活用だった。
原文を左、訳文を右の列に貼り付けて同一かどうかを式で判定。
フィルタをかけると……まだ6件あるorz
ともあれこれで何とかなったので、メモがてら書いておく。
「迷惑」扱いされると「迷惑」
受注できるか読めなかった大型案件が、昨日になって正式発注された。
翻訳会社の説明によれば原稿は今日もらえるはず。
さて、今日のいつだろうか。
待てど暮らせどメールが来ない。本当に日が暮れてしまった。
間によっては割り込みになる他社案件を引き受けて作業の合間にメールチェック。
やはり受信トレイに新着はない。
ところがふと迷惑メールを消そうかと一覧を見たら、……ある。
これまで一度も迷惑メールに分類されたことのない会社からなのに。
誰かが間違って分類したとも思いがたい。
「迷惑メールを解除」して添付された原稿を見ると、うっすら分かった。
添付のZIPファイルがウイルス検査できないから「迷惑」だったらしい。
パスワードのかかったファイルだったので中身が見えなかったのかは不明だが、
いずれにせよ危うく一晩見過ごすところだった。
カルチャーセンターの中国語教室
春に漢語水平考試を受けてみたところ、聞き取り能力のなさに愕然とした。
まぁたかだか半年の留学で一生ものの語学力がつくわけはないし、それから十年も経っているのだが。
総合成績は「二年間留学した者の最低レベル」だそうなので、ぼちぼちなのだ。
読解やら文法やらはほぼ満点だったりするので、明らかに聞き取りが足を引っ張っている。
そこで一念発起?今月から某カルチャーセンターの中国語教室へ通ってみることにした。
毎週水曜日に1コマずつなのでたいした学習量でないことは自明だが、「毎週」がいいかとは思う。
教えてくれるのが大学講師をしている先生というのも魅力に感じた。
かくして先週と今日、「上級中国語」に出席してみた。
・受講者の平均年齢は私の倍ぐらい。15人のうち同世代は3人?
・半分以上の人が電子辞書を持ち込んでいる。
・以前から通っているらしき人々の教科書には蛍光ペンやら鉛筆やらでおびただしい書き込み。
・教科書の難易度は大学の中国語II程度?辞書を引かなくてもすらすら読める。
何だか懐かしいような遠い世界のような違和感を覚えた。
語学の授業には辞書がつきものだし、紙の辞書がかさばるのも道理。
平日の日中に時間が取れる人が親世代であってもおかしくないと頭では分かるのだが。
なにやらいわくいいがたいものが漂っているというか淀んでいるといおうか。
「はい、そこの訳お願いします」と指名されたはいいものの。
訳文はとっくに脳内でまとまっていたのに、原文と同じ順序で直訳調に再生するのは難儀だった。
そもそも学生の頃から直訳は苦手だった(ので英語の成績はいまいちだった)ぐらいなので、
逐語訳っぽい訳文の読み上げのような答え方をしてしまい、周りに変な顔をされた。
……とか考えるのは自意識過剰なのだろうか。
