紹興を見に行ったのやら、日本人を見せに行ったのやら。

於:杭州→紹興→杭州
友好飯店を足場に日帰りの形で紹興を一日観光。思っていたよりも田舎だった。
前回もそうだったが、田舎人には外国人が珍しいようである。まして女二人。
駅の改札から切符売場に行くまでのわずか十数mで現地人に取り囲まれた。
地図を売り付けたいようなので師匠が値段を聞くと、ぼってくる。定価より三割も高い。
馬鹿にされてはたまらないとばかり「要らん」と吐き捨てて通過すると爺さんがついてきた。
いわく、「日本人は金持ちなんだから俺達に飯を食わせろ」。ふざけるな!
しかもその声がやかましいので他の観光客にまで注目を浴びる。恥かしい。
私が杭州に帰る切符を買っている間に師匠が他のおっちゃんから地図を買ったので事態は更に悪化。
切符売場の隅っこでそのおっちゃんと爺さんが大声で怒鳴りあいを始めてしまった。
しまいに良識ある(?)中国人観光客が「中国人として外来のお客に恥ずかしくないのか」と参戦。
何故かそのままごちゃごちゃ言い合いながら彼等は去っていった。唖然。
駅を出て最初に行ったのは王羲之で有名な「蘭亭」。バス停そばなのはいいが、バスがない!
止む無くタクシーで移動。舟遊びのできる東湖公園までへの道も同じ車に乗った。
道はたいがいだったが蘭亭そのものが古き良き中国の伝統を伝えてくれるので許す。
池のある庭に丹塗の四阿が映えて、時が止まったような静けさを感じさせた。
公園から陸游の詩にある「沈園」までへは運河を走る足こぎ船で移動。またもぼられる。
最初八十元と言われたのを頑張って交渉して六十まで下げさせることに成功。
船着場のおっちゃんがどぎつい江南なまりだったので会話そのものだけで疲れた。
しかし乗っている間に一人十元のチップを取られ、やられた気分。結局おっちゃんの言い値…..。
ケチで通している我々としたことが…..。

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