折りたたんで、ありがとう

静岡で大道芸ワールドカップなるものを見ていた。
ワールドカップというだけに、外国人選手?も結構いる。
各人の演技は言葉の壁など無関係に面白かった。
ただ、私の興味を引いたのはその後である。
大道芸には投げ銭がつきものらしい。
各演技の終了時には必ず「投げ銭タイム」があり、
演者が自ら集めたり、ボランティアスタッフが手伝ったりする。
無言でも笑顔で空のトランクを差し出せば結構な額になるのだが、
わざわざ日本語をがんばってくれる縁者が素敵だ。
「明日、帰るのね。軽いの、うれしい」
「お気持ち、何でも、大歓迎。光るのも、たたむのも」
片言なのだがたどたどしいというよりリズムがいい。
とある中国人の演者さんに千円札を畳まないで渡してみた。
「ああ、折りたたんで、ありがとうございます」
振る舞いからするに、彼は畳めとは言っていない。
たたんだもの=たためるもの=紙=紙幣、を指している。
「いっぱい、たたんで、おありがとうございます」発言さえあった。
無論、くしゃくしゃに畳めばいいわけではない。

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