味なお年玉

たまに行く店で食材の買いだめをしたら、くじをもらった。
当たりが出たら商店街主催の現金つかみ取りに参加できるという。
開けてみると「アタリ」の文字。幸先がいい。
早速その足で商店街の催事場へ。
つかみ取り会場には抽選機(いわゆるガラガラ)の音が響いていた。
受付の人にくじを渡し、聞かれるままに利用店名を答える。
券が1枚なので挑戦できるのも1回である。
出た玉は「小吉」だった。
現金の満たされた箱は4つ。
大吉から末吉まであり、入っている硬貨の種類が違う。
「小吉」の箱には1円玉と5円玉だけが見えた。
つかみすぎて手が出せないと恥ずかしいので、
できるだけ5円玉が多くなるように選別しているつもりで一掴み。
係の人が差し出すつり銭トレイに置くと、番号札を渡された。
「あちらで換金をお待ちください」……換金?
トレイの行く先を目で追うと、現金計数機が控えていた。
待つこと十数秒、番号札と引き換えにレシートのようなものをもらう。
出口にいた人が「167円ですね」とその紙を回収した。
「ではこちらで。200円が入っておりますので」
もらったポチ袋には「お年玉」と商店街の名前があった。
流石に1円玉と5円玉をそのまま渡しはしないのか、と感心。
さらにキリのいい100円単位に切り上げたことにも感心。
現金つかみ取りの常なのかもしれないが、かなり気分がよかった。

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