電話は苦手

昼間から固定電話が鳴った。平日にかかってくる電話は仕事関係が多い。
出てみると「上海から」中国語だった。
幸い聞き取りやすい発音をしてくれる人ではあったのだが、早口で目が回りそうになる。
脳内で逐次和訳していたら追いつきようがない。
最も肝心な「中文和訳」「納期は28日」だけ聞き取るのが精一杯だった。


中国語翻訳の仕事をしていると、よく初対面の人に「じゃあ中国語はぺらぺらなんですね」と言われるが、喋れたものではない。
厳密に言うと、中国(語圏)に足を踏み入れれば喋れる。旅行や買い物の用は足せる。
言語が問題なのではなく、電話で話すのが異常なほど苦手なのだ。
(日本企業に電話で問い合わせするのさえ苦痛でならない)
まして国際電話だと通信上の雑音も入り、難易度が高くなる。


二週連続で英語翻訳をしている人々にあれだけ会っておきながら、「英語ぺらぺらなんですか?」とは一人にさえ聞けなかった。
何となく敬意に欠ける気もするし、そういう雰囲気の場でもなく尻込みしてしまったのだが。
自分は聞かれることを相手には聞けない、というのはやはり修行で克服すべき弱点なのだろうか?

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